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頬ニキビの6つの原因と治し方|ツルツル肌を目指す対策
ある日突然できてしまう頬のニキビ。特に皮脂が多く分泌されているわけではないのに、なぜ?ここではドクター監修の記事で、頬にできるニキビの原因について解説します。
気づいたら頬にポツポツとできてしまっているニキビ。鏡の前で顔にできたニキビを発見した朝には、それだけで憂鬱な気分になってしまいます。頬は、皮脂の分泌量も比較的少ないのに、なぜニキビができてしまうのでしょうか。ここでは、
- 頬のニキビの原因
- ニキビを早く治す方法
- スキンケアでニキビを予防する方法
をお伝えします。
頬ニキビができる6つの原因とは
さまざまな原因が考えられる頬ニキビは、スキンケアの際に、保湿を怠ったりすると肌が乾燥し、皮脂が過剰に分泌することで頬にニキビができやすくなります。その他にも、
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 不健康な生活習慣
- 洗剤による影響
など、原因はさまざまです。これらの要因が絡み、ニキビが突然あらわれたり、ときには大量にできることもあります。ニキビによる肌トラブルが起こる原因については、以下の項目で見直してみましょう。
(1)ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは頬にニキビができやすくなる原因の一つです。ホルモンバランスの乱れを招く生活習慣には
- 睡眠不足
- ストレスを抱えやすい生活環境
などが考えられます。排卵の際に起きる女性ホルモンのバランスの崩れが、頬のニキビの原因になることもあります。生理不順の方は、特にこのホルモンバランスの乱れが頬のニキビを増やしていることもあるのです。排卵のたびに頬にポツポツとニキビができてしまう方は、ホルモンバランスを疑ってみましょう。
(2)肝機能の低下
肝臓の機能が低下すると、頬にニキビができやすい環境が整ってしまいます。肝臓の機能が低下しやすい食生活には、
- 肉類中心の食事
- お菓子・ケーキ・チョコレートなど甘くて油分のあるもの
- アルコールを毎日飲む習慣がある
などがあり、上記に該当する方は要注意です。
特に、お酒を飲むとお酒に含まれる成分を無毒化しようと肝臓が活発に稼動します。これを毎日続けていると、肝臓に負担がかかり、肝機能が低下していき、頬ニキビを誘発させてしまいます。
厚生労働省が推奨する「1日の適度な飲酒量」[1]は、純アルコールにして約20gです。
- ビールならおよそ中びん1本分
- 日本酒なら1合
が目安となりますので、アルコールと上手に付き合いましょう。また、休肝日を設け、肝臓を休ませることも大切です。
また、食事は1日3食を心がけ、油っぽいものや塩分が多い食品の摂りすぎに注意しましょう。タンパク質も動物性と植物性をバランスよく摂取すると疲れた肝臓を回復させるのに役立ちます。
(3)胃腸の疲れ
肝臓と同様に、胃腸の疲れも頬ニキビの原因になります。胃腸の疲れやすい食生活には、
- お菓子・ケーキ・チョコレートなど甘くて油分のあるもの
- 肉やから揚げなど脂肪分が多いもの
- 水分の摂りすぎ
のような食事内容が多い場合は、胃腸に負担をかける大きな原因となっています。また、頬ニキビは胃液の減少や胃腸が虚弱な場合にも起こりやすいとされています。
夏場は、暑さによる水分の摂りすぎにより胃を冷やし、代謝が弱くなりがちになります。水分は短時間に過剰に摂取するのではなく、コップ1杯程度の水を起床時や食事などタイミングを分けて飲むようにしましょう。
(4)偏った食生活による栄養不足
胃腸の疲れやすい食生活でふれた、糖分や油分の高い食べ物や肉などの脂肪分が多いものばかり食べていると、栄養が偏り、肌のターンオーバーに欠かせないビタミンが不足がちとなります。さらに、これらの食べ物は皮脂の分泌を過剰にしてしまい、ニキビができやすい原因を作ってしまいます。
(5)肌を刺激する環境
頬のニキビは外的刺激からの影響原因となります。頬に不衛生な環境を作ってしまう原因に、
- 寝具(枕やシーツなど)
- マスク
- 間違ったスキンケア
などがあげられます。不衛生な寝具を使用すると、うつ伏せや、横向きで寝る場合、寝具の汚れが原因となり、頬にニキビができやすくなります。枕やシーツなど頬がふれる寝具は常に清潔を保つようにしましょう。むれやすいマスクは頬に直接ふれるため、摩擦により肌を刺激し、そこから雑菌などが繁殖し、ニキビの原因となります。
また、洗顔の際、間違ったスキンケアや肌に合わない化粧品を使用していると、肌のバリア機能が低下してニキビができやすくなります。
(6)化学物質が含まれた洗濯洗剤
肌に合わない洗濯洗剤などを使用していることも頬ニキビの原因となります。洗濯に使用する洗剤は、洗いあがりのいいにおいを出す芳香剤や、きれいに汚れを落とすために合成界面剤などの化学物質が含まれています。
肌の弱い方がこれらの成分に肌がふれると、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを起こす場合があります。石油系の合成界面剤や合成香料などの入った洗剤は避け、弱酸性で肌にやさしい洗剤を選ぶようにするといいでしょう。
片頬にだけニキビができる原因は
片頬にだけ集中してニキビができる人もいます。ニキビが頬にできる場所によって「想い・想われ・振り・振られ」といったものを占うようなスピリチュアルな側面があるともいわれていますが、ここでは生物学的な理由についてみていきたいと思います。
右頬または左頬のニキビは利き手と関係あり
右頬にできるニキビは、特に右利きの人が右頬を無意識にさわっていることが考えられます。これは、左利きの人が左頬と置き換えて考えてもらってもかまいません。
手で頬杖をついたり、スマートフォンを頬にあてて電話したりと、日常生活で、頬にふれる機会が多いと思いますが、利き手側の頬をさわる機会が比較的多い場合、利き手側と反対側の頬に比べ、外的刺激による雑菌が頬につきやすく、結果としてニキビが生じやすいといわれています。また、身体の一方だけリンパや血流の流れが悪いため、どちらかの頬に集中してニキビができることがあります。
頬ニキビを治してツルツル肌を目指す対策
頬のニキビの治し方を薬とスキンケアの観点からみていきたいと思います。
頬ニキビを治す治療薬
レチノイド製剤は、ニキビができる原因の毛穴のつまりを予防し、新たに頬にニキビができるのを防ぐ働きがあります。2008年に厚生労働省からディフィリンゲルという商品名でニキビ治療薬として認可されています。主に初期段階の白ニキビが悪化するのを防ぐために用いるといいでしょう。
また、ニューキノロン系やマクロライド系の抗生物質は、アクネ菌が増殖していない初期段階の白ニキビには効果がありません。抗生物質は主に炎症を抑える作用がありますので、炎症をともなった赤ニキビに対して効果があります。
しかし一方で、ニキビ治療に抗生物質を長期間使用すると、ニキビの原因菌が抗生物質への耐性をつけてしまうおそれがあるため、炎症が治まったら、外用薬に切り替えるなど使い方に注意しましょう。
どちらの薬も、皮膚への刺激や発赤などの副作用も生じる可能性もあるので、皮膚異常を感じたら医師に相談するようにしましょう。
頬ニキビをスキンケアで改善する方法
毛穴が詰まらないよう、正しいメイクオフを心がけましょう。ごしごしと強く洗顔しないよう、洗顔料をしっかりと泡立てて、やさしく軽く円を描くようにします。泡が残らないように、すすぎをしっかりと行い、タオルで水分をふき取る際も、ゴシゴシとこすらず頬にやさしくタオルをあてるようにしましょう。
また、女性の場合は排卵期を過ぎたあたりから肌が乾燥しやすくなるなど、生理周期によって肌質が変わります。そのため、肌質にあった洗顔料を選ぶとよいでしょう。
頬ニキビを悪化させないメイク方法
頬ニキビができていると、どうしてもメイクで隠してしまいがちです。ただし、厚塗りをしてニキビを隠そうとするのは、ニキビを悪化させてしまう可能性があるため控えましょう。また、気になるからと何度も手でニキビをさわらないように注意しましょう。
頬ニキビは、肌の乾燥によって悪化してしまうので、メイク前にはしっかりと保湿を行います。そして、ベースメイクに使うファンデーションは油分の割合の多いファンデーションではなく、ニキビへの刺激が少ないミネラルファンデーションがおすすめです。
また、ニキビ専用のコンシーラーを使用して、肌色に近いカバー力のあるものを選ぶとよいでしょう。その際、コンシーラーは清潔なものを使用するようにします。
大人ニキビの治し方
大人ニキビは、
- 化粧品やメイクによる毛穴のつまり
- ストレス
- 睡眠不足
- ターンオーバーの乱れ
などさまざまな要因が関係してきます。大人ニキビは主に「洗顔法」「生活習慣」を見直してみましょう。忙しい日々を送るなかで、メイクがしっかりと落とせていなかったり、十分な保湿をしないままクーラーのきいた部屋で睡眠をすると肌の乾燥がおこり、ニキビができやすくなります。
炎症を起こしている大人ニキビは、皮膚科など医療機関を受診して、抗生物質などの内服薬で治療したり、ピーリングやレーザー手術といった施術をうけることでニキビの治療を行います。
また、ニキビができにくい食習慣や洗顔法を日々の生活で実践し、ストレスを適度に発散できる趣味やスポーツに没頭する時間をつくるなど、精神的・身体的両方の側面から予防を心がけるといいでしょう。
思春期ニキビの治し方
中学生、高校生くらいにできる思春期ニキビは、大人とは異なる思春期特有のニキビです。できる箇所も皮脂の多いおでこから鼻にかけてのTゾーンに現れやすいのが特徴で、成長過程のホルモンの分が増えることで思春期ニキビができるとされています。時期を過ぎれば自然と治っていくのが普通ですが、炎症の見られるニキビについては、ケアを怠り放置していると、ニキビ跡が残ってしまうこともあります。
そのため、治療では炎症を抑えるための抗生剤や皮脂の分泌を抑えるケミカルピーリングなどを行います。また、皮脂の量と水分量を適度なバランスに保つために、こまめに洗顔をすることも大切です。しかし、過剰な洗顔によって皮脂を洗い流すことも考えられるため、皮脂分泌を抑える化粧水をつけるなどして、スキンケアを欠かさないようにしましょう。
まとめ
頬は顔の中でも皮脂の分泌が少なく、Tゾーンなどに比べるとニキビはできにくいです。しかし、頬にニキビができる6つの原因のうちどれかに当てはまれば、頬にニキビができやすくなっているので、原因にあわせた対処を行いましょう。
参考文献
- [1]厚生労働省 http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b5.html
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