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Qスイッチルビーレーザーによる治療の効果と注意点

更新日:2016.12.09
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子

皮膚内部のメラニン色素が原因となっているシミ、アザなどに効果的なQスイッチルビーレーザー。ここではQスイッチルビーレーザーのクリニックでの治療方法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

Qスイッチルビーレーザー

いつの間にかできている頬や目もと、首筋のシミ。そんな「肌の大敵」をすばやくキレイに消したい!という時は、クリニックで行うレーザー治療を行うことで効果が期待できます。ここではシミ治療に使われるレーザーの一種、Qスイッチルビーレーザーをご紹介します。

傷跡を残さずシミ、アザを効果的に治療

皮膚内部のメラニン色素が原因となっているシミ、アザの治療用レーザーとして1990年に登場したQスイッチルビーレーザー。色素とその周囲の正常組織に対してバランスの良い波長が特徴で、効果的にシミやアザを治療することができるレーザーです。

ルビーレーザー光の波長(694nm)付近は酸化ヘモグロビンへの吸収がとても低く、メラニンにおける吸収が高いレベルにあります。そのため、傷跡を残さずにメラニン色素のみを安全に治療でき、周囲の正常な皮膚や血管を傷つけません。

周囲の組織へのダメージを最小にして、色の薄いものからある程度の濃さを持つものまで比較的広範囲のシミやアザ、そばかすの治療ができ、茶アザや黒アザなどにも対応OK。さらに、先天的に皮膚に現れる薄青いアザにも有効です。また、タトゥー除去にも用いられることがあります。

知っておきたい、Qスイッチルビーレーザー治療のポイント

シミやアザの除去に効果的なQスイッチルビーレーザー治療ですが、シミの種類によっては逆効果になってしまう可能性があります。また、治療後のデリケートなお肌をケアする際のポイントなどもお教えします。

肝斑(かんぱん)にはNG

頬骨のあたりに左右対称にぼんやりとした形で出ることの多いシミ「肝斑」。この肝斑に対してはかえって濃くなることもあるため、Qスイッチルビーレーザーでの治療は行なわないのが一般的です。

照射後にできるかさぶたは無理に取らない

Qスイッチルビーレーザー照射直後は皮膚表面が白くなり、15~30分後には赤く腫れたようになります。この腫れはだいたい翌日にはなくなり、数日以内にかさぶたができます。このかさぶたを無理にはがしたりこすったりしないことが大切。ドクターの指示に従って、1日1~2回軟膏を塗り、絆創膏やガーゼで保護しましょう。1週間から10日程度でかさぶたははがれ落ちます。

治療内容の目安

実際の治療期間はどのくらい?痛みはある?顔を洗ってもいいの?など、Qスイッチルビーレーザー治療の疑問にお答えします。

1回から5、6回の治療が一般的

大きさや数、部位、深さなどにより異なりますが、薄く小さなシミは1回から5、6回程度が一般的です。治療の際、色素沈着がみられる部分にパチンと輪ゴムで軽くはじかれた程度の痛みを感じる場合もありますが、ドクターと相談の上で麻酔も行えます。

Qスイッチルビーレーザーの効果は、徐々にあらわれます。自己判断で治療を中止せず、ドクターの指示に従いながら経過を見るようにしましょう。

治療後は日焼けNG

術後に気をつけたいのは紫外線。照射部分は紫外線に晒さないようにしましょう。洗顔、入浴は問題ありませんが、照射部分をこすらないようにしてください。

メイクは治療部位以外は治療直後から可能です。照射部分は、術後数日でかさぶたができればメイクができます。かさぶたが自然にはがれ落ちた後は、普段通りで構いません。ただし症状にもよりますので、不安な時はドクターに相談を。

なお日光過敏の方や皮膚炎のある方、妊娠中の方などはQスイッチルビーレーザーの治療を受けることができません。体調に合わせて効果的な治療を受けるようにしましょう。

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