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40代の化粧品選び(2)洗顔
エイジングケアの観点からも、40代ではこだわりを持って洗顔料を選び洗顔したいものです。おすすめの洗浄料は固形石けんですが、その中でも+αの機能を持つものをいくつか取り上げ、使い分けるポイントをドクター監修の記事でご紹介します。
40代は洗顔料にもこだわるべき?
さまざまな化粧品を試してきた40代。他の基礎化粧品やメイクにはお金をかけても、洗顔料は「何でもいい」「特にこだわりがない」などと軽視してしまう方も多くいます。
肌状態が常に変化していく40代は、洗顔料を正しく選んで丁寧に洗顔することもエイジングケアのひとつになると考え、手を抜かずに取り組みたいものです。洗顔料の選び方とあわせて、正しい洗顔方法もおさらいしましょう。
40代の肌はどのような状態?
40代になると増えてくるのが、シミ、シワ、たるみ。今まであまり目立っていなかったシミやシワが増えてきたという方も多いのではないでしょうか。実は、40代になると、ホルモンバランスの乱れや今までに浴びた紫外線によるダメージの蓄積などでシミやシワ、たるみが出やすくなるのです。
肌の土台・コラーゲンの減少がシワやたるみを招く
40歳をピークに、肌のコラーゲンが減少していくことも、シワやたるみが気になりはじめる原因の1つです。
コラーゲンは、皮膚の約4割を占める「肌の土台」とも言えるタンパク質です。皮膚の90%以上を占める真皮層で縦横無尽に張り巡らされ、肌の弾力を生み出しています。同時に、皮膚の一番表面である表皮の新陳代謝を促し、肌の老化を防ぐ役割も持っています。そのコラーゲンが減少することで肌のハリや弾力が失われてシワができ、さらに重力に逆らえなくなって皮膚が下がってたるみとなるのです。
40代が選ぶべき洗顔料とは
40代では、どのような洗顔料を選べばいいのでしょうか?
洗顔の目的のおさらい
まず、洗顔の目的をおさらいしましょう。洗顔は、メイクを落とすクレンジングとは違い、皮脂と汗の混じり合ってできた皮脂膜を落とすのが目的です。皮脂膜には、汗の水分が蒸発して残った塩分や尿素、古くなった角質、大気中のちり、ホコリ、細菌なども混ざっています。これらは水溶性の汚れなので、油性の汚れを落とすクレンジングでは落とせないのです。
洗顔料のタイプ
洗顔料には固形石けん(化粧石けん)、洗顔フォーム、パウダータイプ、泡タイプ、ジェルタイプなどがあります。洗顔後にうるおいを残すものが人気ですが、なかには洗顔後に油膜を肌に残すものがあります。この油膜の中に、前述した汚れを抱き込んでしまう場合があるので、うるおいを残すタイプの洗顔料は注意が必要です。
洗顔料には前述のようにさまざまなタイプがありますが、ここではベーシックな固形石けんについて選び方のポイントを紹介します。
40代では、一歩踏み込んで固形石けんを厳選!
肌が成熟した40代では、固形石けんの中でも自分自身の肌にもっとも合うものを選び、スキンケアに磨きをかけていきたいものです。
特に、石けんの脱脂力はさまざまです。40代は皮脂分泌量が減少しつつあるので、乾燥しているときには皮脂を過剰に取り過ぎないものが適しています。洗顔後に肌がヒリヒリしたり、つっぱった感じがしたりする場合は、肌のバリア機能が弱まってしまっているかもしれません。そのような時には、穏やかな洗浄力のものに変えましょう。
洗顔と一緒に角質もケアしたい!そのようなときには
また「洗顔時に角質ケアもしたい」という方は、酵素やこんにゃくスクラブ、クレイ(粘土)配合のものにも注目しましょう。いずれも古い角質を取り除くことができるので、肌のくすみを除去するのに効果的です。
しかし乾燥が原因でセラミドなどが減少しバリア機能が衰えてしまっている場合には、肌が過敏な状態になっているので、上記のような成分が刺激となる可能性もゼロではありません。なかには脱脂力が強いものがあるので、しっとりタイプなど保湿を重視しているものか確認をしましょう。また、粒子の細かいタイプを選ぶのがポイントです。粒子が粗いと、肌に傷をつけてしまい炎症を起こしてしまいます。
もし上記に当てはまる石けんを選んでも、肌に合わないと感じたら、すぐに使用を中止しましょう。
肌をいたわるため洗顔方法も見直して
洗顔料にこだわるほか、洗顔方法も見直してみましょう。年代にかかわらず、正しい洗顔方法を知らない方は意外と多いのです。特に、洗顔のしすぎで肌のうるおいを保つセラミドや、MHF(天然保湿成)を洗い流してしまい、肌のバリア機能にダメージを与えているケースが多く見受けられます。
正しい洗顔方法をチェックし、より肌にやさしい洗顔を身につけましょう。
正しい洗顔方法
- まず、手を洗います。手の汚れを落とし、洗顔料をよく泡立てるためです。
- 泡立てネットなどを使い、洗顔料をよく泡立てます。手のひらに洗顔料をのせ、反対の手で水を混ぜながら泡立ててもよいでしょう。
- おでこや眉間、鼻、あごなど、皮脂の多いTゾーンから。このとき、指が肌に触れないようにやさしく洗いましょう。
- 目元や口元に泡を乗せます。乾燥しがちなので、泡を乗せるだけで十分です。
- 20回以上すすぎます。お湯の温度は33℃から36℃のぬるま湯が理想的です。
- 清潔なタオルを使い、顔を押さえるように水分をとります。このときもこすらないようにしましょう。
- 水分をとったら、3分以内に保湿します。
正しい洗顔・洗顔料とあわせてエイジングケアも
せっかく自分に合った洗顔料を選び、正しい洗顔方法を実践するのですから、あわせてエイジングケアも意識してみましょう。エイジングケアとは、将来も若々しい肌を保つために行うスキンケアのこと。早めに見直すことで、3年後、5年後の肌に違いが現れてきます。
紫外線を浴びないケアを徹底
地上に届く紫外線には、UV-AとUV-Bの2種類があります。光の影響で肌が老化する光老化は、UV-Aが原因になっています。UV-Aが一番強くなるのは5月ですが、一番弱い12月でも5月の半分程度はあります。そのため、冬でも日焼け止めをつけるなどの対策が重要です。
糖化と酸化を防ぐ
糖化とは、体内にあるタンパク質と食事で摂取した糖が結びついて、AGEsといわれる劣化したタンパク質が生成され、蓄積されていくことです。糖化を予防するには、AGEsが溜まらないようにすることが大切です。AGEsは血糖値が高いと発生しやすくなることから、血糖値の上昇を抑える食生活を心がけるとよいでしょう。また、有酸素運動によって血液中の糖分が消費され、血糖値を下げることにつながるので、ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動を生活の中にとり入れましょう。
血糖値を下げる生活習慣については『医師に聞く!効果的に血糖値を下げる方法』をご覧ください。
酸化とは、体内にとり込まれた酸素がストレスの影響で活性酸素に変わり、身体をサビさせる現象です。このサビが正常な細胞を傷つけたり、脂質と結びついてシミやシワを引き起こします。紫外線などの外的ストレスや、精神低なストレスから身を守るとともに、抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンEなどを積極的に摂取しましょう。
40代の洗顔料選びのまとめ
化粧水や美容液にこだわる方でも、意外と洗顔料にはこだわらない方が多くいらっしゃいます。しかし、肌に合わない洗顔料はトラブルのもと。特に洗顔は、肌に不要なものを取り除き、化粧水や美容液、乳液の浸透をよくする役割も担っています。自分の肌に合った洗顔料を使い、その後のスキンケア効果をより引き出しましょう。
せっかく洗顔料にこだわっても、間違った方法で洗顔してはもったいないもの。今回ご紹介した正しい洗顔方法やエイジングケアもチェックし、とり入れてみてください。
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