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ニキビケアの有効成分フラーレンの効果

更新日:2017.08.10
公開日:2014.11.28
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この記事の監修者
相澤皮フ科クリニック院長 相澤浩

近年、美肌によいとされ化粧品にも取り入れられている成分、フラーレン。ニキビに対しても効果が期待できるとされていますが、具体的にどのような作用をもつ成分なのでしょうか。ドクター監修の記事で解説します。

注目の美肌成分フラーレンですが、フラーレンの効果や肌への有効性について見てみましょう。

ニキビケアに有効な成分フラーレンとは

化粧品などにも用いられるフラーレンは、ナノテクノロジーによって生まれた最先端の物質です。炭素、ダイヤモンドの同位体で、炭素原子がサッカーボール状に結合しています。もともとは水に溶けませんが、今では水溶性のフラーレンも存在しており、さまざまな分野に活用されています。

フラーレンを発見したハロルド・クロトー、ロバート・カール、リチャード・スモーリーの3氏は、その功績でノーベル化学賞を受賞しており、非常に注目度の高い物質といえます。化粧品のほか、HIVウイルスの増殖を阻害する作用があるといわれていることからエイズの特効薬に応用できるのではないかといった期待も集めています。

フラーレンのニキビケアに関する効果

それでは、フラーレンが肌に対して与える影響はどのようなものでしょう。

活性酸素除去によるニキビの炎症軽減

フラーレンには、強い抗酸化作用があるため、活性酸素を除去する効果が期待できます。活性酸素は炎症を引き起こす性質があり、赤ニキビの腫れを促進する元凶にもなるので、それを除去することで炎症ニキビの軽減に繋がります。

肌の乾燥を防ぎニキビの発生率を低下

肌表面の角質層は、肌バリア機能を司っています。セラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子などが組み合わさって、肌を外部刺激から守っているのです。しかし、この肌バリア機能が低下すると、乾燥や紫外線などの外部刺激の影響を受けやすくなり、肌トラブルが引き起こされます。

角質細胞の周りには、コーニファイドエンベロープという膜があり、これが肌本来のバリア機能を高めていますが、フラーレンはこのコーニファイドエンベロープ形成を促す働きがあります。肌バリア機能が増強されるので、ニキビを含む肌トラブル発生率を低下させることが可能になります。

保湿力の向上によるニキビの増加抑制

肌が乾燥すると、角質層の肌バリア機能が低下し、角栓の発生率が向上します。その結果、角栓による毛穴つまりが起こりやすくなり、ニキビもできやすくなるわけです。フラーレンは、肌の保湿力を向上して乾燥を防ぐ働きがあるので、乾燥によるニキビ増加を抑えてくれます。

美白効果によるスキンケアの有効性

ニキビだけでなく美白、色素沈着の予防など、美容面での追加効果もあるため、スキンケア全般を考えるうえで、非常に高い有用性を示します。

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