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赤ニキビの腫れを抑えて治す方法
ニキビの治し方に悩んでいる方に向けて、ドクター監修のもと「赤ニキビ」の治療法を解説しています。赤ニキビとはどういう状態のニキビで、どのような治療法があるのでしょうか。対処法や根本治療、ホームケアなどをご紹介します。
ここでは、炎症を起こした赤ニキビの治療法について見てみましょう。
赤ニキビが腫れる原因と治し方
赤ニキビというのは、毛穴の中に溜まった皮脂をエサにしてアクネ菌が増殖し、炎症を起こした状態です。正式名称では赤色丘疹と呼び、この段階から痛みや腫れが出て、自然治癒が難しくなってきます。
赤ニキビが腫れる原因
なぜ、アクネ菌によって毛穴に炎症が起こるのでしょうか。アクネ菌は、リパーゼという酵素を用いて皮脂の脂肪分を分解し、遊離脂肪酸へと変えていきます。この遊離脂肪酸が炎症を促進するうえ、アクネ菌は免疫の反応による炎症を促進するサイトカイン、好中球走化性因子といった物質を生成するため、ニキビは真っ赤に腫れて、皮膚炎の状態になってしまうのです。
また、この段階からは治癒しても跡が残る可能性が出てきますが、それでも赤ニキビの段階では目立つ陥没になる確率は高くありません。膿を持って黄色ニキビにまで進展してしまうと、大きなニキビ跡になるリスクが高まります。
ニキビの発生や悪化にはこのほかにも、体質的なもの(遺伝)や食生活、睡眠、ストレス、間違ったスキンケアなどが関係しています。
薬による赤ニキビの治し方
炎症を起こして腫れあがった赤ニキビに対して有効な治療法にはどのようなものがあるのでしょう?まずは炎症を止めないと化膿するおそれが出てくるので、消炎治療が第一選択となります。この段階になると、ディフィリンゲル(ニキビ治療の国際的な標準薬)のような消炎効果のない薬では治りません。
- 抗生物質
炎症の原因を作っているアクネ菌を殺菌し、炎症の拡大を抑える治療になります。日本におけるニキビ治療のスタンダードとも言うべき方法になっており、多くの皮膚科では、炎症ニキビの患者に抗生物質を処方しています。
抗生物質にはミノマイシン錠やルリッド錠、クラリシッド錠などの内服薬と、ダラシンTゲルやアクアチムクリーム、ゼビアックスローション、アクロマイシン軟膏などの外用薬があります。
ただ、この方法は炎症を止めるのには適していますが、ニキビそのものを治すことはできません。結局のところ、炎症を止めつつ、ニキビの自然治癒を待つ、という治療法に過ぎないのです。また、対症療法に過ぎないので、すでに発生したニキビを抑えるのには役立ちますが、予防効果はありません。
- ステロイド剤
アトピー性皮膚炎の際に用いられることの多い塗り薬で、別名では副腎皮質ホルモン剤と呼ばれます。これは免疫システムの反応を抑えることで急速に炎症を止める作用があり、赤ニキビの腫れ、痛みを一気に緩和させることが可能です。特に上記の抗生物質では炎症がおさまらない場合、ステロイドやプロトピック(免疫抑制剤)の軟膏を用いることがあります。
ただし、ステロイドを使用すると、炎症が静まるかわりに、肌本来のバリア機能を大きく損なってしまいますので、長期連用は望ましくありません。また、炎症を止めるだけの薬なので根本治療とはいえません。
- ホルモン治療
炎症そのものを止めるには、抗生物質、ステロイドなどの薬が必要ですが、最終的にニキビの根本治療を目指すなら、炎症が鎮まった後に別の治療を組み合わせるべきでしょう。ニキビの根本治療となるのが男性ホルモンを減らすホルモン治療です。
ホルモン治療の一種として、ニキビ治療のみならず活性酸素の除去や免疫力向上作用、抗炎症作用などのあるプラセンタ療法があります。プラセンタは胎盤から抽出、生成された薬品です。ホルモンバランスを調節し、ニキビができにくい体質をめざします。
大人のニキビは、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが増加することが原因です。つまり、ホルモンバランス調整を行えば、ニキビ予防を含めた根本治療を行うことができるわけです。くりかえす慢性的なニキビに悩んでいるのであれば、炎症を止める治療だけでなく、ホルモン治療を行って根本的な改善をめざしましょう。
赤ニキビを治すスキンケア方法
赤く腫れたニキビはまず炎症を抑えることが重要ですが、抗生物質やステロイドは一時しのぎの対処法にしかなりません。ニキビが発生しやすい体質の場合、肌質から改善するホルモン治療を行うことが美肌をつくる近道となることもあります。
自宅で行うセルフケアとしては、余分な皮脂や汚れが毛穴をふさがないよう、毎日の洗顔を心がけましょう。肌バリアを向上させるたに、角質層を保湿する化粧水などを使用しましょう。また、極端に偏った食生活やストレスはニキビを悪化させるもとです。栄養のバランスを考えながら食べ、ストレス発散のために身体を動かすことを意識しましょう。
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