美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

生体防御力で夏バテ予防!

更新日:2016.12.09
公開日:2014.08.28
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

暑い夏は、汗対策や紫外線対策が重要ですが、もう一つ、「生体防御力」を高めることも重要です。こちらでは、ドクター監修の記事で、生体防御力とアトピーの関係などについて、ご紹介しています。

とにかく毎日が暑い夏という季節、アトピー肌の方はしっかりと汗対策や紫外線対策をしておくことが重要です。でも、夏バテ予防とアトピー改善に重要なこととして、もう一つ忘れてはならないのが「生体防御力」を高めることです。こちらでは、アトピー肌の方のための生体防御力を高める方法をご紹介しています。秋以降にアトピーを悪化させないためにもぜひ意識してすごしてみてください。

生体防御力とは

生体防御力とは、私たち人間を含む脊椎動物の備えている「免疫システム」よりも広義の、生体外部から侵入する異物を排除したり内部で発生した異常に対処して健康を維持する働きのことです。具体的には、呼吸で吸い込まれた異物をとらえる鼻毛、その先の気管や気管支の粘膜など、免疫系統が働くよりも前の段階で、生体防御の仕組みはさまざまに働いています。

夏バテと生体防御力

生体防御力は、夏バテとも関係しています。全ての生き物に備わっている生体防御力ですが、私たち人間にとっては、夏場は生体防御力が低下しやすい要注意な時期です。暑い夏は生体防御力維持に必要な栄養補給や十分な休養が取れないことが多く、体力も低下しがちな時期です。

体力が低下すると夏バテや夏風邪に繋がりますが、同時に生体防御力の低下、すなわちアトピーの悪化にも繋がってきます。つまり、生体防御力を維持する生活を心がけることが重要となります。

「ストレス」と「腸管免疫」が生体防御力を低下させる

夏の暑さが生体防御を低下させますが、これは「厳しい暑さ」や「外気の暑さと空調の効いた屋内の温度差」が生体にとっては多大なストレスとなっていると考えられます。ヒトは恒温動物ですから、暑さで熱されれば体温が上昇するのを防ぐために汗をかき、体を冷やそうと戦い続けなければなりません。

また、激しい温度差を行き来すると、その都度温度変化に対応しようと働いています。また、小さくても継続的な刺激はストレス要因となりますが、断続的な刺激は逆に生体防御力を高めることがわかっています。

そして、腸管はさまざまな微生物や病原体が絶妙なバランスを保っている、ヒトの体の中でも最も激しい戦場です。よって、腸管の免疫力も強いのですが、ここでの免疫力が低下すると全身に影響を及ぼし、生体防御力も低下してしまいます。

生体防御力を高める術

生体防御力を低下させない夏の生活術は、次の5つです。

□室温は外気-5℃以内で!

真夏日や猛暑日には、エアコンを上手く利用して暑さのストレスから身を守る必要があります。ただし、外気との温度差が大きすぎるとそれもまたストレスとなるため、目安としては外気-5℃以内と覚えておいてください。また、エアコンによる空気の乾燥にも注意しましょう。

□栄養たっぷりの食事

食欲の減退する季節ですが、できればビタミンやミネラルも補給できてバランスの取れた食事を心がけましょう。口から摂取する栄養が足りないと、見る間に体力が落ち、生体防御力も低下してしまいます。

□半身浴で血行促進

夏バテで感じられる「だるい」という症状…これは体に疲労物質「乳酸」が溜まっているためです。アトピー肌の方にはすっかりおなじみの半身浴ですが、血行を促進し、生体防御力を高めるのにも効果的です。

□激しい運動は避ける

ただでさえストレスが多く体力も低下しがちな夏は、激しい運動は避けた方が無難です。

□十分な睡眠

免疫系統で重要な役割利を果たしている「リンパ球」や「抗体」を産生しているのは骨髄です。そして、骨髄は起きている間も寝ている間も働いていますが、起きて活動している間は骨髄に十分なエネルギーを配分することはできません。多くの活動が休止している睡眠中こそ、免疫システムを整え、生体防御力を高めるチャンスなのです。

生体防御力を高め、暑い夏を快適にすごすとともに、秋以降のアトピー悪化を防止しましょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座