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知らないと怖い!女性のタトゥー(刺青・入れ墨)と除去治療
憧れの芸能人のデザインをマネするなど、気軽にタトゥーを入れる女性が増えています。しかし、タトゥーを消すことは大変難しく、目立つ傷が残るケースが多いのをご存じでしょうか。妊娠や出産など女性特有のライフイベントがあり、女性の場合は特に慎重に検討するべきです。年間のべ300症例を超えるタトゥー除去治療を行ってきた六本木境クリニックの境院長に、女性のタトゥーに関する現状と除去を考えた時に注意するべき点をお伺いしました。
憧れの芸能人やモデルが入れているタトゥーを真似するなど、ファッション感覚でタトゥーを入れる女性が増加しています。しかし、一度入れたタトゥーを消すのは大変難しいという事実をご存じでしょうか。
結婚や就職はもちろん、女性には妊娠や出産などといった女性特有のライフイベントがあり、またタトゥーを除去した時の傷跡が男性よりも気になるなど、慎重に検討する必要があります。
そこで今回は六本木境クリニック院長、境隆博先生に、タトゥーを入れた女性が後悔しがちなことや、タトゥーの除去治療を女性が受ける際の注意点などについて、詳しくお話を伺いました。
年間のべ300症例を超えるタトゥー除去の治療を行っている境先生は、患者さん1人1人の状況に応じたタトゥー除去手術を行っていらっしゃいます。
女性がタトゥーを入れたことを後悔する時
Q: 女性がタトゥーを消したいと考えるのは、どういう時が多いのでしょうか。
境先生:やはり結婚・就職に関するものがほとんどです。 具体的には、結婚に関することでは、以下のようなことをおっしゃる患者さんが多いですね。
- 婚約者にタトゥーがあることを言えない
- ウエディングドレスからタトゥーが出る
- 婚約者の親に挨拶するため
- 婚約者の親から言われて
- 婚約者から言われて
- 出産するので
- 不妊治療を開始するので
- 子供とプールや温泉に行きたい
- 子供が物心つく前にタトゥーを消したい
結婚や仕事でタトゥーを除去したい時の注意点
Q:『タトゥー(刺青・入れ墨)を消すのはどのくらい難しい?』では、タトゥーを消すことがどれだけ難しく、消えないケースが多いか、また、例え消えても、タトゥーよりも目立つ傷痕が残ったり、重い後遺症に苦しむことがあるというお話をお伺いしました。女性のタトゥー除去について、先生はどのようにお考えでしょうか。
境先生:若年女性や未婚女性の場合には、まずは「取らないこと」を第一選択として考えてカウンセリングでじっくり相談するべきだと考えています。
以前、20代の女性でタトゥー除去をした方が居ましたが、治療後、彼氏から「傷あとが痛々しくて見ていられない。」と言われ、別れてしまったそうです。男性の方が女性よりも傷痕が苦手であることはよく知られていますし、タトゥーの除去治療を行うと、どのような良い方法でも必ず傷痕が残ります。
中年男性の患者さんだと、見栄えが悪くともタトゥーが消えればよい、という方もいます。中年男性の患者さんが自分のタトゥー除去後の傷痕を採点すると100点満点中45点程度の結果であったとしても、見栄えが気になることの多い若い女性の場合には、同じ結果でも、よくて30点程度に感じるでしょう。しかも、悪い結果ですとタトゥーがそのままの状態を0点として、逆にマイナスに思えるような治療しかないのがタトゥー除去治療の真実と言えます。
冒頭でご説明した通り、結婚を前にして、「ウエディングドレスから出るからタトゥーを取りたい」という方は多いのですが、このような「露出を前提としたタトゥー除去」は絶対にオススメできません。モデルや芸能人の方で、「オーディションのためにタトゥーを取りたい」という方も同じです。タトゥー除去治療を受けると、タトゥーよりも目立つ、痛々しい傷跡になる可能性が高いことをご理解いただきたいと思います。
出産や子育てとタトゥー除去治療
Q:妊娠中や子育て中の女性で、「子供のためにタトゥーを取りたい」という方も多いと思いますが、このような場合はいかがでしょうか。
境先生:タトゥー除去治療では、妊娠・授乳などは禁忌です。何も薬剤を使わないレーザー治療などでも、痛みによる母体のストレスで乳汁分泌が悪くなることもありえます。
「レーザー治療は大して痛くない」と思っている方は多いのですが、実はレーザー治療は激痛を伴い、その痛みは圧倒的に手術を上回ります。また、レーザーは傷跡ができないと勘違いされている方もいますが、レーザーを照射した部分はやけどになるので、「やけど跡」ができます。レーザーについて、「無傷で完全にとれます」というイメージのキャッチコピーが溢れていますが、これに騙されてはいけません。
また、例えば腕のタトゥーを除去した場合、引きつれなどの後遺症によって、子供を抱き上げることが困難になることがあります。他院でタトゥーの削皮手術を受けた方で、1カ月も入浴できず、傷跡が炎症を起こしてドロドロになり、熱も出てしまった、傷が治った後はひどいケロイド状となって肘が曲がらなくなったと仰っていた方がいました。
タトゥー治療には病気の手術などとは違って手遅れがありませんが、お子さんの成長は取り返しが付きません。タトゥー除去によって出産や子育てに悪影響が出ないことを最優先するべきだと思います。
女性のタトゥー治療はどのような時に決意すべき?
Q:若い女性が「露出してもいいように」、また妊娠中や出産後の女性が「子供が大きくなる前に」という理由でタトゥーを除去すると、大きなリスクがあることは理解しました。それでは、どのようなケースだと、タトゥーを除去するメリットがあるのでしょうか。また、女性がタトゥー除去を行う場合に、ゴールはどの程度に設定しておくべきでしょうか。
境先生:タトゥー除去の傷跡が痛々しいという理由で別れてしまった若い女性のお話をしましたが、「10代のころに入れた刺青がコンプレックスで恋愛に積極的になれなかった」という女性が、タトゥーを除去したことでコンプレックスから解放され、彼氏ができて婚約したとの報告をいただいたことがあります。
また、服を着ていると見えない部分のタトゥーを入れていた女性で、「タトゥーの存在が気になって、婚約相手の親に会えなかった」という方が、タトゥー除去手術後、わだかまりなく会えるようになったという話も聞きました。こういうケースでは、傷跡が残ったとしても、タトゥー除去治療のメリットは大きかったと思います。
タトゥー治療のゴールについては、「傷跡に対する人の目は気にならなくはないが、タトゥーが禁止されている温泉やプールに入れるようになった。」というくらいを目指すのが現実的です。決して「傷跡もなく、きれいにタトゥーが消える」というキャッチコピーを信じ、安易に除去治療を受けてしまわないようにしてください。繰り返しますが、女性の場合は特に、タトゥーよりも痛々しく、目立つ傷痕が残ったり、子育てに悪影響が出るリスクがあることを強く意識し、慎重に検討するようにしていただきたいと思います。
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