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「妊娠中のむくみ」赤ちゃんへの影響は?
妊娠中に多いのが「むくみ」という悩み。妊娠中の体内の血液量が変化することで、むくみやすい状態がおこることが原因と考えられています。妊娠中のむくみについて、ドクター監修のもと詳しく解説します。
妊娠中期に入ると、体調も安定して胎動を感じることもあるので、赤ちゃんに会える日が楽しみになってきますね。でも、この頃から顔や足がむくむようになるため、「ひょっとして、食べすぎ?」という妊婦さんのお悩みの声をよく耳にすることがあります。
はたして、このむくみの正体は何なのでしょうか?赤ちゃんに害はないのでしょうか?今回は、この妊娠中のむくみについて見ていきましょう。
妊娠中のむくみの原因
女性は妊娠をすると、12週目あたりから体内の血液が増えはじめ、34週目に入る時期になると、通常時よりも約40%~50%も血液量が増えます。しかし、血液が増えているからといっても、血液全体が増えているわけではありません。
「血漿(けっしょう)」と呼ばれる液体がかなりの量で増えていくのですが、この血漿には血球などの細胞は含まれておらず、90%以上が水でできています。この「水分量が多い血液」は、血液がさらさらの状態になっているということです。血液がさらさらしていると、血管の中を血液がスムーズに流れやすくなるため、血栓ができにくくなります。そのため、お腹の中の赤ちゃんとの大切な連絡器官である胎盤の血液循環もよくなり、赤ちゃんにも栄養が届きやすくなるのです。
しかし、血液中の水分が増えれば、それだけ全身がむくみやすい状態になります。また、妊娠後期は大きくなった赤ちゃんの重みがかかるため、脚の付け根の太い血管が圧迫されてしまい、むくんでしまうこともあります。妊娠中は赤ちゃんの分も酸素・栄養・老廃物を運搬する必要があるので、体内でこのような変化が起こります。妊娠するということは、それだけで母体に負担がかかっているのです。
妊娠中にむくみやすい人、むくみにくい人
個人差はありますが、妊娠中に体がむくみやすくなる人がいます。中でもむくみやすい人は、妊娠前までデスクワークが中心だった人や接客などの立ち仕事をされていた人があてはまる傾向があります。いわゆる普段からむくみやすい状態にある人です。
むくみは細胞の間に過剰に水が溜まることで起こります。長時間同じ姿勢でいると、血管周囲の筋肉が収縮しにくくなるため血液の循環が悪くなり、そのことが原因で細胞の間に水が溜まりやすくなり「むくみ」が起こります。夕方に脚がむくみやすくなるのは、重力の関係で水分が下半身に溜まりやすくなるからです。これは妊娠中でも妊娠していなくても同じことが言えます。
また、冷え性や運動不足の方、高齢出産の方も、妊娠中むくみやすくなる傾向があるといわれています。これは、身体の機能が低下することで、体内の水分をうまく逃がすことができなくなってしまうことが原因として考えられます。逆に、日頃から活発的に運動をされている方は、妊娠をしても、むくみが気になるようなことは少ない傾向にあるようです。
妊娠中のむくみのセルフケア
手軽なセルフケアとしておすすめしたい対策は、寝るとき足の下にクッションを置き少しだけ足を高くすることです。足を高くすることで水分がたまりにくくなり、脚がむくみにくくなります。
そして、妊娠中に限らず「塩分の取りすぎ」はむくみや高血圧の原因となります。塩分の摂取量を抑えるようにしましょう。ヘルシーといわれている日本食ですが、塩分濃度が高くなりやすいのが難点です。特に醤油の塩分濃度は高く、海水の4倍程度の塩分濃度があるといわれています。直接食材にかけるのではなく、ひとつずつ箸でとって醤油につけて食べるようにするだけで塩分の摂取量を5割程度に抑えられるといわれているので試してみてください。また、醤油の代わりにポン酢を使うことも塩分を抑えることになります。
また、セルフマッサージもむくみ解消に役立ちます。たとえば、ふくらはぎのマッサージは血液を心臓へ戻す「筋肉のポンプ作用」を補助し、足に溜まった水分を流す作用があるとされています。入浴後に足首~ふくらはぎ~ひざの裏の順番で、オイルやクリームを使いながらなで上げるようにマッサージしてみましょう。ただし、マッサージを行う場合は、必ず主治医に許可をもらってから行うようにしましょう。
妊娠中のむくみのセルフケアの際の注意点
妊娠中のむくみのほとんどが、問題がないとされるむくみです。しかし、足だけでなく手や顔までパンパンに腫れたようにむくんでいる場合や、手が握りにくくなるまでむくんでしまっている場合、急激な体重増加や尿の量が減少している場合は、妊娠高血圧症候群などの別の病気がむくみを引き起こしてしまっている可能性があります。このようなむくみ方をしているときは、すみやかに病院を受診してください。
あまり気にしすぎないことが大切
妊娠中はホルモンの影響で気持ちが敏感になるので、いつもと違うことがあると気になってしまうものです。いつもよりもむくみが出たり、急にむくんでしまったとなれば、赤ちゃんへの影響がないかと不安になったり、太ったと勘違いして悲しくなったりしてしまうかもしれません。
しかし、それは身体が赤ちゃんを受け入れる状態になっていて、きちんと赤ちゃんを育んでいるという証拠です。妊娠の経験のある方の多くは同じ経験をしています。そのほとんどの人が出産後には自然と治っているため、気に病む必要はないと思われます。むくみを気にして激しい運動をしたり食事を無理に制限したりすれば、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性もあります。逆に、お腹が重いからといってあまりにも身体を動かさないのもよくありません。適度に座ったり立ったりするように心がけ、疲れやお腹の張りを感じたら横になるようにしましょう。
ただし、上記で説明したようなむくみ方や体重増加などが見られた場合は、別の病気が隠れている可能性があります。思いあたることがある場合は、すぐに主治医に相談するようにしてください。
ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点
- 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
- 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
- 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
- 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。
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