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目尻のたるみ・しわを解消!「こめかみリフト」(側頭リフト)の内容・傷跡・ダウンタイム等について

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.30
ドクター画像
この記事の監修者
六本木境クリニック 院長 境隆博

目元のたるみやシワの改善効果がある「こめかみリフト」は、傷が目立たず、腫れも少ないリフトアップ法と言われていますが、本当なのでしょうか。また、引きつれなどの後遺症や術後の傷跡、ダウンタイムなどのことも気になります。そこで、たるみ治療の実績が豊富な六本木境クリニックの境先生に、こめかみリフトの内容や効果、デメリットや後遺症など、詳しくお話を伺いました。

目尻からこめかみにできるシワ、「カラスの足跡」や目尻のたるみを解消するのに行われる施術、「こめかみリフト」。傷が目立たず、腫れも少ないリフトアップ法と言われていますが、本当なのでしょうか。

今回は、こめかみリフトについて詳しく解説します。

こめかみリフトとは?

こめかみリフトは、こめかみ付近の生え際または髪の毛の生えている部分の頭皮を切開し、皮膚と皮膚の中の筋膜を斜め後ろに引き上げ、縫合します。切開する場所によって、それぞれ「生え際切開」「毛髪部切開」などと呼ばれます。

生え際切開と毛髪部切開

傷口は、生え際や髪の毛が生えている部分なので、ほとんど目立たず、腫れが少ないことが特徴と言われています。

こめかみリフトの効果

こめかみのたるみによって下がってしまった、眉や目尻のラインを上向きにします。こめかみを引き上げると、頬も一緒に上がるため、法令線の改善効果も期待できると言われています。生え際切開の方が引き上げたい部位までの距離が近いため、髪の毛の中を切開するよりも、リフトアップ効果は高いようです。

また、毛髪部切開のこの欠点を補うために、下図のように髪の毛の中を切開して内視鏡を用いる方法もあるようです。

内視鏡を用いるこめかみ切開

こめかみリフトの手術時間、ダウンタイム

クリニックによって異なりますが、手術時間は1時間から1時間半ほどが目安です。術後には止血のために、バンドを用いて圧迫処置を行います。そのため、全体にかかる時間としては3時間程度となります。

シャワーは当日から可能ですが、切開部を濡らさない配慮が必要です。入浴や洗髪は3日目あたりから可能、メイクに関しては、ポイントメイクは当日から、フルメイクは翌日から可能です。

術後3~5日は包帯または専用のバンドで圧迫をする必要があります。剥離した皮膚を圧迫することで、きちんと止血をしなければいけないからです。術後の腫れ具合には個人差がありますが、たいていの場合、強い腫れは3日ほどで治まります。術後3日ほどでガーゼ交換、1週間ほどで抜糸を行います。

ドクターに聞く「こめかみリフト」

以上がこめかみリフトについて一般的に言われている内容ですが、実際のところはどうなのでしょうか。本当に手軽で後遺症などの心配がなく、効果がある施術なのでしょうか。

その疑問を解消するため、「六本木境クリニック」院長、境隆博先生に詳しくお話を伺いました。

六本木境クリニック」院長 境隆博先生

境先生は、形成外科医および美容外科医として「眉下切開」など目元のたるみ治療の豊富な経験を持ち、刺青除去手術などにおいて日本で屈指の技術力をお持ちのドクターです。

こめかみリフトの傷跡について

Qこめかみリフトは傷跡が目立たないと言われていますが、本当なのでしょうか。

境先生:手術を行う医師の技術や経験にもよりますが、こめかみリフトのような、こめかみの毛髪部や髪の生え際の頭皮を切開・剥離し、余分な皮膚を切って縫い縮める手術を行うと、毛根にダメージがおよび、脱毛してしまうことがあります。また、生え際の位置がずれ、「毛髪が生えているべき部分に生えておらず、生えていないはずのところに生えている」というようなイメージになってしまうこともあります。傷跡は白いため、東洋人の肌の色で黒髪だと、どうしても西欧人よりも目立ちがちです。しかし、傷跡を気にして切開・剥離範囲を狭くすると効果が出にくくなります。

上記は切るタイプのたるみ治療全体に言えることですが、実は傷跡や脱毛などの合併症が目立ってしまい、またそれが一生続くリスクがある、ということはきちんと認識していただきたいと思います。

目尻のたるみに適した治療

Q最近は切らないリフトアップ、例えば糸を使った施術やレーザー治療もたくさんありますが、どのような施術が目尻のたるみやシワを改善するのに適しているのでしょうか。

境先生:医療行為などによって生体を傷つけることなどを総称して「侵襲(しんしゅう)」と言いますが、従来は「侵襲」が大きいほど効果があるとされていた時期もあり、侵襲の大きな術式を含む様々な方法が試みられてきました。しかし、最近では、侵襲が大きい方法が長期的にはそれほど良い結果に結びつかないと言われています。

そのため、次第にダウンタイムの少ない治療である糸によってたるみを引き上げるフェイスリフト(スレッドリフト・フェザーリフト)が急速に普及していますが、あまり効果が期待できないものや、効果が長続きしないものが多いような印象を持っています。

私は現在、目尻やこめかみのたるみにおいても、フランス産の伸縮性のある糸、「スプリングスレッド」を使った施術が適していると考えています。スプリングスレッドは頬だけではなくコメカミ、顔面の真正面、首にも大きな効果があり、目周りのリフトアップ効果が高く、糸が伸縮するため、表情筋の動きに合わせて伸び縮みするため、引きつれなどの後遺症が残りにくい施術です。

また、「こめかみリフト」に替わる施術として挙げられるものは、もう一つあります。眉下切開」も目尻のしわやたるみに非常に効果的でおススメのローリスク・ハイリターン施術です。

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