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足りている?美肌に必須のビタミン

更新日:2016.12.09
公開日:2014.09.01
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この記事の監修者
広尾プライム皮膚科 医師 谷祐子

ビタミンが肌にいいというのはもうご存知のことでしょう。しかし、なぜビタミンが肌にいいのかその理由を知る人は少ないのではないでしょうか。ここでは美肌作りに欠かせない栄養素「ビタミン」についてドクター監修のもと詳しくご紹介します。

美肌づくりに欠かせない「ビタミン」について、知っておきたい知識から、積極的に取り入れたい食べ物までご紹介していきます。

ビタミンってどんな栄養素なの?

ビタミンとは、人間が必要とする栄養素のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称で、生きていくうえで欠かすことのできない栄養素です。全部で13種類あり、働きは種類によって異なります。人間の体内では作ることができないものが多く、食べ物からとる必要があります。

ビタミンの種類とそれぞれがもたらす効果

ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けられます。水溶性ビタミンは汗や尿などに排出されやすく、体の中にためておくことができません。したがって、必要な量を毎日とる必要があります。脂溶性ビタミンは、脂(油)と一緒にとると吸収率が上がります。尿や汗に排出されにくく、とりすぎると過剰症になるおそれがあります。

●水溶性ビタミン

・ビタミンB1

糖質を分解してエネルギーに変え、脳の中枢神経や末梢神経にはたらきかけて、美肌の大敵であるストレスを溜めにくくしてくれます。大豆、ごま、玄米などに多く含まれます。

・ビタミンB2

粘膜を保護し、細胞の再生を助けるとともに、過酸化脂質と呼ばれる有害物質を分解し、免疫力をアップさせてくれます。レバー、うなぎ、納豆などに多く含まれます。

・ビタミンB6

タンパク質と脂質の代謝を促し、肝臓に脂肪が蓄積するのをセーブしてくれます。レバー、まぐろ、じゃがいもなどに多く含まれます。

・ビタミンB12

葉酸と協力して赤血球のヘモグロビン合成を促し、貧血を防ぎます。レバー、貝類、卵黄などに多く含まれます。

・ビタミンC

肌の弾力のもとであるコラーゲンを作るのに必要不可欠です。メラニンの生成を防ぎ、ストレスへの抵抗力をも高めてくれます。いちご、キウイ、ゴーヤなどに多く含まれます。

・ナイアシン

糖質と脂質の代謝を促進し、皮膚と粘膜を整えてくれます。血行をよくし、冷えを改善します。かつお、ぶり、豆類などに多く含まれています。

・パントテン酸

糖質・脂質・タンパク質の代謝を促進し、ストレスへの抵抗力や免疫力を高めてくれます。納豆、さけ、たらこなどに多く含まれています。

・葉酸

ビタミンB12と協力して赤血球の生成にはたらきかけ、貧血を予防します。胎児や乳幼児の発育には不可欠です。レバー、うなぎ、緑黄色野菜などに多く含まれます。

・ビオチン

糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素の代謝を促進し、皮膚の健康維持に役立ちます。レバー、ピーナッツ、大豆などに含まれます。

●脂溶性ビタミン

・ビタミンA

皮膚や全身の粘膜を健康に保つはたらきをします。動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄食野菜に含まれて体内でビタミンAに変換されるβカロテンの2タイプがあります。 レバー、うなぎ、モロヘイヤ、にんじんなどに多く含まれます。

・ビタミンD

各種ホルモンと協力して カルシウムのはたらきを調節します。魚卵、さつま揚げ、うなぎなどに多く含まれます。

・ビタミンE

血行を促進し、肌の酸化(サビ)を正常化してくれます。ビタミンCと一緒に摂ると相乗効果があります。魚卵、はまち、あゆ、アーモンドに多く含まれています。

・ビタミンK

直接的に骨形成を促進し、骨破壊を抑える作用があり骨粗しょう症の予防や、動脈硬化予防にもなります。出血時に止血させるはたらきがあります。ほうれん草、ブロッコリー、わかめなどに多く含まれます。

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