更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。
しみ・そばかすを消す医薬品の治療効果と保険適用
更新日:2017.12.04
公開日:2014.09.01
この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子
シミ(しみ)やそばかす治療の薬について、その種類や効果をドクター監修の記事でお伝えします。シミとそばかすの違い、治療薬の作用メカニズム、健康保険が適用されるかどうかなど詳しくお伝えします。
顔のシミ(しみ)やそばかすは鏡を見るたびに目に付いて、必要以上に気になるものです。
しみ・そばかすの違いと原因
シミにはいくつか種類があり一般的にシミと言われるものは、老人性色素斑となります。そばかすも実はシミの一種です。
お肌は紫外線を浴びるとメラノサイトが活性化して、チロシナーゼを作ります。チロシナーゼは、アミノ酸の一種のチロシンと反応してメラニンを作り出すのです。このメラニンの沈着がシミの原因となるのです。
健康な肌は28日周期で生まれ変わり、通常は生成されたメラニンも古い細胞と一緒に剥がれ落ちていきます。
ところが紫外線やストレスなどによってこのターンオーバー(お肌の新陳代謝)のリズムが崩れると、メラニンが上手く排出されずに沈着し、それがシミやそばかすになるのです。
そばかすは遺伝的によるものが多く、幼少期~中学生位までに発症します。紫外線を浴びることでさらに濃くなることがあります。
いずれにしても予防には紫外線対策が有効ですから、できるだけ日焼けをしないように心掛けましょう。
しみ・そばかすを消す医薬品の治療効果とは
シミやそばかすを治療できる薬について、その種類と効果を紹介します。この治療方法が有効なのはシミのなかでも老人性色素斑や肝斑、炎症性色素沈着、そばかすです。
美白成分を含む塗り薬(外用薬)
そばかすを含むシミ取りのために、皮膚科で処方される外用薬の主な美白成分は以下の通りです。
- メラニンの生成を抑えるハイドロキノン軟膏
- シミの元になるメラニンを生成するチロシナーゼの作用を阻害し、メラノサイトに働きかけてメラニンの生成を抑制します。別名「お肌の漂白剤」とも呼ばれる強い漂白作用がある成分で、医療機関で処方されるものは有効成分が5~10%と高濃度であることが特徴です。
- しかし、一方で有効成分が高濃度なことから、使用方法を間違えると刺激となってお肌に赤みやかぶれ、皮むけなどを引き起こします。そのためシミの状態に合わせた専門医による適切な処方が必要です。また劣化したもの(茶色くなったもの)は使用しないようにしましょう。
- 肌の新陳代謝を促進するトレチノイン軟膏
- レチノイド(ビタミンA誘導体)の一種で、ニキビの治療にも用いられます。表皮細胞の新陳代謝を促進し、コラーゲンを生成してお肌の張りや弾力、潤いを改善することからお肌の若返り薬とも言われます。表皮の細胞がさかんに代謝することで、沈着してシミとなっているメラニンを自然な形で排出することができるのです。
- 塗布を開始した直後はお肌が赤くなり、皮が剥がれ落ちるような反応が起こり、約6週間継続します。経過を見ながら濃度や量を調整する必要があるため、信頼できる医師の指示をきちんと守って使うことが大切です。また、胎児に影響するため妊娠中の使用は避けなければいけません。
しみの種類で使い分ける飲み薬(内服薬)
シミの種類によって使い分けが必要です。
- 色素沈着を抑制するトラネキサム酸
- 医療現場では止血剤として使われている成分です。色素沈着の抑制効果があり、シミの元であるメラニンの生成を抑えます。シミのなかでも女性ホルモンのバランスが乱れることで起こる肝斑の治療に有効で、メラノサイトを活性化させるプラスミンという情報伝達物質の働きを阻害することで効果を発揮します。
- 抗酸化作用に期待されるビタミンC
- お肌のコラーゲンの生成に関わる成分です。抗酸化作用があり、メラニンに働きかけて色素沈着を緩和します。身体の中で生成できないため、内服薬や食べ物から摂取する必要があります。
- 高い抗酸化作用があるビタミンE
- メラニンはチロシンというアミノ酸が酸化することで生成されますが、この酸化の課程を阻害するのがビタミンEです。高い抗酸化作用があり、血流を改善することで代謝を助けます。ビタミンCと一緒に服用することで相乗効果が期待できます。
- ビタミンCとともに働くL-システイン
- ビタミンCと一緒に働いて、メラニンの生成を抑制するアミノ酸の一種です。お肌のターンオーバーを整えることで、メラニンを自然に排出できます。
保険適用の医薬品とは
まず処方された薬が厚生労働省によって認可されているものか否か、それが大きな分かれ目になります。
実際にはシミの種類をどう特定するかによって左右されるため、判断は医師に委ねられます。トラネキサム酸やビタミン類などの内服薬系は健康保険が適用される場合があります。
オススメ記事
- 関連するオススメ記事がありません。
スキンケア基礎講座
- スキンケア基礎講座
- アロマテラピー
- クレンジング
- サプリメントの基礎
- サプリメントを学ぶ
- スカルプケア
- スキンケアの基本
- ヘア・髪の知識
- ボディケア
- 妊娠・出産・産後の肌
- 心とスキンケア
- 更年期のスキンケア
- 産後の肌とスキンケア
- 美容・美肌
- 美容によいとされる植物
- 美容成分の基礎知識
- 美白・抗酸化
- 美肌をつくる化粧品の基本
- 美顔器を使ったスキンケア
- 肌と女性ホルモン
- 赤ちゃんのスキンケア
- 頭皮のケアについて
- メイク講座
- 悩み別講座
- アトピー性皮膚炎
- いぼ
- かゆみ・皮膚掻痒症
- シミ・そばかす
- シワ
- すそわきが
- その他の発疹・皮膚病
- たるみ・ほうれい線
- デリケートゾーン
- ニキビ・吹き出物
- ヘルペス
- ほくろ
- まつげのトラブル
- むくみ
- わきが
- 体臭
- 便秘・デトックス
- 傷・傷跡
- 冷え性
- 口内炎・口周辺のトラブル
- 多汗症
- 女性のお悩みボディケア
- 性病・性感染症
- 日焼け・紫外線対策
- 毛嚢炎
- 毛穴・角栓
- 水虫・皮膚真菌症(白癬)
- 汗・ニオイ
- 湿疹・皮膚炎
- 火傷(やけど)
- 生理痛・生理前の不調
- 白斑
- 目の周辺のトラブル
- 粉瘤(ふんりゅう)
- 糖質制限
- 美白・くすみ・目の下のくま
- 肉割れ
- 肌のハリ・ツヤ
- 脱毛・ムダ毛処理
- 花粉症
- 蕁麻疹(じんましん)
- 虫・害虫の皮膚トラブル
- 赤ら顔
- 靴擦れ
- 頭皮疾患・脱毛症
- 顔の傷
- 顔太り
- 用語集
- お肌&からだ・用語
- スキンケア・用語
- 化粧品・用語
- 美容成分・用語
- 男の美容講座
- お悩み&トラブル肌講座
- メンズスキンケア基礎講座
- 育毛
- 美容医療
- アンチエイジング
- くま・目の下のくま
- シミ(しみ)・肝斑
- しわ(注入治療)
- タトゥー(刺青)除去治療
- たるみ・ほうれい線治療
- ニキビ治療
- バスト・胸のお悩み
- ボトックスの治療
- わきが(ワキガ)のお悩み
- 二重手術
- 切らない脂肪吸引・部分痩せ治療
- 女性の増毛(植毛・ウィッグ)
- 脂肪吸引
- 赤ら顔・肌の赤み
- 鍼灸(しんきゅう)治療
- 肌タイプ別講座