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頭皮が乾燥する原因とフケ・かゆみ対策やおすすめのシャンプー
頭皮の乾燥は、さまざまな頭皮トラブルの元となります。よって、乾燥対策を徹底するだけで、頭皮トラブルを未然に防げる場合もあります。生活習慣による頭皮への影響や、頭皮ケアの正しい方法について、ドクター監修のもと解説します。
頭皮のかゆみやフケなどがある場合、頭皮が乾燥しているかもしれません。頭皮の乾燥は、放置すると抜け毛にもつながる可能性が考えられるため、なんらかの対策をとることが求められます。
- 頭皮の乾燥はなぜ起こるのか
- 頭皮が乾燥しているときに使用したいシャンプー
- 頭皮の乾燥でフケが出ている場合の対策は
- 頭皮の乾燥を予防する保湿ケア
この4つについて、順に解説します。
頭皮が乾燥する原因とは
頭皮の乾燥の対策や予防をするには、なぜ頭皮が乾燥するのかを知ることが大切です。頭皮の乾燥の原因は主に「外部からの刺激」と「地肌のトラブル」の2つがあげられます。それぞれどのようなものがあるのか、詳しくチェックしていきましょう。
外部からの刺激
頭皮の乾燥に影響を与える外的要因として、以下の3つがあげられます。
- 紫外線によるダメージ
- 空気の乾燥
- 洗浄力の強いシャンプー
- 間違った方法による過度な洗髪
皮膚には通常、肌のうるおいをキープし、乾燥やほこりなどから守るバリア機能が備わっています。しかし、紫外線や空気の乾燥などの外的刺激は、頭皮のバリア機能を低下させる要因になります。すると、皮膚の表面のうるおいを保持する力が弱くなり、肌の乾燥やかゆみにつながるのです。また、洗浄力の強いシャンプーの使用や間違った洗髪方法により、本来は肌を守るために必要な皮脂まで取り去ってしまうと、地肌の乾燥を招く場合があります。
地肌のトラブル
地肌の乾燥の一因として、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーが乱れることがあげられます。ターンオーバーが乱れると、皮膚表面の細胞が成熟する前にはがれ落ちてしまい、前述した肌のバリア機能が弱くなり地肌が乾燥する要因となります。ターンオーバーの乱れは、乾燥だけでなく、ヒリヒリした痛みやかゆみを引き起こしたり、フケが多くなる場合もあります。
ターンオーバーのサイクルが乱れる要因として、以下が考えられます。
- 皮膚の常在菌であるマラセチア菌の活発化
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
頭皮の乾燥におすすめのシャンプーと洗髪方法
頭皮が乾燥する大きな原因には、間違った洗い方があります。むやみに洗うだけでは、頭皮の乾燥は改善されません。また、シャンプーの選び方にもポイントがあります。
シャンプーの選び方
一般的なシャンプーは、洗顔料やボディソープよりも洗浄力が強く作られています。洗浄力の強すぎるシャンプーは、皮脂や角質細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)などの、皮膚に備わっている保湿成分まで洗い流してしまいます。また、すでに乾燥してしまっている頭皮には刺激が強いので、かぶれなどの原因にもなりかねません。
乾燥しやすい地肌におすすめなのは、アミノ酸系の界面活性剤が使われているシャンプーです。洗浄力がマイルドで、頭皮を傷めにくくなっています。
※頭皮にやさしいシャンプー選びについては、『フケを改善する正しいシャンプーの選び方・使い方』をご参照ください。
正しい洗い方を心がける
頭皮が乾燥しやすい人には、シャンプーの方法が適切でない方が多いようです。頭皮も皮膚の一部です。デリケートであることを忘れないようにしましょう。顔を洗うときと同じように、やさしく洗うことが大切です。
まず、爪を立てて洗うのはやめましょう。ゴシゴシと強い力で洗うと頭皮の角質層が傷つき、外部の刺激から頭皮を守るバリア機能や頭皮の水分保持力が低下してしまいます。指の腹を使ってやさしく洗い、すすぎ残しがないように、よくすすぐようにしてください。
※頭皮にやさしいシャンプーの仕方については、『頭皮の乾燥によるフケを防ぐおすすめのシャンプー方法』に詳しく記載しました。
洗いすぎに注意する
頭皮は、人間の身体の中でも皮脂の分泌が多く、汗もかきやすいため汚れやすい部分です。しかし、清潔に保ちたいという気持ちから、1日に何度もシャンプーをしてしまうのは頭皮によくありません。なぜなら、必要な皮脂まで取り除いてしまったり、地肌の角質層にダメージを与えてしまうからです。通常のシャンプーの回数は1日1回で十分です。それ以上に洗いたい場合は、ぬるま湯で汗を洗い流すだけにしましょう。
必要以上に頭を洗うことは、かえって逆効果となることもあるため、シャンプーは、適度な刺激と適度な回数で行いましょう。
乾燥が招くさまざまな頭皮トラブルと対策
頭皮の乾燥で起こる症状として、「フケ」「かゆみ」「抜け毛」があります。根本的な対策は、頭皮の乾燥を改善することと考えられますが、それぞれの症状についての具体的な対策法があります。
フケ対策
髪の毛にフケが浮いていたりすると、周囲の目も気になります。頭皮の乾燥によってフケが出ている場合、前述したシャンプーの選び方や洗い方を見直すことで改善することが見込まれます。
また、髪の毛を洗った後、髪を放置して自然乾燥させるのもおすすめしません。湿った状態が長く続くと、マラセチア菌の繁殖を招き、それがフケの症状悪化につながります。髪を洗ったあとは、タオルドライで頭皮の水分をとり、ドライヤーで乾かしましょう。ただし、ドライヤーの温風を直接頭皮に当てることも頭皮の乾燥を招くため、頭皮ではなく髪の毛に風を当てるようにしてください。ドライヤーの熱は想像以上に強いものです。濡れた髪を乾かすときは、一緒に頭皮の水分も奪われていることを忘れないようにしましょう。
このほか、意外な部分でフケの発生に影響しているのが、髪を拭くときのタオルと寝具です。タオルや枕カバーなどを洗わないでいると雑菌が繁殖し、それが頭皮に付着するおそれがあります。タオルや枕カバーはこまめに洗うようにしましょう。
抜け毛対策
頭皮の乾燥と抜け毛には関連性があるといわれています。頭皮が乾燥しているということは、頭皮の血行が悪く、栄養や酸素が十分に行きわたっていない可能性が考えられるためです。髪に必要な栄養が不足していることから抜け毛が多くなりやすいといわれています。また、乾燥によるかゆみで掻いてしまったときに、髪の毛が抜ける可能性もあります。
頭皮の血行を改善する方法のひとつとして、頭皮マッサージが考えられます。頭皮の乾燥が気になる場合は、オイルを頭皮につけ、頭皮をやさしく持ち上げるように押すオイルマッサージもおすすめです。
かゆみ対策
頭皮のかゆみの対策も、基本的には乾燥自体の対策やフケ、抜け毛の対策と共通しています。
- シャンプー選び
- 髪の洗い方と洗った後のケア
- タオルや枕カバーの清潔さを保つこと
それに加え、頭皮のかゆみが強い場合は皮膚科を頼ることも検討しましょう。頭皮のかゆみは、乾燥のほかにマラセチア菌による脂漏性皮膚炎など、さまざまな原因が考えられます。ヘアケアを見直しても頭皮のかゆみが改善されない場合は、乾燥以外の要因が隠れている可能性もあるのです。早めに皮膚科の診察を受け、原因を特定することが悪化を防ぐポイントにもなります。
なお、皮膚科にすぐかかるのが難しい場合などは、市販の抗炎症作用のある塗り薬を試してみるのもよいでしょう。ただし、改善が見られない場合や悪化する場合には、すぐに使用をやめ、皮膚科を受診してください。
頭皮の乾燥を予防するには
頭皮の乾燥を予防し、フケやかゆみといったトラブルを未然に防ぐには、日ごろからのケアが大切です。ここでは、日ごろ気をつけたいケアのポイントについて解説します。
紫外線による刺激を避ける
頭皮が乾燥する原因のひとつとして、前述のように紫外線があげられます。頭皮は日焼け止めによる紫外線対策が難しい部位ですので、日傘や帽子による紫外線対策がおすすめです。ただし、帽子はムレないように通気性がよく、髪を圧迫しにくいものを選びましょう。
ローションやオイルで保湿ケアを行う
シャンプー後、ローションやオイルなどで頭皮の保湿を行うことも、とても有効な手段です。※ローションを用いた保湿については、『頭皮の保湿におすすめのローションと保湿をもたらすシャンプー』をご覧ください。
生活習慣にも気をつける
頭皮も肌の一部なのだということを忘れてはいけません。肌荒れなどのトラブルと同じように、頭皮の乾燥も、偏った食生活や不規則な生活が原因で起きる場合があります。
皮膚のうるおいを保つ角質の細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)は、ターンオーバーの過程で生成されます。そのため、ターンオーバーが乱れると頭皮の水分保持力が低下し、乾燥してしまうのです。
バランスの良い食生活、十分な睡眠と規則正しい生活は皮膚の免疫力を高めたり、ターンオーバーを整えたりしてくれるため、
生活習慣を改善することも頭皮の乾燥対策として有効です。特に、ビタミンB2やB6は、皮膚の再生やターンオーバーにかかわるため、積極的にとるようにしましょう。
まとめ:セルフケアで改善しない場合は皮膚科受診を
フケやかゆみといった頭皮のトラブルの原因のひとつとして考えられるのが、頭皮の乾燥です。頭皮の乾燥には、さまざまな要因が考えられますが、対策や予防方法は基本的に以下のとおりです。
- 洗浄力の強すぎるシャンプーは避ける
- 洗い方や洗った後のケアを見直す
- 頭皮の保湿ケアを行う
- 紫外線ケアを行う
- 食生活や睡眠などの生活習慣を見直す
なお、シャンプーや保湿、頭皮マッサージといったヘアケアを見直しても頭皮のかゆみやフケ、抜け毛といったトラブルが改善しない場合は、自己判断をせず、皮膚科を受診するようにしてください。
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