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たるみによるシワ(しわ)の改善方法

更新日:2016.12.15
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
タケダスポーツクリニック 皮膚科・美容皮膚科 院長 武田りわ

たるみによるシワは、いくつかの原因が重なって現れます。小ジワのように、とくに乾燥に注意をすればいいというものではありません。複数の原因に対しては複数の対策が必要です。ここでは肌を守るための3つの対策をドクター監修のもと解説します。

たるみによるシワ

数あるシワの中でも、最も年齢を感じさせてしまう「たるみによるシワ」。小ジワなどに比べて、たるみによるシワは深くはっきりと現れてしまいます。複数の原因が重なってたるみは形成されるので、やみくもに顔のマッサージをしていても効果は出にくいでしょう。

ここでは、たるみの原因を種類別に分けて、それぞれの対策をご紹介します。

たるみができる3つの原因

たるみによるシワは目の下、ほうれい線、首などに見られます。

シワの進行度として、最初はちりめんジワ、小ジワ、その次が表情ジワ、最後にたるみによるシワと、より深く目立つようになっていくのです。

たるみによるシワが最も深くなるのには、主に次の3つの原因が合わさっている可能性が考えられます。

(1)真皮層のコラーゲンとエラスチンの減少

表情ジワができるのと同じ原因です。コラーゲンとエラスチンは真皮層で主に保湿の機能を担い、その水分量などで肌のハリは保たれています。どうして減少してしまうのかというと、生活の中で浴びた紫外線が、コラーゲンとエラスチンを変性させてしまうからです。睡眠不足などの生活習慣の乱れもまた、保湿機能を落とすので、注意が必要です。

(2)皮下脂肪が増加

身体についた脂肪に比べ、顔の皮下脂肪は落ちにくいものです。普通に暮らしているだけでは、顔の筋肉を動かす機会はあまり多くありません。年齢とともに新陳代謝が落ち、皮下脂肪は増えていきます。そして皮下脂肪が重力で垂れ下がることが、たるみによるシワにつながります。

(3)顔の筋力低下

顔の筋力低下は、皮下脂肪の増加と反比例しています。筋力が衰えて脂肪が増えるのです。

顔の筋力は「表情筋」と「深層筋」に分かれていて、それぞれの役割が違います。「表情筋」は表情をつくるための筋肉です。「深層筋」は表情筋と骨のあいだにある筋肉で、表情筋に栄養を運び、老廃物を受け取り、表情筋を下支えするように働いています。

この2種類の顔の筋肉も、意識的に動かさないとうまく機能してくれません。深層筋がきちんと活動せず栄養が滞ると、表情筋もまた老廃物を溜めて衰えていく可能性が高くなります。

たるみを改善する

・コラーゲンとエラスチンを守る

真皮層のコラーゲンとエラスチンを豊富に保つためには紫外線対策が大切です。紫外線は少しの時間当たっているだけでもダメージが蓄積される可能性があるので、年間を通して、外出時には日焼け止めを忘れないようにしましょう。

また睡眠をしっかり取る、偏った食事を取らないなどの規則正しい生活も大切です。ビタミンC誘導体の使用もコラーゲン生成に効果が期待できます。

・エクササイズとマッサージ

皮下脂肪の増加と筋力低下を防ぐには、普段から意識的に顔のエクササイズをすることです。

表情筋のエクササイズに関しては『エクササイズでほうれい線を予防』をご覧下さい。

深層筋は、「耳の上~こめかみの部分」「頬の奥歯付近」をマッサージすることで、血液からの栄養分を運び老廃物を取り除くというポンプの働きが活性化されます。時間を見つけてこまめにマッサージをすると効果が出やすいでしょう。

・クリニックでの治療

いますぐに改善したいという方は、クリニックでの治療をおすすめします。

リフトアップや、近赤外線を当てて熱エネルギーを加えることでコラーゲンを収縮させるなど、効果が期待できますが、定期的に施術を続ける必要があります。

もしかすると、それぞれの対策を同時に行っていくことが、よりよい効果が期待できる方法かもしれません。ビタミンCばかりを取るようにしていても、あるいはマッサージだけを入念に行っていても、他に欠ける要素があるかぎり、理想的な効果は出にくいのです。

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