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ホルモンバランスを乱すストレスと上手に付き合う方法

更新日:2016.12.09
公開日:2013.07.19
ドクター画像
この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

体に何か不調があると、すべてストレスのせいで通るイメージがありますが、なぜ人はストレスで不調になるのでしょうか。ストレスとホルモンに注目して、ドクター指導のもと、そのメカニズムを解説していきます。

生理が遅れる、肌が荒れる……。「ストレスのせいじゃない?」なんていわれると、なんとなく納得してしまいますが、なぜストレスで人は不調になるのでしょうか。ここでは、ストレスとホルモンとのメカニズムに注目して、不調の原因を解説していきます。

自律神経とホルモンの関係

人間は、大脳の視床下部というところで自律神経を形成しています。具体的にはこの自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経から構成されているのですが、この2つがバランスよく入れ替わることで、体内の機能をうまく調整しているのです。

そして、この大脳の視床下部のすぐ近くにある脳下垂体では、臓器などを正常に動かすために大切な物質となるホルモンがたくさん分泌されているのです。

何しろこれだけ近くにあるわけですから、当然、自律神経とホルモンは互いに大きく影響しあいます。ホルモンバランスが乱れれば自立神経の働きも不安定になります。

また、自律神経が乱れれば、その乱れを整えためにホルモンが分泌されますが、ストレスでホルモンバランスが乱れるのも、実は同じ仕組みなのです。次の項目で詳しく見ていきましょう。

ストレスは自律神経の乱れが原因?

人間はストレスを感じると、脳の交感神経が興奮状態になりますが、同時にそれを抑えるために、体の中では様々なホルモンが分泌されるのです。

よく名前を聞くアドレナリンなどもこのホルモンの一種なのですが、これらのホルモンのおかげで、体がストレスに対抗できるようになります。アドレナリンは、血管の収縮、瞳孔の拡大、血圧上昇、腸弛緩、気管支拡張、心拍数増加などの作用がありますが、これらも体をストレスから守るための手段なのです。

ただし、これらのホルモンには、ストレスに対抗してくれるという良い面がある一方で、ホルモンが分泌され続けることによって、体の免疫力を低下させてしまうことに繋がるのです。

免疫力が低下すれば、外からの刺激に弱くなるため、様々な不調となって、私達の体の表面に現れるようになるのです。

ストレスとうまく付き合いながら過ごす

つまり、ストレスのせいで肌の調子が悪かったり、荒れてしまったりすることがあるのは、体がストレスから身を守ろうとすることの代償だったのです。

とはいえ、毎日の仕事や人間関係などの中で、ストレスを全く感じないように生きるということはとても難しいことだと思います。ストレスを長く引きずったり、一人で抱え込んだりしないことが、美肌への一歩になるのです。

その日に感じたストレスはその日のうちに解消できるように、自分なりに毎日気持ちをリセットできる方法を見つけること、また、ストレスを受けたお肌もしっかり労わるようなケアをしてあげることが重要です。

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