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顔の皮膚がヒリヒリ・ピリピリ痛い時の正しいケア方法

更新日:2016.12.09
公開日:2014.07.01
ドクター画像
この記事の監修者
神谷町皮フ科形成外科 院長 尾山修一

日焼けをしているわけでもないのに、洗顔時や髪や服が触れた時に顔の皮膚がヒリヒリ・ピリピリすることはありませんか?少しの刺激でも皮膚が敏感に反応してしまう原因と正しいケア方法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

顔の皮膚がヒリヒリ・ピリピリ痛い時の正しいケア方法

顔に髪や服が触れるとチクチクする、洗顔時や洗顔後に肌がピリピリする、風に当たるだけでもヒリヒリする……。日焼けしているわけでもないのに普段から肌がピリピリする場合は、皮膚が薄くなっている可能性があり、この状態の肌を一般的に「敏感肌」と言います。

皮膚が薄くなっている(=菲薄化)ということは、角質層が薄くなっている、あるいはほとんどなくなっているということです。角質層がほぼなくなってしまっている状態を「ビニール肌」といいますが、そこまでいかなくても、角質層が薄くなると皮膚の水分量が低下し、乾燥肌になってしまいます。乾燥肌とは、角質層の水分量が健康な肌の水分量の30%以下になった状態を言います。敏感肌も乾燥肌も、その根本原因のひとつに角質層が薄くなることがあります。

角質層が薄くなった状態では肌のバリア機能がしっかり働かず、外からの刺激が肌の深い層にダイレクトに届いてしまいます。そうすると肌の深層部にある神経が敏感に反応したり真皮層で炎症が起こったりし、ピリピリするような痛みを感じるのです。

皮膚のヒリヒリ・ピリピリには、何よりも保湿が大切

肌がピリピリするときのケアとしては、主に次のことが大切です。

(1)炎症を抑える

(2)角質層を育てる

肌が熱をもっている場合は、皮膚科にかかって外用薬(塗り薬)を処方してもらい、炎症の治療に専念します。病院に行くほどでもないけれど、皮膚が熱を持ってほてっている場合や、ほてってはいないけれどもピリピリするという場合は、ほてりを治め、角質層を生まれ変わらせるためのケアが必要です。

そのためには、何よりも保湿が大切です。中でも、「セラミド」が配合されている化粧品を使っての保湿ケアがおすすめです。セラミドは細胞間脂質のひとつで、その名の通り細胞間を結び合わせる役割を担っています。さらに水分を蓄える機能もあるので、水分量が減ってバリア機能が損なわれていた角質層の機能をよみがえらせるのにも有効なのです。

保湿で正常なターンオーバーをうながす

健康な肌では、古い皮膚の細胞は時期がくるとはがれ落ち、常に新しい健康な角質細胞が肌を守っています。このような肌の新陳代謝をターンオーバーといいますが、健康な角質層は、正常なターンオーバーが行われることで保たれているのです。

ピリピリ肌(乾燥肌、敏感肌)になるのは、ターンオーバーの周期が早過ぎるためです。ターンオーバーが早過ぎると、角質細胞がしっかり育ちきらず、未熟なままで角質層を形成します。入れ替わりが早すぎると角質を落とす分解酵素が十分に分泌されず、はがれ落ちなかった未熟な角質細胞がどんどん重なっていってしまいます。このような状態の角質層では、細胞の重なりが邪魔になり余分な皮脂を外に出せないため、ニキビや炎症などのトラブルが起きやすくなるのです。

ターンオーバーの周期を早めてしまう原因は、ピーリングのしすぎや刺激の強い化粧品の使用など、行き過ぎたスキンケアにあることがほとんどです。ピリピリ肌の人は肌に刺激を与えないよう注意し、何よりも保湿を心がけましょう。ターンオーバーに必要なうるおいをキープしながら、健康な肌に生まれ変わるのを待つことが大切です。また、ピリピリが治っても肌が薄いと感じるようであれば、継続して根気よくケアを続けて下さい。

※肌荒れの結果起こりうる、肌の赤みのスキンケアについては「赤ら顔を改善するための化粧品えらび」をご参照ください。

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