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重症度別!病院でできるワキガ(腋臭)の治療方法

更新日:2017.09.14
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
すなおクリニック 院長 土屋沙緒

ワキガの治療方法にはさまざまなものがありますが、こちらでは、症状の重症度別に病院で受けられる治療を紹介しています。塗り薬、飲み薬、注射、手術など、それぞれの方法を医師監修のもと解説します。

病院

ワキガの治療法は幅広く、様々な種類があります。ワキガを根本的に治すにはにおいの原因となるアポクリン腺を取り除くことが一番なのですが、「手術は怖い」「傷あとが心配」「こっそりやりたい」など、その思いは色々あることでしょう。

しかし、それ以上に大切なのは症状に合った治療を選択することです。そこで、においの症状別にワキガの治療法を紹介します。

塗り薬や飲み薬でにおいを防ぐワキガ治療(軽度)

塩化アルミニウム液

ティッシュやコットンに染み込ませて、においが気になる部分に塗ります。基本は制汗剤ですが、においを抑える効果もあり軽いワキガの症状にも効果を発揮します。「オドレミン」という名前で市販されていますが、病院での処方がオススメです。

臭化プロバンテリン(プロバンサイン)

保険適用が認められている抗コリン剤という種類の内服薬です。汗の分泌を抑えますが、副作用として口や目の渇きや尿の出が悪くなるため、継続的な服用はオススメしません。

精神面や自律神経にはたらきかける飲み薬

においに対する不安や恐怖心を和らげて、精神的な発汗を抑えます。眠気やふらつきなどの副作用があり、飲み続けるとリスクが高まるため必ずドクターの指導にもとづいて服用してください。

※ワキガの薬についての詳細は『病院でのワキガ(腋臭)治療・手術(4)ワキガの外用薬・内服薬』をご覧ください。

手術するまでもない軽度~中度のワキガ治療

ボトックス注射

ボツリヌス菌の毒をワキの下に注射し、汗を出す時の伝達物質の分泌を抑えることで一時的に汗の量を減らします。主にエクリン腺の汗に働きかけることから、多汗症とワキガを併発している方や不安などメンタルの影響で出る汗に効果的です。

ワキガ臭いを抑える作用はありませんが、汗の量が減るためトータルでの不快感は減少します。

※詳しくは『病院でのワキガ(腋臭)治療・手術(5)ボトックス注射』をご覧ください。

電気凝固法

ワキの毛穴に電気針を刺し、そこに高周波電流を通してワキの脱毛、アポクリン腺と皮脂腺の破壊を行います。ワキガの治療と脱毛を一緒に行うことができます。

※詳しくは『病院でのワキガ(腋臭)治療・手術(3)レーザー脱毛』をご覧ください。

においの元にアプローチするワキガ治療(中~重度)

直視下手術法

・剪除法(せんじょほう)

ワキの下を切開して裏返し、アポクリン腺を目視しながらひとつずつ取り除いていきます。汗腺を高い効率で切除できます。3~5cmの傷が1本残るため、傷の縫合技術により手術跡の差がでます。

入院の必要はありませんが、傷口が落ち着くまで4日から7日ほど圧迫ガーゼをあてて過ごす必要があります。

非直視下手術法

・皮下組織吸引法

ワキの下に小さな穴を開け、そこから細い管(カニューレ)を通してアポクリン腺やエクリン腺、皮脂腺をかき出しながら吸い取ります。傷口は目立たなく剪除法より広い範囲にアプローチできますが、アポクリン腺の完全除去は困難なことが多くアポクリン腺の根の部分が残っていると再発する可能性があります。

・超音波吸引(治療)法

皮下組織吸引法をベースにした方法で先端に超音波を発生させ、その熱でアポクリン腺を破壊しながら吸引します。全てのアポクリン腺を取り除くことは難しいと言われ、技術によって火傷や合併症のリスクがあります。

・皮下組織削除法

カミソリの刃と皮膚を押さえるローラーを組み合わせた専用器具を使います。カミソリ部分で皮下組織ごと削り、アポクリン腺やエクリン腺を除去します。傷口は小さく高い効果を期待できますが、回復まで時間がかかります。また皮膚壊死のリスクがあり、ドクターの技術力も求められます。

※各手術についての詳細は『病院でのワキガ(腋臭)治療・手術(1)ワキガ手術の内容と費用』をご覧ください。

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