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いぼの感染を予防するために大切なこと
「ヒトパピローマウイルス」を原因とする、いぼ。ワクチンなどの確実な予防法はないものの、ウイルスの感染を防ぐための様々な方法があります。いぼを作らないために、日常生活で心がけておきたいことをドクター監修のもと解説します。
いぼの感染を予防するためにはどうしたらいいのでしょう?傷や肌荒れ、アレルギー性皮膚炎などによってダメージを受けた皮膚は、いぼの原因となるウイルスが侵入しやすい状態。皮膚の健康状態を整え、ウイルスを撥ね退けるバリア機能を取り戻すことが必要です。
予防ワクチンのない、いぼの感染を防ぐには?
小さな傷から皮膚や粘膜に入り込んだ、「ヒトパピローマウイルス」の感染が原因とされる、いぼ。他のウイルス感染症のように、ワクチンで予防できればいいのですが、いぼに対する予防ワクチンは現在のところ開発されておらず、確実な予防法はないというのが実情です。
ただ、いぼのウイルスは正常な皮膚には感染しにくいと言われています。常に清潔であることを心がけ、紫外線に気をつけるなど、日頃から皮膚を健康な状態に保つようにしましょう。そうすれば、皮膚が本来持っているバリア機能が発揮され、ウイルスの感染を防いでくれるというわけです。
こんな症状がある時は、いぼの感染に注意!
痛みが少なく日常生活には支障もないような小さな傷からも、いぼウイルスは侵入します。つまり、傷を作らないことが予防に繋がります。「ささくれ」「ひび」「あかぎれ」といった手荒れ、剃刀負け、水虫や靴ずれによって皮がむけた跡なども、ウイルスにとっては絶好の侵入経路。適切な処置をして早めに治すことが大切です。
また、アトピー性皮膚炎などの基礎疾患がある人も、十分な注意が必要です。肌が乾燥しがちで、かゆみによる引っ掻き行為などによって傷ができたり、皮膚が薄くなっていたりすることが多く、いぼウイルスが侵入しやすい状態です。特に、水いぼに感染しやすく、感染した場合も重篤化しやすいことがわかっています。
健康的な皮膚と免疫力UPで、いぼを予防
日常生活でよく使う指先や、衣服で被われず露わになった手の甲、ひじ・ひざなどは、外的刺激を受けやすい部位。特に皮膚が乾燥していると、ちょっとした刺激で思いがけず傷ができてしまった、ということがよくあります。
一方、潤いのある皮膚は外的刺激に強く、いぼウイルスの侵入経路となる傷ができにくい状態。入浴後の保湿ケアなどで脂分と水分のバランスを整え、健康的な皮膚環境を整えることが、いぼの予防につながると言えるでしょう。
また、皮膚のバリア機能が正常に働けば、傷があってもウイルス感染を防ぐことができます。そのためには、身体全体の免疫力を高めることも重要。バランスのとれた食事や質の高い睡眠、適度な運動を心がけ、免疫力UPを目指しましょう。
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