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女性用育毛剤の5つの効果と薄毛改善のための選び方
女性用の育毛剤は、どのようなメカニズムにより育毛の効果・作用をもたらすのでしょうか。女性向けの育毛剤に配合されている成分の作用ごとを5つあげて、それぞれの働きについてドクター監修のもとに解説します。
女性用の育毛剤は、配合されている成分の働きにより効果が異なります。その主な成分を5つあげるので、それぞれの効果と育毛を促すメカニズムについて説明します。
(1)頭皮の環境を健康的に保つ「保湿作用」
頭皮が乾燥すると、かゆみやフケが発症し、脱毛や皮膚炎を起こす原因になります。乾燥した皮膚はバリア機能が低下し、紫外線、シャンプー、ヘアカラー、パーマなどの刺激に弱くなります。
頭皮の状態が健康的に保たれていないと、髪の毛も健康的に育たず細くなり、脱毛しやすくなります。
女性用育毛剤にはさまざまな保湿効果のある成分が含まれています。この保湿作用によって頭皮の乾燥を防ぎ、バリア機能を維持しやすくなります。その結果、脱毛しにくい頭髪環境になるのです。
(2)毛髪の成長をサポートする「血行促進作用」
ストレスや喫煙、栄養不良、睡眠不足などがあると血行不良になります。頭皮の毛細血管が血行不良になると育毛ができず、細毛や脱毛を引き起こし薄毛になっていきます。血液は、髪の毛の栄養を運んでいます。血行不良になると育毛ができません。
末梢血管を拡張する作用を持つ成分が配合されている育毛剤は、頭皮の血行を促進します。毛乳頭に栄養を運ぶ毛細血管の流れがよくなることで、毛髪のもとになる毛母細胞にも栄養が行き渡り、髪の毛の成長を助けるのです。
(3)発毛を促す「毛母細胞活性化作用」と「毛髪代謝活性化作用」
髪の毛は毛母細胞が細胞分裂を繰り返して作っています。毛母細胞は毛乳頭から栄養を受けて細胞分裂を促します。毛乳頭は毛細血管とつながり栄養を取り込んでいます。この毛母細胞の分裂を促進するのが、毛母細胞活性化作用です。
毛髪代謝活性化作用は、髪の毛のタンパク合成酵素の働きを活性化させるものです。髪の毛のもととなるケラチンの生成を促すことで発毛を促進させます。毛髪代謝活性化作用はこのほか、皮膚内のすべての細胞を活性化することで頭皮の新陳代謝を促し、頭皮環境を整える働きも持っています。
(4)菌の繁殖を抑え頭皮の炎症を防ぐ「殺菌作用」
皮膚には常在菌がいます。常在菌と共生することで皮膚状態を健康的に保っていますが、皮膚状態が悪化すると常在菌が繁殖し、フケやかゆみ・炎症の原因となります。代表的な皮膚常在菌は、ブドウ球菌・アクネ菌・真菌類などです。真菌類には、白癬菌・癜風菌(でんぷうきん)などがあり、皮脂の過剰分泌や食事、ストレスなどが要因となり異常繁殖することがあります。
真菌が増えすぎるとフケの原因になることから「フケ原因菌」とも呼ばれています。フケとともにかゆみも生じ、掻きむしると皮膚炎となり、脱毛や薄毛を引き起こすこともあります。
脂漏性皮膚炎もフケやかゆみを引き起こします。脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌、アクネ菌の繁殖、フケ・炎症で脱毛しやすくなります。
殺菌成分には常在菌(癜風菌)の繁殖を抑える働きがあり、抗消炎成分には頭皮の炎症を抑える働きがあります。これにより掻きむしることによる脱毛や薄毛を予防しやすくできます。
(5)女性男性型脱毛症(FAGA)を防ぐ「男性ホルモン抑制作用」
女性男性型脱毛症(FAGA)は、女性ホルモンのバランスが崩れる、もしくは男性ホルモンが増えることによって起こります。女性の体内でも男性ホルモンは作られており、男性ホルモンが毛母細胞に作用して男性型脱毛症と同様な脱毛を引き起こしてしまいます。ただし、女性に男性ホルモン抑制剤を使うことはできません。
血行促進作用のある育毛剤配合医薬品成分のミノキシジルには、抗男性ホルモン作用もあるとされています。ミノキシジルが含有されている女性の男性型脱毛症への効果も期待されています。
育毛剤の効果を活かすポイント
こうした育毛剤の効果を最大限に生かすためには、ただ単に使うだけではいけません。以下に紹介するポイントを理解しておくことが大事です。
自分に合っている育毛剤を選ぶ
ここでも紹介している通り育毛剤にはさまざまな成分が含まれています。ただし、どの原因にも万能な成分はなく、それぞれの原因に対して薄毛予防・脱毛予防の効果が期待されます。自分の薄毛・脱毛の原因を知ったうえで最適なものを選ぶことが大事になっています。
用法・用量を必ず守る
育毛剤の使用量や使用方法についてはパッケージや説明書などに書かれています。使い方を守らないと育毛どころか、健康を害する可能性もありえます。用法・用量を守ることではじめて効果が期待できるものなので、必ず使い方を守るようにしましょう。
副作用についても理解しておく
一部の育毛剤には副作用が指摘されています。たとえば血流を改善するタイプのものでは心臓や内臓系に負担をかけるといった具合です。必ずしも危険だから使用しない方がいいわけではありませんが、持病があることが分かっている人などは、あらかじめ医師・薬剤師などに相談をしておくべきでしょう。
薄毛・抜け毛の原因に合った育毛剤を使いましょう
薄毛や脱毛などが生じているのにはなにかしらの理由が考えられます。その原因を知って、正しい育毛剤を使うことが、髪の毛を育てるうえでは大切なポイントになっています。それぞれの効果を知って、さらに用法・用量を守って使うようにしてください。
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