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化粧品に使われる天然香料って?香料の種類と特徴

更新日:2016.12.09
公開日:2015.08.12
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この記事の監修者
マブチメディカルクリニック 院長 馬渕知子

化粧品に香料が配合されている場合、表示には、「香料」と、ひとくくりに表記されていることが多くありますが、実はさまざまな種類があります。そこで今回は、香料の種類と特徴、香料を化粧品に配合する目的などをご紹介していきます。

化粧品に配合される「香料」には、どのような役割があるのでしょうか。ここでは、化粧品に使われる香料の役割と、種類や特徴について解説します。

化粧品に含まれる香料の目的と種類

化粧品に香料を配合する主な目的には、以下のようなものがあります。

・よい香りをまとうことで、使用者の気持ちをリラックスさせる心理効果。

・原料のいやなにおいを覆い隠すマスキング効果。

・微生物の繁殖を抑える防腐・防カビ効果。

成分表示の部分には「香料」とだけしか記載されていないことも多いですが、香料は、「天然香料」と「合成香料」、そして、この2つを目的に応じてブレンドした「調合香料」の3つに分類できます。また、天然香料と合成香料は、その中にも種類があります。

天然香料の種類

天然香料は、自然界に存在する動植物を原料とする香料で、「動物性香料」と「植物性香料」があります。また、天然香料は、香りとして認識しやすい成分や、そうでない成分など、さまざまな成分が複雑に混じり合って、ひとつの香りを作っています。

動物性香料

動物性香料は、動物の分泌物や病的結石から抽出したもので、代表的なものには、ムスク、アンバーグリス、シベット、カストリウムがあります。

ムスク…雄のジャコウジカの生殖腺のうを切り取って、乾燥させたものです。

アンバーグリス…マッコウクジラの腸内に発生した病的結石のことです。

シベット…ジャコウネコの尾の近くにある香嚢から掻き出したペースト状の分泌物のことです。

カストリウム…ビーバーのお尻にある香嚢と呼ばれる袋から取れるクリーム状の分泌物を乾燥させたものです。

しかし、いずれも、ワシントン条約で保護されている動物から採取されるものなので、一般的に出回っているのは、化学合成されたものと考えられます。

植物性香料

植物の花やつぼみ、果実、枝葉、幹、樹皮、種子、根茎といった部位から採取したり、植物全体から抽出したりしたエッセンシャルオイルのことです。バラ油、ジャスミン油、ラベンダー油、イランイラン油、ペパーミント油、ゼラニウム油、レモン油、オレンジ油など、数多くの種類が存在します。

合成香料の種類

合成香料には、天然香料から主成分成分を取り出してつくった「単離香料」と、化学合成してつくられた「半合成香料・合成香料」があります。合成香料は、天然香料に似せて作ることが多く、成分も天然香料中の有香成分とその近縁体(類似体、誘導体)が多くなります。

調合香料について

現在の化粧品には、天然香料と合成香料をブレンドした調合香料がもっともよく使われています。調合香料は、いくつかの香料を混ぜ合わせることによって、単独の香料にはない香りをつくることができます。調合香料は、「調香師」と呼ばれる人たちによって作られています。

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