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ヒアルロン酸とコラーゲン!成分の違いと肌への効果とは?

更新日:2018.01.15
公開日:2015.09.16
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

化粧品やスキンケア製品などでよく耳にするヒアルロン酸とコラーゲン。どちらも美肌効果を高める成分ですが、肌へ働きにはどのような違いがあるのでしょうか?ふたつの成分の効能について、ドクター監修のもと紹介していきます。

美肌効果を高めるイメージが強い「ヒアルロン酸」と「コラーゲン」。このふたつの成分は肌にどのような働きをしているのでしょうか。詳しく解説します。

ヒアルロン酸とコラーゲンってどんな成分?

ヒアルロン酸とコラーゲンは、どちらも体のあらゆる部位に存在します。「ヒアルロン酸」は、主に皮膚や軟骨、目、脳、関節液などに多く含まれていて、ゼリー状になっているのが特徴です。水の分子を結びつける性質をもち、肌や目の潤いを保ちます。目の潤いを保ったり、関節の動きをなめらかにしたり、肌に潤いや弾力を与えるといった身体にとって重要な働きをしています。

一方、「コラーゲン」はタンパク質の一種で主に血管や腱、歯、骨、皮膚などに多く含まれています。血管をしなやかにしたり細胞同士をつないだり、臓器のサポート、さらには筋肉と骨を結ぶ腱の構成などさまざまな役割を担っているのです。そして皮膚では、皮膚組織のおよそ9割以上を占める真皮層のうち、70%(水分を除いた乾燥重量)がコラーゲンです。肌の弾力保つのに大きな影響を与えています。

ヒアルロン酸とコラーゲンの肌への効果とは?

肌のハリや弾力を保つため、ヒアルロン酸とコラーゲンはどちらも必要な成分です。しかし、このふたつの成分は体内での役割が大きく違ってきます。

まず、ヒアルロン酸は保水力が非常に高く、1gでその6000倍にあたる6Lもの水分を保つことのできる驚きの成分です。この強力な保水成分であるヒアルロン酸は、皮膚へも重要な役割を担っていて、皮膚の真皮層ではコラーゲンやエラスチンといった主要な成分の隙間を埋め、水分を抱えこむ働きをします。これによって、肌の乾燥を防ぎ潤いを保っているのです。

そして、コラーゲンは、皮膚の約40%を占めるいわば肌の土台です。真皮の中に張り巡らされて、細胞と細胞をつなぐベッドのスプリングのような働きをしています。これが肌に弾力を生み出しているのです。また、コラーゲンは皮膚の表皮細胞の新陳代謝を促し、肌の老化を防ぐ役割も果たしています。

どちらもバランスよく保つことが美肌には大切

皮膚組織の9割以上を占める真皮のなかでは、コラーゲンが縦横無尽に張り巡らされています。コラーゲンは引っ張られることに耐性があるので、肌をきゅっと引き締めてくれます。

また、真皮の中に張り巡らされたコラーゲンの間を埋めているのがプロテオグリカンというゼリーのような成分で、プロテオグリカンの主成分が水分を保つヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸が減少すれば、水分は保持されずに肌は乾燥していきます。

コラーゲンが減少すれば、水分をもったヒアルロン酸を束ねることができずに、肌はたるんでいきます。

ヒアルロン酸が水分をつかみ、そのヒアルロン酸をコラーゲンがぎゅっとひきしめる。美肌を保つには、ヒアルロン酸とコラーゲンをバランスよく保つことが重要です。

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