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産後の肌の黒ずみの原因と正しいケア方法

更新日:2017.06.14
公開日:2014.10.01
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

女性の身体は妊娠・出産から産後へと大きく変化し、それに伴ってシミや黒ずみ、妊娠線の跡など肌の悩みが尽きません。多くの女性が気になる産後の黒ずみができる原因とケア方法について、ドクター監修の記事で解説します。

黒ずみ

妊娠・出産による女性の身体の変化が、思わぬところに現れることもあります。そのひとつが、「黒ずみ」です。

産後に肌が黒ずむってホント!?

産後に肌の黒ずみに悩む女性は少なくありません。しかし、どうして産後に黒ずみ(色素沈着)が目立つのでしょうか。産後の黒ずみが気になる部分ごとに、原因を探ってみましょう。

顔のシミ・そばかす

メラニン色素を増やす働きがあるプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)は、妊娠中に急激に増えます。これは胎児の成長など妊娠中に必要とされるからなのですが、この女性ホルモンが増えることでメラニン色素が増えて色素沈着が起こりやすくなる状態となっています。

ですから、この時期に紫外線ケアを怠るとシミやそばかすが増えてしまうのです。またシミの一種であり、頬やこめかみなどに左右対称にできる「肝斑」があらわれる可能性が高くなるのも、ホルモンバランスによる影響です。

乳頭・ワキ・外陰部の黒ずみ

デリケートな部分に黒ずみが起こるのも、プロゲステロンとエストロゲンという女性ホルモンの増加によりメラニン色素が増えるのが原因です。特にワキや乳首、外陰部はメラニン色素がもともと多くあるため、黒ずみやすい部分でもあります。

また「正中線」と言われる、おへそを中心として上下に伸びる黒っぽい1本線が現れる方もいます。これも、ホルモンバランスの変化によるメラニン色素の増加が原因です。

妊娠線の跡

黒ずみとは違いますが、妊娠線もやっかいな存在です。妊娠線は皮膚が引っ張られることで皮下組織が断裂してできる亀裂のことで、ストレッチマークと呼ばれることもあります。妊娠で大きくなる腹部や体重増加で太りやすい太腿から臀部にできることが多く、はじめは毛細血管の色が透けてピンクや赤紫色に見え、産後には白く光ったような跡が残ります。

この妊娠線は体重増加だけが原因ではなく、表皮細胞を繋いでいるエラスチンや真皮のコラーゲンの量や質、それから肌の乾燥も大きく関係しています。そして、このように裂けてしまった皮膚は元に戻ることはありません。

産後の黒ずみをケアする方法

女性ホルモンよるメラニン色素の増加が原因であるシミやそばかす、デリケートゾーンの黒ずみは、産後しばらくして内分泌系が元に戻っていくにつれて、自然にだんだん薄くなってくる場合が多いのが特徴です。

顔も身体も保湿ケアを重視して皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促し、古い角質をはがれやすくすることで元の肌に生まれ変われるようにしましょう。メラニンを抑制するビタミンC誘導体などの美白成分を配合したスキンケア化粧品を使うのも良いでしょう。もちろん、紫外線ケアも忘れずに。

またデリケートになっている皮膚を傷つけないよう、やさしく洗うことも大切です。気になるからといって、こすってしまうと悪化してしまいます。

妊娠性肝斑の多くは産後1~2か月で薄れていきますが、そのまま普通の肝斑に変化することもあります。普通のシミと同じ対策を続けていると定着してしまう可能性もあるので、気になる場合は早めに皮膚科医に相談しましょう。

妊娠線の場合は先に述べた通り、残念ながら跡が完全に消えることはありません。できるだけ目立たなくするために大切なのは、やはり保湿です。特にお風呂上がりには保湿力の高いクリームなどを塗ってしっかりとケアしましょう。

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