美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

オーガニックコスメに対する間違ったイメージ

更新日:2017.09.13
公開日:2013.08.16
ドクター画像
この記事の監修者
千春皮フ科クリニック 院長 渡邊千春

オーガニックコスメというと「肌に優しそう」と思うかもしれませんが、必ずしも「オーガニック=やさしい」というわけではないのです。ここでは、オーガニックコスメの実態についてドクターが監修した記事で解説します。

オーガニックコスメと聞いて、どのようなものを想像しますか?「天然成分で肌に優しそう」「体によさそう」「敏感肌でも使えそう」という方が多いかもしれません。ですが、必ずしも「オーガニック=やさしい」というわけではないのです。では、オーガニックコスメとは一体どういったものなのでしょうか。ここではオーガニックコスメの定義や、肌へどのように影響を与えるかについて解説します。

オーガニックコスメとはなにか

「オーガニック」を直訳すると「有機の」という意味です。農薬を使わない有機栽培で育った植物で作られたものをオーガニック製品として扱います。つまり、オーガニックコスメとは有機栽培による植物を使った化粧品と言うことになります。

では、有機栽培とは具体的にどのような栽培方法なのでしょうか。有機栽培とは化学肥料や農薬を使わないか、極力控えて農作物を栽培する方法です。変わりに有機肥料(堆肥、油かす、牛糞など、合成成分を使わない肥料)を使って、土に栄養を与えます。一般的な農薬を使った場合よりも手間がかかるうえに、虫や疫病にもかかりやすくなります。市場に流せる農作物の数は、化学肥料を使ったときよりも少なくなるので、作られるオーガニックコスメも単価が高くなるのです。

実は強力?オーガニックコスメ

植物には肌によいといわれる成分が含まれており、その効果を得るために化粧品に配合されます。その反面、まだわかっていないことが多いのも事実。研究が追いついておらず、実は肌にとってよくない成分や、肌にとって強すぎる成分が含まれている可能性も否定できません。

このことから「成分や効果がはっきりと分かっている化学成分をあえて使用する」というブランドも多いのです。肌の弱い人に配慮して作られた製品も多いため、「使ってからすぐにかぶれる」ということは稀ですが、「オーガニック=やさしい」ではないことを知っておく必要はあります。

日本には認証機関がない

日本でオーガニック認定をする機関は農林水産省(有機JAS認定)ですが、実は食品に対しての認定しか行っていません。日本にはオーガニックコスメに対する認証機関がないため、オーガニックコスメであるか否か、それをうたい文句にするか否かは各ブランドやメーカーの判断にゆだねられているのです。

日本製のオーガニックコスメは、基本的には各社で独自の無農薬栽培によって作られたもので製品化されています。また、オーガニックコスメと変わらない品質を誇りつつも、あえてオーガニックとして売り出さないブランドも数多く存在します。このことをふまえると、安心できるブランドまたはメーカーかどうかを製品選びのポイントにするべきでしょう。

どのようにオーガニックコスメを選べばよいか

それでは、どのようにしてオーガニックコスメを選べばよいのでしょうか。まずは、合成防腐剤や界面活性剤などが使われているかどうかをチェックしましょう。「オーガニック=やさしい」というイメージだけで購入してしまうと、選んだオーガニックコスメの成分が肌に合わず、肌トラブルになることもあります。そのようなことにならないよう、事前にどのような成分が入っているかを確認することをおすすめします。

また、オーガニック認証マークがラベルに記載してあるかどうかも確認しましょう。安心したブランドで、かつオーガニック認証マークを取得していたり、独自の厳しいメーカー基準を設けていたりするかどうかが、選ぶ際の判断材料になるでしょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座