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女性の肌を綺麗にする方法|美肌を作る3つの秘訣とは

更新日:2017.12.22
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
札幌シーズクリニック 院長 大久保真

キメが整っていてツヤがあり、ピンとしたハリと、もちっとした弾力のある肌。そんなキレイな肌の角質層はどんな状態なのでしょうか。整った角質層を育てる正しいケアの方法を、ドクター監修により解説します。

キレイな肌に欠かせない条件として「潤っていること」が挙げられます。整ったキメ、ツヤ、ハリはすべて潤いの上に成り立っています。では、そんなキレイな肌の人の角質層はどうなっているのでしょうか。

女性の美肌のカギは角質層に

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り、さらに表皮の内部には「角質層」などの部位が存在しています。最も深部の基底層で作られた細胞が上へ移動しながら変性、角質層に達して角質細胞となり、乾燥し剥がれ落ちていきます。この一連の流れをターンオーバー(肌の新陳代謝)と呼びます。

肌の美しさのカギを握るのはいちばん外側にある角質層です。角質層の厚さはたったの0.02mmしかなく、ラップ一枚程度のきわめて薄いものですが、肌をほこりや細菌などから守ったり水分の蒸散を防いだりする「バリア機能」や、水分を角質層に十分行き届かせる「保湿機能」などといった大切な役目を果たしています。

美肌を作る3つの秘訣

肌が弱酸性を維持している

弱酸性を保っている健康な肌の角質層と皮脂膜は弱酸性に保たれています。外部の細菌やカビは酸に弱いため、弱酸性の肌を保っていれば菌の繁殖を防ぐことができるのです。

水分を保持するNMF(天然保湿因子)が十分に存在する

NMFとはNatural Moisturizing Factorの略で、皮膚に元来備わっている保湿成分のこと。天然保湿因子とも言い、角質層内で水分を保持する働きがあり、NMFが不足すると角質層保湿機能が低下して乾燥肌になる原因になります。

細胞間脂質が十分ある

角質層の細胞と細胞のすき間をぴったりと埋め、潤いを守る働きをしているのが「細胞間脂質」です。主成分はセラミド、遊離脂肪酸、コレステロールなど。外界から刺激物質が侵入するのを防いだり、水分が過剰に蒸散しないようにガードしています。

上記3つの条件が揃うことで、肌はベストな状態を継続して保てるようになるのです。

整った角質層は新陳代謝の肌サイクルが正しい

肌のターンオーバーは通常約28~56日。この周期を正しく保つことが、美肌を育てるポイントです。

サイクルが短くなって、バリア役である表面の細胞が剥がれてしまうと、十分な防御力を持たない未熟な細胞が外界にさらされることになります。そうした細胞は当然刺激を防ぐことができないので、肌荒れや乾燥、バリア機能の低下が起こります。一方、サイクルが長くなると、剥がれるべき角質が表面に留まることで角質が分厚くなり、肌は透明感を失い、くすんでいきます。ターンオーバーが遅くなる原因は、冷えや老化の他、紫外線などの外部刺激などが原因の場合もあります。

肌を綺麗にする方法:保湿

正しい洗顔を身につける

洗顔のしすぎや間違った洗顔は角質層にダメージを与え、ターンオーバーが乱れる原因となります。肌にダメージを与えない洗顔方法を身につけましょう。

1.まずは手を洗う
よく泡立てるために、まず手を洗います。
2.洗顔料を良く泡立てる
次に、洗顔料を細かい泡を作るように良く泡立てます。泡立てネットなどを使い、ふわふわの泡を作りましょう。
3.Tゾーンから優しく洗い始める
泡が玉子1分ほどの大きさまで出来たら、まずはTゾーンや顎など、皮脂が多い部分からやさしく洗い始めます。なるべく指がお肌に触れないようにしましょう。
4.目元や口元は泡を乗せるだけで十分
乾燥しがちな目元や口元などは、泡を乗せるだけで十分です。
5.ぬるま湯で最低20回以上すすぐ
洗顔料をぬるま湯で最低20回以上はすすぎ、洗顔料がお肌に残らないようにしましょう。

たっぷりの化粧水で保湿を

保湿ケアのなかでも特に大切なのが化粧水。肌に水分を十分に与えてあげることがターンオーバーを整える一番の近道です。

化粧水を手に取り、手のひらで押さえながら肌になじませていきます。特に乾燥が気になる部分は重ねづけしましょう。肌全体が手にピタッと吸い付いてくるようになれば化粧水が肌に浸透した証拠です。化粧水はけちらずたっぷり使うようにするのが大切です。

ニキビ肌にも保湿が重要

ニキビ肌の方は肌がオイリーになりやすいため、保湿ケアをあまり重要視しない方が多いようです。

ですが、乾燥してターンオーバーが乱れた肌は角質層が硬化し、毛穴が開きにくい状態になっています。硬くなった毛穴からは皮脂が排出されにくくなり、毛穴の中で詰まってアクネ菌が過剰に繁殖してしまいます。それがニキビの原因になるのです。

ニキビ肌の改善のためにも、保湿により肌のターンオーバーをサポートし、新しい健やかな皮膚を再生することが重要です。

肌を綺麗にする方法:食べ物

タンパク質やビタミン類で必要な栄養を摂る

タンパク質
タンパク質は肌や体を作る元となる成分です。肉や魚、卵、牛乳、大豆や大豆製品に豊富に含まれています。
ビタミンA
肌を抗酸化作用から守り、肌細胞や粘膜を強くする働きを持つビタミンA。うなぎや鶏レバーなどに多く含まれます。また、ほうれん草やにんじん、かぼちゃや小松菜などの緑黄色野菜もおすすめの食材です。
ビタミンC
ビタミンCには、メラニンの沈着を抑える働きが期待できます。いちご、キウイ、ブロッコリー、パプリカ、ゴーヤ、ピーマンなどに多く含まれています。

キレイな肌によくない食べ物

砂糖は摂りすぎない
砂糖には血液を酸化させ、ドロドロの状態にするといわれています。血行が悪化すると肌に栄養素が運ばれず、ターンオーバーも遅れがちに。上白糖はできるだけ避け、てんさい糖やはちみつなど、ミネラル豊富で抗酸化作用を持つものを選ぶのがポイントです。
動物性脂肪には注意
牛や豚などの動物性脂肪は人間の体内では冷えて固まりやすく、血管に付着してニキビなどの原因となる老廃物を蓄積させます。摂り過ぎには気をつけましょう。

肌を綺麗にする方法:睡眠

十分に寝て成長ホルモンを分泌させる

睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は、肌の細胞分裂と修復を促して健康な状態に再生させる働きを持っています。

睡眠不足になると、この成長ホルモンが十分に働かなくなり、肌の細胞が傷付いたままになってしまいます。睡眠を十分摂ることによって、正常なターンオーバーが保たれるのです。

質の高い睡眠を

キレイな肌を保つためには睡眠は大切なものですが、忙しい社会人にとって、睡眠時間を十分に確保することはなかなか難しいことだと思います。

自分が眠れるときにぐっすり寝て、短い時間であってもすっきり起きられるような質の高い睡眠をとるように心がけることが大切です。

寝る前に控えたい生活習慣

まずは眠る1時間ほど前に、ゆっくりと湯船につかるようにしましょう。入浴後は少しずつ体温が下がり、自然と身体が睡眠モードに変わるため、無理なく深い眠りにつくことができます。

また、寝る前についついやってしまう携帯電話のチェックもNGです。画面の光が脳を刺激し、興奮状態にしてしまいます。

携帯電話だけでなく、テレビやパソコンの光も同様です。寝る前には電源を切り、ぼんやりとして身体と心を休ませる時間を設けるようにしましょう。

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