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セラミドとヒアルロン酸の違い、効果的な選び方
セラミドとヒアルロン酸について、名前は知っていてもどのようなものなのかは分からないといった人は多いのではないでしょうか。セラミドとヒアルロン酸のそれぞれの特徴や違いについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。
乾燥肌に効果がある成分として知られるセラミドとヒアルロン酸ですが、どんな違いがあって、どちらの方がより効果があるのでしょうか。以下で詳しくみてみましょう。
セラミドとヒアルロン酸の違い
皮膚は表面から順番に表皮、真皮、皮下組織に分かれていて、セラミドは表皮、ヒアルロン酸は真皮というように、存在する場所が異なります。
セラミドとは
セラミドは表皮の一番上の層である表皮の角質層に存在しています。また、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつです。
細胞間脂質の役目は、水分を蓄えて肌を保湿するとともに、細胞間をすき間なく埋めることで外部からの刺激をシャットアウトすることです。
セラミドはこの細胞間脂質の約50%を占める重要な成分で、セラミド1~7まで全7種類あります(詳しくは『セラミド1、セラミド2、セラミド3の違いとは?』をご覧ください)。
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は真皮に存在し、網状の構造をしたコラーゲンやエラスチンのすき間を埋める、ムコ多糖類の一種です。
粘性が高いゼリー状のヒアルロン酸は、1gあたり6リットルという保水力を持ち、肌の弾力とうるおいをキープする役目があります。また、肌以外に軟骨・目・脳・関節液などにも存在します。
両方とも加齢によって減少
肌の中のセラミドは20歳を過ぎると徐々に減り始め、20歳前後に100%だった角質中のセラミド含有量が、40歳前後で約50%、70歳前後で約30%になってしまいます。
一方のヒアルロン酸は、40代後半から急速に減り始めます。40代中盤まではほぼ100%をキープし、40代後半になると一気に急降下して60歳前後で50%、70代中盤では20%を切るほどに。
どちらも加齢によって減少することで肌の保湿力が低下し、シワやたるみの原因になっていきます。
乾燥肌に効果があるのはどちら?
セラミドは角質層で、ヒアルロン酸は真皮で、それぞれ大切な保湿の役割を持つため、どちらも必要です。
ヒアルロン酸を補って真皮の保水力を高めたら、角質層にあるセラミドを補って保湿とバリア機能を高め、肌の内部の水分が外に逃げないようにするのがベストです(併せて『セラミドをお肌に塗ると保湿効果はどのくらい?』の記事もぜひご覧ください)。
セラミドとヒアルロン酸の効果的な補い方
セラミド、ヒアルロン酸を補う方法には、化粧品によって肌から浸透させる方法と、サプリメントなどによって内側から補う方法とがあります。
セラミド配合化粧品の効果的な選び方
セラミドは、化粧品の成分が浸透するエリアである角質層に存在するため、スキンケアによって補うことが可能です。
化粧品に配合されているセラミドには、
- 動物の脳や脊髄から抽出した「天然セラミド」
- 酵母を使って人間の皮膚内のセラミドに似せて作られた「ヒト型セラミド(バイオセラミド)」
- こんにゃく芋や米ぬかから抽出された「植物性セラミド」
- 牛乳から抽出された「ミルクセラミド」
- 石油から作られた「合成セラミド(疑似セラミド)」
などがあります。
また、セラミドをそのまま配合しただけでは、角質層のごく表面にしか届かない場合もあります。そのため、セラミドをナノ化させるなど、角質層の隅々まで浸透しやすく配慮されたものを選ぶことが大切です(詳しくは『セラミド配合化粧品の正しい選び方』、『セラミド配合美容液の正しい選び方・使い方』をご覧ください)。
ヒアルロン酸配合化粧品の効果的な選び方
一方のヒアルロン酸は分子が大きく、そのままですとヒアルロン酸が存在する真皮まではもちろん、角質層にも浸透させることはできません。しかし、最近は、角質層内に浸透するよう分子を小さくしたものも登場しています。また、ヒアルロン酸は肌表面や角質層で水分を抱えこんで保持する役目もあり、これによって肌からの水分蒸発を防ぐ効果も期待できます(詳しくは『ヒアルロン酸配合化粧品の正しい選び方・使い方』をご覧ください。特に化粧水について知りたい方は、『ヒアルロン酸配合化粧水の正しい選び方・使い方』をご参照ください)。
サプリメントの効果的な選び方
セラミドやヒアルロン酸が高濃度で配合されたサプリメントを継続して摂取することで、肌の内部で生産されるセラミドやヒアルロン酸の量が増え、結果的に肌の保湿力が高まったという研究結果が報告されています。
詳しくは、『セラミドをサプリで経口摂取した場合の効果』、『ヒアルロン酸を経口摂取した場合の働きと効果』をご覧ください。
セラミドとヒアルロン酸を両方補うことで、乾燥対策をしっかりしていきましょう。
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