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ヒアルロン酸配合化粧品の正しい選び方・使い方

更新日:2017.09.14
公開日:2014.05.01
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この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

保湿力が高いと評判のヒアルロン酸。「ヒアルロン酸が配合されていれば良い」というわけではありません。ここでは、ドクター監修の記事で、ヒアルロン酸配合化粧品の正しい選び方、使い方について詳しく解説します。

ヒアルロン酸配合化粧品の正しい選び方・使い方

ヒアルロン酸は保湿成分として色々な化粧品に配合されていますが、どのようなヒアルロン酸化粧品を選ぶべきなのでしょうか。

「保湿力が高い」というイメージで、何となく選んでいる方も多くいるかと思います。ここでは、ヒアルロン酸化粧品の正しい選び方と使い方について解説します。

ヒアルロン酸の保湿効果の特徴

ニーズに合ったヒアルロン酸化粧品を選ぶには、化粧品に配合されるヒアルロン酸の保湿効果について知っておく必要があります。

お肌に分布して水分量をキープするための保湿成分には、以下の3種類があります。

  • 外気の水分(湿気)を吸着して保湿する成分:外気に水分が多い場合は高い保湿力を発揮しますが、湿度が低い環境では保湿力が低下します。
  • 水分を抱え込んで保湿する成分:肌表面または角質層で水分を抱え込み、保湿する保湿成分です。湿度が低くても保湿力を発揮し、上述の「水分を吸着する成分」よりも高い保湿力を有します。代表的な成分がヒアルロン酸です。
  • 水分をはさみ込んで保湿:主に油性の層を作り、その間に水分をはさみ込んで水分を保持します。代表的な成分がセラミドです。3種類の保湿成分の中で、最も高い水分保持力があります。

ヒアルロン酸は、上述の通り、「肌表面または角質層で水分を抱え込んで保湿」する成分で、お肌に塗るとNMF(天然保湿因子)と似た働きをします。

※ヒアルロン酸の皮膚内での生成メカニズムについては、「ヒアルロン酸の皮膚内での働きと生成のメカニズム」をご参照ください。

ヒアルロン酸は低分子の方がよい?

ご存知の方も多いと思いますが、基本的にヒアルロン酸は分子が大きく、角質層の内部には浸透しません。しかし、近年は低分子化したヒアルロン酸が開発され、低分子化したものは角質層に浸透します。

一般的に、「浸透するほうが効果が高い」というイメージから、「低分子の方が優れている」と思う方は多いのではないでしょうか。

しかし、必ずしも低分子の方が良いとは言い切れません。高分子と低分子を比較すると、それぞれ以下のような特徴があります。

高分子ヒアルロン酸の特徴

  • 水分が蒸発速度:遅い(長時間保湿効果が持続する)
  • 使用感:しっとりした使い心地
  • 浸透性:低い。角質層の表面に留まる

低分子ヒアルロン酸の特徴

  • 水分が蒸発速度:早い(高分子と比較すると保湿力の持続時間が短い)
  • 使用感:お肌表面はサラッとした使い心地
  • 浸透性:高い。角質層内に浸透。

保湿力の継続時間では、高分子ヒアルロン酸の方が長く、しっとりした使用感なので、お肌の乾燥がひどい時や、しっとりした使用感が好みの方には、高分子ヒアルロン酸が適しています。

一方、低分子ヒアルロン酸は角質層に浸透し、表面はサラッとした使用感のため、湿度の多い夏場や、サラッとした使用感がお好みの方には、低分子の方が向いているでしょう。

単なるイメージで「低分子の方がよい」と決めつけてしまわず、使用感やニーズにあったものを選びましょう。

その他の保湿成分との組み合わせ方も重要

最初に記載した通り、ヒアルロン酸は「水分を抱え込んで保湿する成分」です。比較的長く水分を抱え込むことができますが、皮脂や角質層の細胞間脂質(セラミドなど)が少ない皮膚だと、徐々に水分は蒸発してしまいます。

そのため、皮脂や細胞間脂質(セラミドなど)が少ない肌には、ヒアルロン酸だけではなく、これらの役割を補う保湿成分も必要となります。

1本の化粧品で全て補うのか、ヒアルロン酸は化粧水、クリームはセラミド配合のものを使う、といったように別々に補うのかなど、使用するヒアルロン酸化粧品の特徴によっても異なります。

その他の配合成分もよく確認し、ヒアルロン酸の保湿力が活きるような使い方をしましょう。

※セラミド配合のスキンケアについて詳しく知りたい方は、「セラミド配合化粧水の正しい選び方・使い方」や「セラミド配合美容液の正しい選び方・使い方」をご覧ください。

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