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ケミカルピーリングによるニキビの改善効果
ケミカルピーリングでのニキビ治療はどのように行われるのでしょうか。また、その効果のほどはどの程度のものなのでしょう。こちらでは、ピーリングによるニキビ治療についての詳細を、ドクター監修のもと解説しています。
ケミカルピーリングによるニキビ治療について解説しています。
ニキビができる原因は毛穴のつまり
毛穴の中に皮脂が溜まるのが、ニキビの始まりです。ニキビの原因である「毛穴のつまり」には、以下のような理由があります。
皮脂の過剰分泌を原因とした毛穴のつまり
思春期によるホルモンバランスの変化や、不規則な生活・食生活の偏り・ストレスなどにより男性ホルモンの量が増え、皮脂の過剰分泌が起きます。
過角化を原因とした毛穴のつまり
ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下により、角質が厚みを増す「過角化」が起こります。過角化はさまざまな原因で起こります。
化粧品やメイクを原因とした毛穴のつまり
化粧品やメイクが、毛穴をつまらせる直接的な原因になります。
それぞれの理由について、詳しくは、『ニキビの原因とは?』をご覧ください。
ケミカルピーリングによるニキビの改善効果
ケミカルピーリングは、ニキビなどの肌トラブルを解消する治療法として広く用いられています。ただ、ピーリングは皮膚科クリニックでの専門治療に用いられる一方で、エステティックサロンのスキンケア施術としても行われており、医療なのか、それとも美容なのか判断がつきにくくなっているようです。
知名度が高いわりには実態があまり知られていないケミカルピーリングについて、その具体的な概要や効果を解説します。
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングとは、アルファヒドロキシ酸(フルーツ酸)、サリチル酸といった酸性の薬剤を皮膚に塗布する治療法です。酸が余分な角質を除去して、皮膚の表面をリセットし、新しくきれいな皮膚を作り直すための環境を整えてくれます。
要するに「酸性の薬剤で角質を溶かす」という手法ですが、作用範囲は皮膚表面の0.02mm程度なので、皮膚自体が酸で大きな悪影響を受けるといった危険性はありません。ただし、角質層は肌本来のバリア機能を維持するための重要な部位なので、敏感肌の人、すでに炎症を起こして肌が極端に弱っている人には、刺激が強すぎる場合があります。健康な肌質の人が一時的な肌トラブルを解消するために用いる手法であると認識しておきましょう。
ニキビの改善効果
大人ニキビは、角栓が毛穴を塞ぎ、毛穴の内部に皮脂が溜まることで発生します。さらにそこにアクネ菌が増殖して炎症を引き起こします。
ケミカルピーリングを行うと、角栓の発生源になる角質層の異常角化を防ぎ、さらに、つまった毛穴の汚れを溶かして、皮膚表面をまっさらな状態に戻すことができます。ニキビの第一段階である微小面皰(毛穴づまり)が取り除かれ、新しくキレイな皮膚を生成するターンオーバーが活性化されるのです。まとめると、以下のような効果があります。
- 白ニキビや黒ニキビの毛穴のつまりを取り除く、または取れやすくする
- 赤ニキビに進行する前にニキビを改善する
- 初期時点の微小面皰(毛穴づまり)を取り除き、白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビへの悪化を防ぐ
- 過角化によって溜まった余分な角質を取り除き、毛穴をつまりにくくする
- ターンオーバーを整え、過角化を止める
改善できるニキビの種類
ケミカルピーリングは、炎症のない白ニキビや黒ニキビにも、炎症性のニキビにも効果があります。また、ニキビがない肌でも、古い角質を溶かすことでニキビを予防するので、ほとんどの人に適用できる治療法です。
ピーリングの頻度は2週間に1回が目安
ケミカルピーリングは、まずは2週間に1回の施術を6回、およそ3か月を目安にスタートします。3か月が経過する頃には、始めたときにできていたニキビは落ち着いてきて、新たなニキビはできにくくなっているはずです。
その後は、1か月に1回、2か月に1回と間隔を空けていき、ニキビがほぼなくなったら、基本的にホームケアだけにします。また、ニキビができてしまったら、皮膚科で施術を受けるとよいでしょう。
ニキビ治療としてのピーリングは医療機関のみ
エステティックサロンなどでもピーリングを行っていますが、あくまでも美容目的です。治療目的のケミカルピーリングを行うことは法律で禁止されており、皮膚疾患の一種であるニキビの治療目的のケミカルピーリングを行えるのは医療機関のみです。
また、エステティックサロンで使われる薬剤に含まれる酸は低濃度のことが多く、ニキビの治療には適していません。ニキビの症状や肌質に合わせてピーリングを行うには、医療機関で受けるのが望ましいでしょう。
ケミカルピーリングを受けた後は丁寧なスキンケアを
ケミカルピーリングは、意図的に酸によって角質層を薄くする施術です。そのため、角質層のバリア機能は一時的に低下している状態になり、乾燥や紫外線のダメージを受けやすい状態になります。ケミカルピーリング治療を受けた後は、以下のような点に注意しましょう。
- 医師の指示に沿い、保湿などのスキンケアをしっかり行う
- 肌にやさしい日焼け止めで、しっかり紫外線対策をする
- クレンジングや洗顔などは、普段よりもより優しく丁寧に行い、肌をこすらないようにする
ピーリングを自宅で行う際の注意点
ピーリング剤は、薬局やドラッグストアでも手軽に手に入れることができ、肌表面の古い角質をはがすことに変わりはありません。自宅でピーリングをした後も、しっかりと保湿すること、刺激を与えないこと、紫外線対策を万全にすることを忘れないようにしましょう。また、過剰なピーリングは、肌を衰えさせてトラブルが起こりやすいので、1か月に1回程度までにしましょう。
ニキビ治療は皮膚科などの医療機関で
健康肌の人が一時的なニキビを治療するためにピーリングを行うのであれば、一定の効果が望めます。注意すべき点は、ピーリングを行う際には必ず医療機関で受けることです。薬剤のpH調整、濃度管理は専門的な知識と技術が必要であり、決して簡単な施術ではありません。医師免許を持ち、経験もある人に施術してもらう必要があります。
また、酸性の薬剤を塗るという特徴から肌には一定の負担がかかります。しっかりと診察を受け、医師が必要と認めた場合に限り施術を受けるようにしましょう。
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