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ニキビケアの化粧品成分「ビタミンC誘導体」の効果

更新日:2017.08.10
公開日:2014.11.28
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この記事の監修者
相澤皮フ科クリニック院長 相澤浩

多くの化粧品に用いられているビタミンC誘導体ですが、普通のビタミンCとは何が違うのでしょうか?こちらではニキビ治療、予防におけるビタミンC誘導体の働きを解説しています。

こちらでは、ニキビ治療、予防に役立つ化粧品成分、ビタミンC誘導体について見てみましょう。

化粧品成分「ビタミンC誘導体」の効果

代表的な美肌成分として知られるビタミンCは、正式名称をL-アスコルビン酸と呼び、メラニン色素抑制、活性酸素除去など、きれいな肌を維持するために役立つ作用を持っています。しかしながら、ビタミンCを化粧品として用いる際、問題点があります。ビタミンCという成分自体が安定しておらず、水に溶かせば効果を失い、空気に触れても酸化して力を発揮しなくなるという点です。また、ビタミンCは肌に吸収されにくい、刺激が強いといったこともあげられます。要するに、化粧品の成分としてはあまりにも使いにくいのです。

しかし、ビタミンC誘導体の登場で、この問題は克服されました。ビタミンC誘導体は、肌へ浸透してからビタミンCに変化するという特徴を持っているため、問題なくビタミンCの効果を享受することができるのです。

ニキビケアとしての「ビタミンC誘導体」の効果

それでは、3種類存在するビタミンC誘導体について、それぞれの特徴を紹介します。

水溶性ビタミンC誘導体の効果

水溶性ビタミンCには、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビルナトリウムなどがあり、即効性が特徴です。塗ってから短時間でビタミンCが持つ美肌作用を発揮します。

ただし、濃度を高めると化粧品の使用感が悪くなる、皮脂分泌を過度に抑えてしまい乾燥肌を招くといった欠点もあるため注意しましょう。特に乾燥は、ニキビの原因になるので、ニキビ治療を主眼に考えた場合、大きなデメリットとなります。

親油性ビタミンC誘導体の効果

ビタミンCを乳化させ、クリーム、乳液に配合できるようにしたものです。即効性には劣りますが、肌の奥まで浸透しやすく、ターンオーバーの活性化を促す性質を持ちます。肌への刺激も少なく、乾燥肌の人でも安心して使えるのが特徴です。

両性ビタミンC誘導体の効果

水溶性ビタミンC誘導体にパルミチン酸を加え、親油性と水溶性、両方の特性を兼ね備えた状態にしたものです。浸透力は、水溶性のおよそ100倍ともいわれ、乾燥、刺激といったデメリットがなくなっているのが特徴です。さらに即効性も高く、コラーゲン合成の促進効果まで見られるなど非常に有用性の高いビタミンC誘導体です。

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