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肝斑(かんぱん)のレーザ治療の内容と注意点

更新日:2016.12.09
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子

30代から40代の女性に多くみられるシミ、肝斑。長い間、肝斑にはレーザーは用いないのが一般的でしたが、高性能な機器の登場により、肝斑がレーザーで治療できるようになってきました。ここでは、肝斑のレーザー治療の内容と注意点について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

肝斑(かんぱん)のレーザー治療の内容と注意点

30歳を過ぎてからの女性に見られるシミとして知られる肝斑(かんぱん)は、頬や額などにある薄茶色のもやもやしたシミのことです。顔の左右対称に現れ目立つため、多くの女性を悩ませるシミのひとつです。

主な原因としては女性ホルモンのバランスが崩れることにあると言われており、皮膚科やクリニックでの治療が必要になります。

シミにはレーザー治療が主流ですが、肝斑は高出力のレーザーでは刺激により悪化する可能性が高いため、レーザーは最適ではないとされてきました。

しかし近年、高性能な機器の登場により、「レーザートーニング」と呼ばれるレーザーでの治療が注目されています。これは、ごく弱いパワーでレーザーを当て、刺激を与えないようにしながらメラニンを少しずつ減らしていくというもの。これまで薬による治療がほとんどだった肝斑の画期的な治療法として、多くの方に利用されています。

レーザートーニング治療に使われる機器「メドライトC6」

クリニックにもよりますが、肝斑のレーザートーニング治療の際に「メドライトC6」という機器が使われます。これは、さまざまなシミに対応可能なQスイッチYAGレーザーと同じ種類のレーザー機器で、特に肝斑の治療にとても有効です。

QスイッチYAGレーザーについては『YAG(ヤグ)レーザーによる治療の効果と注意点』も併せてご覧ください。

肝斑に最適なレーザー光を照射

なぜ、メドライトC6が肝斑に有効なのでしょうか。その答えは、照射されるレーザーの形と出力の違いにあります。

シミ治療に用いられるレーザーの多くは、レーザーの中心部ほどエネルギーが高くなり、端に向かって徐々にエネルギーが弱くなるという、均一ではないレーザー(ガウシアン型)です。

肝斑以外のシミには有効ですが、メラニンを作り出す色素細胞であるメラノサイトが活性化しやすい状態にある肝斑には、この不均一なレーザーが刺激となり、悪化させる要因となってしまいます。

しかし、メドライトC6が発するレーザー光は「トップハット型」と呼ばれるフラットで均一な形状です。さらに、照射口径も大きく、照射スピードも速いのが特徴です。これらの機能により、メドライトC6は肝斑に刺激を与えずにエネルギーを届け、悪化させることなく治療できるのです。

UVケア、保湿は念入りに!

肝斑治療を行う場合、施術中のホームケアや日焼け対策によって効果に大きな差が出ます。

治療期間中の肌は紫外線の影響を受けやすくなっていますので、丁寧なUVケアが必須です。

優しく洗顔、こするのはNG

また、施術直後は一時的に肌が乾燥状態になる場合があります。スキンケアでは優しい洗顔を心掛け、しっかりと保湿を行い、刺激のある化粧品は使わないようにしましょう。また、お肌をこするような過度なマッサージも控えてください。

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