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顔の赤みや肌荒れが出る原因と病院での対策方法
顔の赤みには、「毛細血管拡張症」「酒さ」「脂漏性皮膚炎」「敏感肌」「ニキビ・ニキビ跡」など、さまざまな種類があります。それぞれの症状や原因、治療法について、ドクター監修のもと詳しく解説します。
顔の赤みには、さまざまな種類があります。それぞれの症状や原因、治療法について見てみましょう。
肌の薄さが顔の赤みの原因?
肌が赤くみえるのは、毛細血管が透けているからです。人の肌は上から「表皮」「真皮」「基底層」という3つの層でできています。この中で毛細血管が集中しているのは真皮なので、通常は毛細血管が透けません。しかし、真皮の上にある表皮が薄いと、毛細血管が透けて見えることから、顔が赤みを帯びて見えます。
顔の赤み・赤ら顔の種類
顔が赤く見える理由は、さまざまにあります。赤みの種類ごとの特徴は以下になります。
毛細血管拡張症
毛細血管拡張症とは、血液の色が透けることで顔が赤く見えてしまう症状です。通常、真皮にある毛細血管は、収縮と拡張をくりかえすことで血液が滞りなく流しています。しかし、なんらかの理由で血管が拡張したままの状態になると、皮膚の表面に近い組織中に血液が滞ります。その血液の赤い色が、皮膚の表面からも透けて見え、顔の赤みになってしまうのです。
毛細血管拡張症は、寒暖差が激しい場所をくりかえし行き来したり、自律神経が乱れていたりすることで起こります。人前に出たり、話したりするときに、緊張して顔が赤くなるのも、自律神経が過敏に反応しているからです。そのほか、生まれつき皮膚が薄かったり、毛細血管が拡張しやすい体質であったりした場合も、赤みが出やすくなります。顔の赤みで悩む人にもっとも多い症状です。
酒(しゅ)さ
酒さは、毛細血管拡張症の1つで、鼻の頭から両頬にかけての毛細血管が拡がって、顔が赤くなってしまう症状です。毛細血管が拡張して、顔がほてって赤くなるものを紅斑性酒さ(第一度酒さ)といいます。
これに加えて、ニキビのような小さなブツブツができるものを酒さ性ざ瘡(ざそう)(第二度酒さ)、さらに、鼻の頭が盛り上がって、コブのようになったものを鼻瘤(びりゅう)(第三度酒さ)といいます。
酒さがどうして起こるのか、その原因は解明されていません。症状を悪化させると考えられているものには、
- 紫外線
- 寒気
- 飲酒
- 香辛料
といった刺激物などがあります。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多い頭皮や顔面に見られる皮膚炎です。肌が荒れて赤くなり、かゆみをともなうことが特徴です。また、カサついた皮膚が、フケのように細かくはがれ落ちたりもします。
脂漏性皮膚炎の直接的な原因は、皮膚の常在菌であるマラセチアによって引き起こされていると考えられています。マラセチア菌は、皮脂を分解して脂肪酸をつくるのですが、これに皮膚が反応したり、マラセチア菌自体に皮膚が反応して発症する場合があります。
そのほか、皮脂の過剰分泌の原因となる、
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
なども、脂漏性皮膚炎の間接的な原因になると考えられています。
敏感肌
敏感肌は、ちょっとした刺激にも反応して、
- 赤くなる
- かゆくなる
- ヒリヒリする
肌のことです。私たちの肌の表面は、外部の刺激が肌内に侵入しないように、水分をしっかりと抱えこんだ「角質層」という薄い膜に覆われています。しかし、敏感肌の人は、角質層の水分量が低下し、刺激を受けやすい状態になっているのです。また、角質層が薄くなっていることで、毛細血管が透け、肌が赤く見えてしまうケースもあります。
敏感肌の原因は、もともと角質層の水分保持量が少なかったり、アレルギー体質だったりする場合があります。アレルギー以外には、肌をこすり過ぎたり、合わない化粧品を使い続けたりすることが敏感肌を招いているケースも少なくありません。
ニキビやニキビ跡
ニキビとは、毛穴の入り口が塞がれて中に皮脂が溜まり、そこに肌の常在菌のアクネ菌が繁殖して、炎症を起こしている状態です。初期段階であれば、赤みはありませんが、炎症が激しくなると、赤く腫れて痛む赤ニキビになってしまいます。ニキビが原因で、顔に赤みが出ている人の中には、新しいニキビができているために赤みが持続してしまっているケースもあります。
思春期のニキビは、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまうことで起こります。しかし、大人になってからできるニキビは、
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 運動不足
- 便秘
- ストレス
- 肌の乾燥
- ホルモンバランスの乱れ
- 免疫力の低下
など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が全身のいたるところにできる病気です。アトピー性皮膚炎は、乾燥やかゆみなどの症状を引き起こすほか、紅斑(こうはん)とよばれる赤い腫れもともないます。
アトピー性皮膚炎の原因は判明していませんが、遺伝要因や環境要因によって生じると考えられています。なお、アトピー性皮膚炎の治療薬であるステロイド外用薬によって肌が薄くなり、顔の赤みが増すこともあるようです。
顔の赤みの皮膚科での対策・治療法
肌の赤みの症状は、毛細血管拡張症や酒(しゅ)さなどさまざまです。この症状ごとに治療方法は異なります。具体的には下記のとおりです。
毛細血管拡張症
レーザー治療やフォトフェイシャルを使って治療します。
酒さ
テトラサイクリン系抗生物質や抗菌薬の飲み薬などを使って治療します。
脂漏性皮膚炎
抗真菌剤の塗り薬などを使って治療します。
敏感肌
保湿剤の軟膏や、ステロイド剤の塗り薬を使って治療します。
ニキビ・ニキビ跡
抗生物質の飲み薬や塗り薬を使って治療します。
まとめ
顔の赤みの症状には「毛細血管拡張症」「酒さ」「脂漏性皮膚炎」などさまざまあげられます。顔の赤みが気になる方は、皮膚科の専門医に相談をしてみるといいでしょう。
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