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ひどい生理痛の原因は?なぜ痛い・重いの?

更新日:2018.04.27
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
医師 板東浩

生理痛の原因や一緒に起きる症状を、ドクター監修のもと解説します。生理痛は、原因や症状に合った対処法を行ったり、原因となっている体質を改善したりすることで和らげることも可能な場合があります。無理せず対処しましょう。

生理痛の症状は原因によって異なる

生理痛には個人差があります。頭、腹、腰と痛むところが違っていたり、痛み方もキリキリするような痛みや重苦しい鈍痛などそれぞれです。また、身体はあまり痛まないけれど精神的なイライラや不安感、無気力感が強くてつらいという方もいます。

こうした痛みの違いは、原因の違いが関係しているとみられています。

生理痛はなぜ痛い?

生理痛の主な原因は次のようなものです。

(1)キリキリした痛みはプロスタグランジンが原因

プロスタグランジンは生理中に分泌される生理活性物質で、子宮を収縮させ子宮内膜がはがれる時の経血をスムーズに体外に押し出す働きがあります。この働きは、陣痛促進剤として使われているほど。ですから、この物質が過剰に分泌されると生理痛でも陣痛に似たキリキリした痛みが押し寄せるのです。

またプロスタグランジンには痛みを強める作用や血管を収縮する作用があるため、頭痛、肩こり、腰痛、冷えやだるさ、胃腸の痛みや吐き気の原因にもなります。このような痛みは、一般的には生理の初期に起こることが多いようです。

(2)子宮の発達が未熟で子宮口が狭い

若い女性は、まだ子宮が十分に発達していません。経血の出口である子宮口の周辺も、硬くて狭いためにプロスタグランジンが過剰に分泌されることになります。子宮が成熟すると、この痛みは自然に弱くなります。

一度妊娠・出産を経験したり、30代以降になると生理痛が軽くなる女性が多いのは、子宮が成熟して子宮口が広がりやすくなっているからなのです。

(3)血行不良からくる腹痛・腰痛

冷房による冷え、身体を締めつける下着やピッタリとしたジーンズなどの服装、長時間同じ姿勢の仕事などで全身の血行が悪くなると、お腹が張ったり、腹痛、腰痛が増したりします。こうした痛みは体質的なものもあるため、生理の後半まで続くことがあります。

喫煙も全身の血管を収縮させるため、血行不良による生理痛の原因となります。

(4)緊張やストレスで生理痛がひどくなることも

生活環境の変化やプレッシャーなど、精神的なストレスが高い生活が続くとホルモンや自律神経のバランスが崩れて不快感や生理痛の症状が強まります。

(5)重い生理痛は病気の可能性も

子宮内膜症や子宮筋腫など、病気があるために生理痛が強まっている場合があります。これらの病気は痛みが生理痛に似ており、病気の発症も進行も自分ではなかなか気づきません。痛みがつらいと感じた時は、婦人科で診てもらうようにしましょう。

(6)生理前症候群(PMS)

生理前の1~2週間、つまり排卵後の身体の不調は黄体ホルモンの分泌が原因で、微熱や乳房の痛み、下半身のむくみ、精神不安定などの症状があります。これは「生理前症候群(PMS)」と呼ばれる状態です。(詳しくは『よくある生理前の症状と改善方法』や『生理痛の症状と対処法』をご覧ください)

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