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生理痛の症状緩和に効果的なツボ押しの方法
ツボを押すことで血の巡りがよくなり、さまざまな身体の不調の改善が期待できるといいます。生理痛に関しても同様で、ツボを刺激することで痛みが和らぐとされています。生理痛を和らげるツボとその押し方について、ドクター監修のもと紹介します。
人の体の全身に存在するツボについて
肩が凝ったり腰が痛くなったりすると、無意識のうちに押すと気持ちのいいところを探してしまいませんか?それが「ツボ」です。しかし、ツボの正体は意外に知られていません。
ツボというのは、東洋医学でいう「経穴(けいけつ)」のことです。東洋医学では、身体の内側と外側を通過するエネルギーの通り道を「経絡(けいらく)」と呼び、その中継地点でエネルギーが注がれる場所を経穴としています。これが、ツボの正式名称です。
人の身体にはさまざまなツボがあり、全身に300以上あるといわれています。ツボを押すと「気と血」という全身エネルギーのスムーズな流れを促すため、血の巡りがよくなるといわれます。
生理痛を緩和・解消するツボ
東洋医学では生理、妊娠、出産などの不調は「血の道の病」と考えられ、生理痛や生理不順などを改善するツボも探し出されました。生理の時期の体調不良には、ぜひ以下のツボを刺激してみてください。
血の道症に効くツボ:血海(けっかい)
左ひざの皿の内側から、指3本分上にあるツボです。押すときは左右の親指を揃えて押します。押したときに強い痛みがある人は、血液の流れが悪いと考えられます。ふだんから頻繁に押すようにしましょう。
ホルモンバランスを整えるツボ:上りょう(じょうりょう)、次りょう(じりょう)
背骨の下にある仙骨(おしりの真ん中部分)の一番上のくぼみが上(じょうりょう)、二番目のくぼみが次りょう(じりょう)です。腰に両手を回して中指を当てて押します。
身体を温める効果のあるツボ:気海(きかい)
へその真下から指幅2本分の位置にあるツボです。左右の中指を押し当てます。カイロなどで温めるのも有効です。
自律神経を整えるツボ:合谷(ごうこく)
手の甲を上にし、親指と人差し指の間のくぼみを押すと、ほどよい痛みが気持ちよく感じられます。このツボを合谷といい、血行を促す効果と自律神経を整える効果が期待できます。
生理痛対策におけるツボの押し方や注意点
ツボを押すときは3~5秒かけてゆっくり力を入れ、同じく3~5秒かけてゆっくり力を抜いていきます。これを5分ほどくりかえしてください。あまり強く押しすぎると血管や神経、筋肉を痛めてしまうため逆効果です。「気持ちいい」ぐらいにとどめておきましょう。
同じ理由から、長時間同じツボを押し続けることもおすすめできません。
押すときは、ゆっくりと呼吸を吐くようにしましょう。筋肉は呼吸を吐いているときにリラックスし、吸っているときは収縮しやすくなるためです。また何かをしながら押すのではなく、ツボに意識を集中させて押すようにしましょう。こうすることで、より効果が現れるといわれています。
ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点
- 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
- 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
- 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
- 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。
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