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アミノ酸シャンプーの成分と正しい選び方
低刺激で肌にやさしいとされる「アミノ酸シャンプー」ですが、いったいどのようなシャンプーなのでしょうか? その特徴と「アミノ酸配合シャンプー」との違い、正しい選び方などを、ドクター監修のもと解説していきます。
「アミノ酸シャンプーは髪によい」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。頭皮や髪への刺激が少ないといわれるアミノ酸シャンプーにはどんな特徴があり、どこで見分けるべきなのでしょう。ランキングやクチコミに惑わされず、アミノ酸シャンプーを選ぶコツをしっかり覚えておきましょう。
アミノ酸シャンプーとは
ドラッグストアなどで市販されているシャンプーの多くには、石油由来の高級アルコール系の洗浄成分が配合されています。洗浄力が強く泡立ちもよいため、皮脂の分泌が気になる男性を中心にしっかり汚れを落とせると好評です。しかしその半面、皮脂を必要以上に落としすぎてしまうこともあり、人によっては髪や頭皮にトラブルにつながることもあります。
また、昔から使われてきた石けんが持つ肌にやさしいイメージから、自然派志向の方を中心に石けんシャンプーも人気があります。しかし、この石けんに使われている界面活性剤も高級アルコール系シャンプーと同様に強い洗浄力を持っています。
アミノ酸シャンプーは、洗浄成分にアミノ酸系の界面活性剤を使用しています。弱酸性のやさしい洗浄力のため、髪や頭皮への刺激になりにくく、敏感肌やアトピー肌の方でも使用できます。
髪や頭皮をはじめ、人の身体の素となるタンパク質はアミノ酸で構成されています。アミノ酸シャンプーであれば髪や頭皮に刺激も少なく、シャンプーの際にアミノ酸を補給することもできるでしょう。必要な皮脂を取りすぎることなく余分な汚れを落とし、髪や頭皮を自然で健康な状態に維持できるため、女性や子供、薄毛や抜け毛が気になる人などにもおすすめのシャンプーと言えるでしょう。
ただし、一日に何度も洗髪をしたり、ゴシゴシと頭皮を強くこするような洗髪方法では、必要な皮脂を落としてしまうことになるので注意しましょう。
アミノ酸シャンプーの成分
アミノ酸系の界面活性剤には、いくつかの種類があります。ボトル背面の成分表示に次のようなワードを含んだ成分名があれば、アミノ酸系の界面活性剤を配合しているシャンプーです。商品によっては、以下のアミノ酸系成分3~5種類が組み合わされているものもあります。
- メチルアラニン
- メチルタウリン
- ココイル
- ベタイン
- グルタミン酸
- グリシン
- サルコシン
以下ではアミノ酸系界面活性剤の代表的なものを見ていきましょう。
メチルアラニン系
メチルアラニン系のなかでも高い洗浄力と頭皮へのやさしさを兼ね備えているのがラウロイルメチルアラニンNaという洗浄成分です。優秀な半面、高価になってしまうというデメリットがありますが、近年はこのラウロイルメチルアラニンNaにココイル系もしくはベタイン系のアミノ酸洗浄成分が追加されたものや、性質的に近いラウロイルアスパラギン酸が使用されているシャンプーなども販売されています。
ココイル系
「ココイルグルタミン酸」や「ココイルメチルタウリンNa」、「ココイルアラニンTEA」など、成分表示に「ココイル○○」と書かれているものがココイル系のアミノ酸成分です。髪や頭皮にやさしい半面、洗浄力や泡立ちは弱めです。
ベタイン系
「ラウリルベタイン」、「コカミドプロピルベタイン」など成分表示に「○○ベタイン」と書かれているものがベタイン系アミノ酸成分です。弱酸性で保湿性があるため洗いあがりはしっとりとしていますが、ココイル系と同様洗浄力や泡立ちが弱く、物足りなさを感じることもあります。
アミノ酸シャンプーの選び方
また、一口にアミノ酸シャンプーと言っても、注意したいものがあります。一般に販売されているシャンプーを大きく分けると、「アミノ酸シャンプー」のほかに、「アミノ酸配合シャンプー」というものがありますが、その2つの大きな違いは洗浄剤の種類とその配合です。
- アミノ酸シャンプー・・・アミノ酸系の界面活性剤を主成分として使用しているもの
- アミノ酸配合シャンプー・・・洗浄力の強い石油由来の高級アルコール系の界面活性剤や石けんなどを主成分として、アミノ酸の洗浄剤を少量加えたもの
本来の「アミノ酸シャンプー」とは、先に見てきたようなアミノ酸系の界面活性剤を主成分として使用しているものですから、「アミノ酸配合シャンプー」としっかり区別することが大切です。
成分表示をきちんと確認することが大切
「アミノ酸シャンプー」と「アミノ酸配合シャンプー」を見分けるには、ボトルやパッケージ裏面の表示成分をチェックするとよいでしょう。成分は、配合量が多いものから順に表示してあります。
表示成分の最初のほうに「ラウリル硫酸」「ラウレス硫酸」「スルホン酸」などと書かれていれば、高級アルコール系の洗浄剤ですから、「アミノ酸配合シャンプー」だとわかります。なかにはこうした石油由来の界面活性剤にほんの少しアミノ酸系を加えただけで「アミノ酸配合シャンプー」としているものもあるので、注意が必要です。
一方、成分表示冒頭に「ココイルグルタミン酸」「ココイルアラニン」などと書かれてあれば、アミノ酸系の洗浄剤ですので、「アミノ酸シャンプー」としておすすめできます。純粋な「アミノ酸シャンプー」をお求めの方は、表示成分をよく確認することが大切です。
まとめ
アミノ酸シャンプーの特徴や成分、正しい選び方を見てきました。スーパーやドラッグストアに行くとさまざまな種類のシャンプーが並んでおり、どれを選べばよいか迷う人も少なくないかもしれません。アミノ酸シャンプーは以下のような特徴があり、髪や頭皮をいたわりながら洗うことができます。
- やさしい洗浄力で髪や頭皮に必要な皮脂を取り過ぎない
- 適度な保湿性があり、かつ弱酸性なので髪がパサつきにくい
- 身体と同じアミノ酸で構成されているので安心
アミノ酸シャンプーは乾燥肌や敏感肌、アトピー肌、子供や女性、薄毛・抜け毛が気になる人など、さまざまな人におすすめです。成分表記をしっかりチェックして、髪や頭皮にやさしい成分を選びましょう。
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