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プラセンタをイオン導入する場合の効果と注意点

更新日:2017.01.11
公開日:2014.07.01
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この記事の監修者
西麻布ヒフ・形成外科 院長 藤井佳苗

プラセンタ原液のイオン導入では、高い美肌効果を期待できます。具体的にどのような効果があるのか、またイオン導入を行う際の注意点について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

プラセンタイオン導入

イオン導入を行うのに適している美容成分は、「ビタミンC誘導体」と「プラセンタエキス」などがあります。ここでは、プラセンタのイオン導入に焦点を当てて解説します。

イオン導入とは、専用のイオン導入器を使って肌に微弱な電流を流し、化粧品の成分を肌の奥へ浸透させる美容法です。化粧品に含まれるプラセンタの成分は粒子が細かいためお肌への浸透率も高いのですが、その効果が期待できるのは表皮まで。さらに奥まで成分を到達させたいときに、イオン導入を行います。

プラセンタのイオン導入を行うには

イオン導入は医療機関やエステサロンのほか、威力は落ちますが家庭用のイオン導入美顔器を使って行うこともできます。

イオン導入の際には、プラセンタの原液を使用します。注意したいのは、防腐剤や香料などの添加物が一切使われていない濃度100%の原液を選ぶことです。もしも防腐剤などが含まれていると、プラセンタの成分と一緒にお肌の奥深くに浸透させてしまうからです。これでは、肌トラブルの原因となってしまいます。

また、導入に使えるのは水溶性のプラセンタ原液のみで、プラセンタ配合クリームや美容液など油分が含まれているものは適していません。

プラセンタイオン導入の効果

表皮の下にある真皮はお肌のハリや弾力をキープする働きがあり、線維芽細胞と、この細胞から生み出されたコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸によって構成されています。ところが、加齢とともに線維芽細胞が減少したり、その働きが衰えたりすることでコラーゲンなども減り、シワやたるみの原因になります。

プラセンタには、この線維芽細胞を増殖させるFGF(線維芽細胞増殖因子)や、表皮にある細胞を増殖させるEGF(上皮細胞増殖因子)といった成長因子が含まれています。

イオン導入によって表皮の基底層に浸透したEGFの働きでターンオーバー(お肌の新陳代謝)が整い、小ジワやシミなどの改善を促します。さらに、FGFの働きによりシワやたるみの解消も目指します。

また、エイジングケアの研究によって解明されつつある老化の原因に、「遺伝子の損傷」と「活性酸素」があります。

私たちの身体の中では細胞分裂によって常に新しい細胞が生まれています。このとき、細胞の中にある遺伝子情報により正常な細胞が生まれるのですが、加齢などが原因で「遺伝子が損傷」してしまうことがあります。これが老化を進める原因になると考えられています。

プラセンタの成分のひとつである「核酸」には損傷した遺伝子を修復する作用があり、線維芽細胞や上皮細胞を増殖させる際にもその力を発揮します。正しい遺伝子情報で正常な細胞を増やし、お肌の老化の防止や若返りの効果を期待できます。

「活性酸素」は紫外線や不規則な生活習慣などで過剰に発生すると健康な皮膚も酸化させてしまいます。これが、シミやシワ、たるみといった老化の原因になります。

プラセンタは、活性酸素の過剰発生を抑制する「抗酸化作用」があるビタミンC・E、ミネラル、活性ペプチド、活性酸素消去酵素のSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)を含有しています。

過酸化脂質(表皮の細胞同士をつなぐセラミドなどの細胞間脂質が酸化して過酸化脂質に変化)を減らすビタミンBやSA(スーパーアクティブ)アミノ酸も含まれていて、お肌のサビつき=老化を防ぐ効果があります。

自宅でプラセンタイオン導入を行う際の注意点

先ほど述べたように、無添加のプラセンタエキスを使用することが重要です。しかし、防腐剤などが入っていないプラセンタ原液は劣化が早いため、冷蔵庫保存や開封後は早めに使いきるなど、取り扱いを慎重にする必要があります。

また、肌に汚れや余分な皮脂が残っているとプラセンタの有効成分の浸透率が悪くなってしまいますので、洗顔して肌を清潔な状態にしてからイオン導入を行いましょう。

イオン導入の際は、肌に微弱な電流を流して一時的に表皮のバリア機能を弱めてプラセンタの有効成分を皮膚内部に浸透させます。そのため、やりすぎは禁物です。週に1~2回以下を目安にしましょう。

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