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プラセンタ化粧品に美肌効果はある?商品の選び方と副作用
高濃度プラセンタにはどれだけ高い効果があるのか?濃度100%プラセンタとの違いは?高い効果が期待できるプラセンタ化粧品を選ぶポイントは?など、高濃度プラセンタの魅力をドクター監修の記事で詳しくお伝えします。
胎盤由来のプラセンタ化粧品とは
豚や馬の胎盤から抽出したプラセンタ(胎盤エキス)には、シミ・シワ・ニキビ・たるみなど肌のさまざまな悩み、トラブルに効果的な美肌成分がたっぷり含まれています。
これらの成分を肌に浸透させて十分な効果を得るためには、化粧品に配合されたプラセンタの含有量=濃度が高いほうがよいのでしょうか。
プラセンタ化粧品の美肌効果とは
プラセンタ配合の化粧品には、NMF(天然保湿成分)やセラミドといった肌の水分を保持してくれる成分の生成を促し、肌のターンオーバーを促す効果があります。
NMFやセラミドは、加齢や生活習慣の影響で減少します。プラセンタに含まれるアミノ酸はNMFの主成分であり、ターンオーバーを正常に保つという働きも持っています。プラセンタ配合化粧品をつけることで、プラセンタに含まれるアミノ酸が肌に浸透し、効果を発揮するのです。
化粧水・美容液などプラセンタ化粧品の選び方
保存料や香料などを加えない濃度100%のプラセンタ原液
プラセンタ化粧品で、「濃度100%のプラセンタ原液配合」などとうたっている商品がありますが、この濃度100%とはどのような意味なのでしょうか。
プラセンタ原液とは、胎盤から有効成分を抽出したエキスを、水やそのほかの成分などで薄めたり加工をしていない状態のものを指します。この原液に保存料や香料などを一切加えずそのまま美容液にしたものは、プラセンタの濃度が100%と言えるのです。
しかし、プラセンタの化粧水やクリームなどの場合、もともとは濃度100%のプラセンタ原液を使っていたとしても、化粧品に配合された時点で濃度は100%ではなくなります。
高濃度プラセンタとは
それでは、「高濃度プラセンタ」の場合、これは濃度100%とどのような違いがあるのでしょうか。
あるメーカーではプラセンタの主要な成分であるアミノ酸の濃度にこだわって数値を表示し、別のメーカーではプラセンタに含まれるアミノ酸や成長因子の成分の多さを窒素含有量の数値で表しています。
このように、単純に濃度の高さを比較することは難しいのが現状です。
高濃度が効果があるとはいえない理由
高濃度であればプラセンタの成分も多い=効果が高いというのは、一概には言い切れないこともあります。
配合されているプラセンタの原液を胎盤から抽出する際に多くの有効成分が失われている場合もあり得るからです。
また濃度の高さのほかに、製造過程でできるだけ成分を失わないよう「酵素分解法」や「凍結酵素抽出法」などの配慮された抽出方法が取られているか、熱による殺菌処理で有効成分が破壊されないような工夫がされているかなどメーカーによってさまざまです。
プラセンタ化粧品の副作用
プラセンタは、化粧品の成分として肌につけるほか、サプリメントや錠剤として口から摂取したり、注射薬として使用することもあります。現状、プラセンタを皮下や筋肉に注射したときに、重い副作用が起きたことはほとんどありません。まれに起こるのが、悪心や悪寒、発熱、発疹といった反応です。このような反応が起きたときには、すぐに注射の投与が中止されます。
しかし、自分で購入することもできるプラセンタのサプリメントについては、アレルギー性皮膚炎が悪化したり、紅斑やむくみといったアレルギー反応が出た事例があります。プラセンタはタンパク質やアミノ酸が豊富に含まれており、食品と同じくアレルギー反応が出ることがあるため、アレルギー体質の方は医師の指導を受けるとともに、原材料を確認するようにしましょう。
なお、プラセンタのサプリメントについては薬剤性肝障害を起こした事例もあります。薬の影響などで肝機能が弱っている可能性がある方は、医師に処方してもらうようにし、注意しましょう。
プラセンタ化粧品を選ぶときの注意点
「高濃度プラセンタ」と記載されている製品であっても、単純にプラセンタの濃度を比較することは難しいのが現状です。また、濃度が高かったとしても、プラセンタ原液を抽出する時点で有効成分が失われていては意味がありません。
プラセンタ配合の化粧品選びでは、各商品の紹介サイトなどをチェックし、自分が納得できる商品選びをするのがベストと言えるでしょう。
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