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抗酸化成分・食品(13)システインの効果と効率的な摂取法

更新日:2017.09.14
公開日:2014.06.01
ドクター画像
この記事の監修者
アンチエイジング手術専門クリニック恵比寿美容外科 院長 柳田徹

システインは体内で合成されるアミノ酸の一種で、メラニン色素の産生を抑えたり、肝機能の改善により身体の内側から美肌を作る効果が期待されている成分です。システインの持つ美白・シミ対策効果についてドクター監修のもと解説します。

システインとは

システインはアミノ酸の一種で、人間の体内でも合成されている成分です。生命維持と深い関わりのある「グルタチオン」の構成要素のひとつでもあり、健康な身体を維持するために欠かせません。

悪いものを体外へ排出する働きがあるため、二日酔いの薬として利用されることも多いシステインですが、近年では美白に効果的な成分としての認知度のほうが高いかもしれません。

自然界では「L-システイン」と呼ばれる形で存在していますので、健康食品やサプリメントでもL-システインという名称がしばしば用いられています。

L-システインは肌の新陳代謝をサポートしてくれるため、肝斑治療の薬などにも配合されています。

システインが美白・シミ対策として有効な理由

メラニン色素が作られるのをブロックする

シミは、メラニン色素が皮膚で色素沈着を起こすことによってできるものです。つまり、メラニン色素の産生を抑えることができれば、シミの予防にもなるというわけです。

「メラニン」というと一般的には、黒い色素のことを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし実はメラニンには、黒色メラニンと黄色メラニン(肌色メラニンともいわれる)の2種類があります。美しい白い肌を作っているのが、このうちの黄色メラニンなのです。

両者は正反対の色味を作る色素ですが、いずれも原料はチロシンです。システインは、チロシンを黄色メラニンへと変化させる働きがあるため、結果的に黒いメラニンを減らすことができます。

肝機能改善が美白にも繋がる

肌の状態は、内臓の機能と深い関わりがあります。システインには肝機能を改善する作用もあるのですが、肝臓が正常に働くことでメラニン色素の生成を抑えることもできます。特に、顔のシミに効果的だといわれています。

つまりシステインは、肌の表面と身体の内側、2方向のアプローチで美しい肌をサポートしてくれる成分だというわけです。

システインの効果的な摂取方法

メチオニンを摂って体内での合成量を増やす

システインは体内でも作られるアミノ酸ですから、合成される量を増やすという考え方も可能です。

システインの材料はメチオニンです。必須アミノ酸であるメチオニンを摂ることで、体内のシステインの量も増えるというわけです。

メチオニンを多く含む食品

メチオニンは以下のような食品に多く含まれています。

  • 鶏肉、牛肉、羊肉などの肉類
  • マグロ、カツオなどの青魚
  • 牛乳、チーズ
  • 豆腐、納豆などの大豆製品

ビタミンCと一緒に摂るとより効果的

システインは、ビタミンCと一緒に摂ることでよりいっそうの効果が期待できます。市販のシステインサプリメントの中には、あらかじめビタミンCもセットで配合されているものも少なくありません。

ビタミンCを多く含む食品や効果的な摂取方法については『抗酸化成分・食品(2)ビタミンCの効果と効率的な摂取法』をご覧ください。

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