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ニキビやニキビ跡を治す皮膚科でのレーザー治療と効果
ニキビ跡を改善したり、ニキビ自体をできにくくしたりと、レーザーはさまざまなニキビ治療に効果が高いとされています。今回はドクター監修のもと、ニキビのレーザー治療の種類や効果について解説します。
顔面に照射するレーザーというと、シミ取りを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ニキビ治療においては、以下のような目的から、レーザーが利用されています。
- できてしまったニキビ内部の膿や面皰を出す
- ニキビをできにくくする
- ニキビ跡を改善する
ここでは、ニキビ治療に使われるレーザーの種類とそれぞれの効果について見てみましょう。
炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療の効果
手術時のレーザーメスとしても使われるレーザーで、ニキビ治療では、面皰(めんぽう)圧出の治療時にニキビに穴を開けるとき、針の代わりに使われることがあります。特に膿が深い部分に溜まっている場合に使用されます。化膿してしまったニキビには、抗生剤が処方されることが多いですが、膿や皮脂、角質、毛など、ニキビ内部に溜まっているものを出してしまった方が、内服薬のみよりも治癒が早く、跡が残りにくくなります。
アレキサンドライトレーザー (ジェントルレーズ)による治療の効果
主に、シミやくすみの除去、毛穴の引き締め、脱毛などに用いられるレーザーですが、これらの効果のうち、ニキビ治療として有効なのが、脱毛です。
特に男性の場合、シェービングによる角層のダメージで毛穴の入り口(毛漏斗部)に過角化が生じるとニキビの原因となります。ひげの脱毛を行うと、シェービングの刺激による過角化が治まると同時に、毛穴自体が締まってつまりにくくなり、ニキビの改善につながります。
脱毛によって劇的にニキビがよくなるケースも多いため、シェービングする部分に重症のニキビがくりかえしできてしまう方は、試してみる価値があると思います。
ジェネシス(ロングパルスYAGレーザー)による治療の効果
軽いピーリング効果、除毛効果があり、上述のアレキサンドライトレーザーと同様にニキビをできにくくする効果があります。また、ニキビ跡の赤みの改善や真皮上層のコラーゲン線維の増生効果もあるので、ニキビ跡の治療にも高い効果を発揮します。
肌表面の引き締め効果もあり、肌にハリをもたらすので、ニキビと同時に小ジワやたるみ、毛穴開きが気になる方におすすめの治療法です。
光治療(フォトセラピー・IPL)による治療の効果
厳密にはレーザーではないのですが、ニキビへの標準治療の一つなのでご紹介します。アクネ桿菌が出す「ポルフィリン」という物質に反応し、アクネ桿菌を殺菌する効果があります。また、ニキビの赤みや黒ずみにも反応し、ジェネシス同様にニキビ跡にも効果的なため、ニキビとニキビ跡が混在する方におすすめの照射治療です。
フラクショナルCO2レーザーによる治療の効果
クレーター状、アイスピック状に陥没した比較的重症なニキビ跡に有効なレーザーです。フラクショナルテクノロジーで、レーザーを小さな点状に照射し、ダメージスキンを少しずつ新しい皮膚に入れ替えます。傷跡や妊娠線、ちりめんジワや毛穴の開大にも効果的なレーザーです。月に一度5~6回のくりかえし治療が必要です。
ニキビのレーザー治療を受ける際の注意点
下記に該当する方は、レーザー治療を受けられない場合があるため、施術前に医師に相談してください。
- 施術希望部位に未治療の皮膚病がある
- 光線過敏症の方
- 光感受性を高める薬を内服/外用している方(薬の添付文書の副作用に「光線過敏症」と記載あり)
- 激しい日焼け直後の方
- 未治療の肝斑がある方
- 照射希望部位に未治療の感染症および炎症がある方
- 真性ケロイドの方
- てんかん発作の既往がある方
皮膚科でのレーザー治療はニキビ跡の予防にも効果的
レーザー治療にはさまざまありますが、ニキビの炎症をすみやかに改善することは、難治性のニキビ跡を予防するうえで意味があります。また、レーザー治療の効果を高めるためにも、日常生活での食事や睡眠のバランス、ストレスや現代における外的環境とうまく付き合い、心身ともに健康的な生活を送ることにより、ニキビ予防していくことも大切な要素になります。
※ニキビの予防・対策によい食べ物については『食べ物からニキビ対策をしましょう』をご覧ください。
ニキビへのレーザー治療に関しては、医療保険の対象外とされる自由診療の範囲となっています。そのため、各クリニックによって料金設定が異なりますので、事前に料金体系を把握しておくとよいでしょう。また、料金だけでなく、医師の専門性、カウンセリングの内容なども十分吟味しましょう。
肌のアフターケアの日数を含めた、自分の生活スタイルに合わせたレーザー治療を選ぶようにしましょう。
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