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炭酸化粧品の選び方

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.26
ドクター画像
この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子

スキンケアの新定番として注目を集める炭酸コスメ。さまざまな商品が発売されていますが、一体どのように選べばよいのでしょうか?ドクター監修の記事で、炭酸化粧品の正しい選び方、注意すべきポイントを解説します。

女性誌や美容専門誌でもたびたび取り上げられ、今、女性たちの間で注目されている炭酸コスメ。効果を得るにはどのような選び方をすればよいかについて、まとめました。

「炭酸」と書いてあっても実はいろいろ

肌に浸透し、毛細血管を拡張して血行を促進することで、肌細胞の新陳代謝を活性化させてくれるのが炭酸化粧品の魅力です。

しかし、ひとくちに炭酸化粧品といっても、その製法にはさまざまな種類があります。現在市販されている炭酸化粧品のほとんどは、化粧品にガス圧をかけて炭酸ガスを注入したものか、重曹などの炭酸水素ナトリウムとクエン酸を混ぜて、その反応で炭酸ガスを発生させたもの。炭酸特有のシュワシュワとした使用感は感じられても、その炭酸はすぐに抜けてしまうため、しっかりと毛細血管まで浸透するとは言い難いのが実情です。

肌の新陳代謝を活性化させ、くすみの解消や、肌のキメを整える、ツヤや透明感を取り戻す、などの美容効果を求めるなら、炭酸が一定の濃度で、数十秒以上は肌に触れている必要があります。

炭酸化粧品を選ぶ際には、まず、高い技術を使って炭酸ガスをきちんと溶け込ませた(溶解させた)ものかどうかを確認してみましょう。溶解した炭酸は、発砲は穏やかですが、抜けるスピードもゆっくりとしています。ここに溶解していないものとの大きな違いがあるのです。

炭酸の溶解濃度が高いほど効果を実感できる

水分中の炭酸含有量は「ppm(ピーピーエム)」という単位で表現されます。医療やスポーツの現場でもその効果が認められている炭酸ですが、ケガや病気などの治療目的や、疲労回復効果を求めるスパなどで使われる高濃度炭酸泉の多くは、溶解度1,000ppm以上のものです。

実際に500ppmと1,000ppmのお湯での入浴実験では、個人差はあるものの、濃度の高い方が高い血行促進効果があるという事が分かっています。そうなると、化粧品でも濃度が高ければ高いほど美容効果があるような気がしますが、炭酸が水に溶解する上限は4,000ppm弱程度です。超高濃度をうたった商品には注意が必要です。また、効果には年齢や個人差もあるので、自分に合った濃度の商品を見極めましょう。

種類は目的に合わせて選んで

クレンジングから保湿まで、炭酸化粧品にはさまざまなアイテムがあります。炭酸の持つ血行促進効果を求めるなら、化粧水や美容液、しっかりと炭酸を肌に送り込めるパックやジェルなどを選びましょう。

また、炭酸は皮脂やメイク汚れ、古い角質などのタンパク質汚れに吸着しやすい性質も持っています。気泡による細かい泡で、毛穴の汚れを落とす助けをしてくれます。クレンジングや洗顔料、シャンプーなどの商品にこうした効果が期待できます。

以上のポイントを参考に、期待する効果や目的を意識して、自分に合った炭酸化粧品を選んでください。

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