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体に悪影響?化粧品に入った防腐剤
化粧品の品質を保つ防腐剤。肌トラブルの原因とも言われるパラベンなどの防腐剤成分は、本当に危険なのでしょうか?そこには意外と知らない事実があります。ここではドクター監修の記事で、化粧品の防腐剤について解説します。
化粧品は開封して使用していくうちに、酸化したり指に付着した菌が入ることで、品質は少しずつ落ちていきます。意外と知らない人が多いのですが、化粧品にも使用期限というものがあるのです。古くなりすぎた化粧品を使うと肌トラブルの原因になることもあり、特にアイメイク製品は、目の粘膜に触れるものなので、病原性細菌に感染してしまうことも…。
そんな化粧品のトラブルを防ぎ、長く化粧品を使えるようにしてくれるのが防腐剤です。しかし防腐剤は敏感肌の方に刺激を与えてしまったり、毒性があると言われたりする存在。果たして防腐剤は私たちにとって悪いものなのでしょうか?
防腐剤って怖いものなの?
防腐剤として有名なのがパラベン。表示指定成分(=アレルギーを引き起こす恐れのある成分)に指定されています。次いで有名なのは無添加化粧品ブームによって無添加と表示するために、多く使用されるようになったのが防腐・殺菌剤のフェノキシエタノールです。
刺激性がパラベンよりも少ないと言われているようですが、その分防腐作用が弱いため多量に使われることになります。こう聞くと「防腐剤って怖い…」と思われがちですが、化粧品のパラベンにシビアに反応している人が、歯磨き粉や薬に入っているパラベンに気づかず使用している、というケースも多いのです。
ではどれくらいの人が成分の専門パッチテストでパラベンに反応を起こすかというと、1000人に約2人と言われています。ちなみに着色料は約58人、香料は約12人。一概にパラベンが怖いものとは言えないのです。
無添加、オーガニック化粧品で気をつけること
少なからず反応する可能性があるのであれば、防腐剤は入れないにこしたことはありません。しかし“無添加”や“防腐剤フリー”と書かれた商品やオーガニック化粧品を選ぶ場合にも気をつけることがあります。これらは文字通り、化粧品の劣化を防ぐ成分が入っていないため使用期限が短くなります。
中には開封後は冷蔵保存が必須で、1ヶ月以内に使い切らなければならないものもあるほど。実際の期限は化粧品によって違いますが、長くても3~4ヶ月を目安に使い切りましょう。不衛生な化粧品で肌トラブルをおこしてしまったら、無添加のものを選んでも意味がないので、早めに使い切るのがオススメです。
こういった商品の中には、パラベンやフェノキシエタノールといった有名な防腐剤を悪者扱いしているだけ、という場合もあるのです。そういった化粧品の成分をよく見てみると、使用実績が浅く、臨床データもあまりないような防腐剤を使用していることもあるので、気をつけなくてはいけません。
結局、一番いいものは何か?
一言で“防腐剤”と言っても、上記であげたように良い点もあれば悪い点もあります。肌に合うものは人それぞれで、自然の成分が肌に合わない人もいるくらいですから。あまり神経質にならず、いろいろ試して自分に合うものを選んでみてください。
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