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ニキビ肌のための化粧水選びのポイント
保湿ケアの第1歩である化粧水。目的別にさまざまな化粧水がありますが、ニキビ肌につけるならまずは保湿効果を重視しましょう。ここではドクター監修の記事により、化粧水の役割と選び方について解説します。
大人のニキビ肌には化粧水による保湿が大切
大人の肌にできるニキビは、思春期ニキビとは違った原因で発症します。いわゆる「大人ニキビ」ができてしまう主な原因は、「古い角質の蓄積」「肌の乾燥」の2つが関わっています。
まず、肌の代謝が悪くなると次第に、剥がれ落ちるはずの角質細胞が残り、毛穴を古い角質でふさいでしまいます。また、ターンオーバー(新陳代謝)の低下によって角質層の層構造の乱れで生じる「肌の乾燥」は毛穴をふさぐ角質を厚く、そしてかたくしてしまいます。これが、大人ニキビをさらに悪化させる原因にもなります。このようにしてふさがった毛穴にアクネ菌が繁殖し、炎症ができた状態のことを「大人ニキビ」と呼びます。
化粧水は肌荒れや乾燥を防ぐ役割をもつ
洗顔後の肌に、最初につけるのが化粧水です。肌にうるおいを与え、キメを整えるのが化粧水の役割です。洗顔後の肌は、皮脂量が減り角質も薄くなっているため、バリア機能が低下しています。そのままにしていると、過乾燥に陥ったり、外からの刺激に負けて肌荒れを起こしたりもします。
洗顔後はすぐに化粧水でうるおいを与え、肌の状態を安定させることが大切です。そうすることで、化粧水の後に続く美容液・乳液・クリームなどの成分がより浸透しやすくなります。
なお、化粧水のつけ方については、主にコットン派と手の平派に分かれると思います。基本的には好みで構いませんが、ニキビが炎症や悪化を起こしている場合は、どちらかというと手の平がおすすめです。なぜなら、コットンはムラなくつけられるというメリットがあるものの、肌に刺激を与えてしまうことも多いからです。肌の状態に合わせて化粧水をつけるようにしましょう。
化粧水はしっとりした保湿タイプがおすすめ
ニキビ肌の人は、「皮脂を抑える」「さっぱりタイプ」といった化粧水を選びがちですが、保湿タイプのものを選ぶのがおすすめです。保湿成分としては、セラミド、ヒアルロン酸やコラーゲンなどがあります。また、肌のキメを整える成分があると注目されているのが、肌への浸透性を高めたビタミンC誘導体です。
ニキビ肌用のスキンケア製品を使いたい方は、ノンコメドジェニックのものを選ぶとよいでしょう。ノンコメドジェニックとは、ニキビができにくい成分を使っている化粧品です。たとえば植物性スキンケアに使われることの多いオレイン酸は、ニキビ菌にとっては栄養分になってしまいます。ノンコメドジェニックには、そのような成分は配合されていません。
おすすめできない化粧水
化粧水は洗顔後の無防備な肌につけるため、成分がストレートに肌に浸透していきます。そのため、きちんと成分を確認してから使用することが大切です。
皮脂を取りすぎる化粧水
化粧水の中には皮脂分泌を抑える作用のもの、コットンなどで皮脂を拭き取るようにして使うものもあります。そのような化粧水を使い続けると、逆に皮脂が過剰に分泌されるようになることがあります。
アルコール配合の化粧水
「さっぱりタイプ」の化粧水には、アルコールが配合されている場合があります。アルコールは水分と一緒に蒸発するので、肌が過乾燥の状態に陥ってバリア機能を低下させる傾向になってしまいます。
10代向けの化粧水
思春期のニキビ向けの化粧水は、皮脂を抑え殺菌する成分で作られています。大人が使うとうるおい不足になり、肌のバリア機能を低下させてしまいます。
ニキビ肌のケアには乳液やクリームも大切
乳液は洗顔後、化粧水や美容液を浸透させた成分を肌に閉じ込める働きを持っています。洗顔によって失われたうるおいを、まずは化粧水で補うことができます。しかし、化粧水だけではすぐに蒸発してしまいます。そこで、美容液を使用して、うるおいを持続させます。そして、化粧水や美容液の役目を守るために、乳液を使用します。
理想的なスキンケアは、化粧水→美容液→乳液→クリームの4ステップで進めるとよいでしょう。乳液は、少量を顔全体に伸ばすことを心がけましょう。「化粧水だけで十分」と思う人もいるかもしれません。しかし、スキンケア不足で肌のうるおいが維持できなくなると、次第に皮脂の分泌量が増えてしまう可能性があります。
ニキビ肌の保湿に関して、詳しくは『ニキビ跡を治すケアのポイント(2)保湿』をご覧ください。
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