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便秘は水分不足が原因!便秘解消に役立つ水の重要性

更新日:2017.12.21
公開日:2013.12.26
ドクター画像
この記事の監修者
おおさわ胃腸肛門クリニック 院長 大沢晃弘

便秘の基本的な原因を理解することは、便秘の解消へ向かう第一歩です。ここではドクター監修のもと、便秘の原因のひとつである「水分不足」について、便秘への影響やダイエットの観点から解説していきたいと思います。

便秘の原因は水分不足!

便秘の原因と呼ばれるものには、食生活や生活習慣、ストレスなど数多くありますが、原因の一つだと言えるのが水分不足でしょう。

人間の体の60%が水分でできていることからもわかるように、水は生物が生きていくために必要不可欠なものです。こと排便に関しても、水の役割は非常に重大なのです。

(1)食べ物の消化から排便までの流れ

口から摂取された食物は胃と小腸で消化・吸収し、その残りが大腸に運ばれます。

大腸に到達した食物の残りは、最初は水分を多く含んだ液体状です。その後、腸管を通るうちに腸壁から水分を吸収されて、直腸に到達するまでの間に固形物として形が整います。

健康な状態であれば、このまま排便がなされることになります。

(2)水分不足が便通を悪くする

水分の80%は小腸で吸収され、大腸では残り20%の水分のほとんどが吸収されます。

体内の水分が不足すると、腸の働きが悪くなり、便の水分量が減ってしまい、便が硬くなる原因となります。便秘になると、大腸に溜まった便は水分をさらに吸収してしまうことで、便がより硬くなり、悪循環に陥ってしまいます。

便の中には、消化されないまま残っている成分も入っています。その代表格が、便秘対策としてよく知られる食物繊維です。

便の水分が多い場合、食物繊維はその水分を吸って大きく膨らみます。そのため、便のカサ(体積)が大きくなることで腸が刺激され、蠕動(ぜんどう)運動が活発になります。よって、スムーズな排便につながります。

しかし、体内の水分が少なければ、便のカサが小さくなってしまい、便秘の原因となります。

水分不足の原因

水分不足になる理由はさまざまですが、以下に代表的な要因をご紹介します。

(1)食事制限によるダイエットの影響

ダイエットのために食事制限をしている人も少なくないでしょう。

実は食べ物には、多くの水分が含まれており、人間は食べ物から多くの水分を補給しています。そのため、食事を減らした分の水分を意識的に摂取しないと、水分不足になってしまいます。

(2)むくみ・水太りに対する不安

「水分を大量に摂取すると体がむくみやすくなる」と思い、水分補給を少なめにしているという人もいるかと思います。しかし、腎臓が健全であれば、不要な水分は体外へ排泄されます。一気に大量の水を飲んだり、寝る前にたくさん水を飲みすぎなければ、水分の摂りすぎが原因でむくむことはないと言えるでしょう。

(3)水分補給のタイミングに気づかない・のどが渇かない

寒いとのどの渇きを感じにくく、水分摂取量が減少してしまいがちです。しかし、人間の身体では常に発汗(不感蒸発)が起きており、水分は失われています。

また、高齢者になると、水分を摂っていなくても喉の渇きを感じにくくなります。これは代謝量が減ったためですが、それでも水分は必要です。

のどが渇いていなくても定期的に水分補給をするようにするのが、便秘を防ぐポイントです。

また、朝起きたあとに水を飲むことも大切です。のどが渇いた感覚がなくても、人は眠っている間に大量の汗をかいているので、最低でも失った分の水分を補給するようにしましょう。

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