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皮膚科で処方されるニキビ治療の外用薬と効果

更新日:2017.09.14
公開日:2014.11.28
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この記事の監修者
相澤皮フ科クリニック院長 相澤浩

皮膚科におけるニキビ治療では、外用薬による治療がもっとも一般的です。ニキビ治療の外用薬にはさまざまな種類がありますが、皮膚科で処方されるニキビ治療の外用薬の種類や効果、副作用について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

皮膚科におけるニキビ治療で用いられている、一般的な医薬品について解説します。

皮膚科で処方される外用薬の治療効果

ニキビ治療で皮膚科を受診した際に処方される薬には多くの種類があります。それぞれに効果が異なります。

抗生物質の効果

抗生物質の処方は、ニキビ治療の中でももっとも一般的で、炎症を起こしているニキビに作用します。殺菌作用のある抗生物質を塗布することで、炎症の原因となっているアクネ菌が殺菌され、炎症を緩和することができます。ただし、抗生物質はそのとき炎症を起こしているもののみに作用するので、ニキビそのものを治したり、肌質を改善するといった根本的な治療にはなりません。

外用薬として処方される抗生物質には、アクアチムクリーム/アクアチムローションやゼビアックスローションなどのニューキノロン系抗生物質や、ダラシンTゲル、ダラシンローションなどのリンコマイシン系抗生物質があります。

詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(1)抗生物質』をご覧ください。

レチノイド製剤(ディフィリンゲル)の効果

ディフェリンゲルというのは2008年に認可された、比較的新しいニキビ治療薬です。ニキビの根本原因は角栓が毛穴を塞ぐことにあります。ディフェリンゲルなどのレチノイド製剤は毛穴が収縮するのを防ぐ効果があるため、毛穴づまりが起こりにくくなり、塗っている間はニキビの発生が抑えられます。ただし、発赤、かゆみなどの副作用が報告されており、一定の注意は必要です。

詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(2)レチノイド製剤(ディフェリンゲル)』をご覧ください。

硫黄製剤の効果

硫黄を含むニキビ薬は、皮脂の分泌を抑えて肌を乾かす性質を持っています。そのため、思春期ニキビのように皮脂の過剰分泌が原因となるケースに関しては高い効果が期待できます。しかし、大人ニキビの場合は乾燥が悪化要因になるので、逆効果になることもありえます。

詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(1)硫黄製剤』をご覧ください。

漢方製剤の効果

効果は穏やかながら、副作用が少ないなど多くのメリットを持っている漢方薬。ニキビ治療に用いられる漢方には、赤い炎症を抑える清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)、膿を持ったニキビの治癒を助ける十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)などがあります。

詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(4)漢方製剤』をご覧ください。

サリチル酸製剤の効果

サリチル酸には肌の角質を柔らかくする働きがあるので、毛穴づまりの原因となる角栓の発生を予防することが期待できます。ただし、発赤、ほてり感、かゆみなど皮膚に刺激をもたらす副作用が知られており、使用する際は注意が必要です。

詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(5)サリチル酸製剤』をご覧ください。

過酸化ベンゾイル製剤(ベピオゲル、デュアック配合ゲル)の効果

2015年、日本の厚生労働省に認可された製剤です。ベピオゲルの主成分である過酸化ベンゾイルはピーリング効果があり、アクネ菌を強力に殺菌する製剤ですが刺激が強く、炎症が見られる場合には適用できません。

詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(6)過酸化ベンゾイル製剤』をご覧ください。

皮膚科でのニキビの治療方法

近年では、外用薬を用いないニキビ治療の方法も増えてきました。どうしても薬が使用できない場合や、使用に抵抗がある場合は、ドクターに相談してみるのもおすすめです。

外用薬を使用しないニキビ治療は、ホルモン治療や面ぽう圧出、レーザー治療やピーリングなど種類もさまざまです。

詳しくは、『薬を用いない皮膚科でのニキビ治療法とは』をご覧ください。

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