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乾燥肌を改善する飲み物と食べ物
カサカサする乾燥肌のケアは、ドリンクや食事でも目指せます。どういった飲み物や栄養素を、どのようなタイミングで摂取するべきなのか?日常的に簡単にとり入れられる乾燥肌対策について、ドクター監修の記事でお伝えします。
何気なく飲んでいるコーヒーやお茶、ジュース類などにも、乾燥肌によい物と悪い物があります。ここでは、乾燥肌を予防・改善する飲み物や栄養素についてご紹介するとともに、選び方や飲み方のポイントについても解説します。
乾燥肌によい飲み物とは
肌には、皮質膜やMNF(天然保湿因子)、セラミドに代表される細胞間脂質といった保湿のための要素がそなわっています。ところが、間違ったスキンケアや食生活・生活習慣の乱れなどによって保湿成分が不足したり、バリア機能が低下したりしてしまいます。それが、乾燥肌につながっていきます。
この乾燥肌を予防したり、改善したりするためには、どのような飲み物を選べばよいのでしょうか。
おすすめは温かい飲み物
皮膚の細胞の隅々まで栄養を行き渡らせて新陳代謝を活発にし、肌の中で生産される保湿成分を増やすためには、栄養素を運ぶ血液の流れをよくしておくことが大切です。
冷たい飲み物は体を冷やして血行も悪くしてしまうので極力避け、水分補給の際は温かい飲み物を摂るようにしましょう。体を温めることは免疫アップにもつながり、皮膚のバリア機能を高めて肌トラブルの改善にもつながります。
体を温める生姜湯やハーブティーを
温かい飲み物でおすすめなのは、血行をよくする効果が期待できる生姜湯やハーブティーです。
生姜には、ジンゲロール、ショウガオールという辛味成分があります。これらの作用によって、血行促進が期待できます。すりおろした生姜をお湯で溶いて飲む生姜湯のほか、紅茶1杯にすりおろした生姜を小さじ2杯程度混ぜたジンジャーティーも飲みやすくておすすめです。
ハーブティーの場合は、血行促進作用が期待できるローズマリーやレモングラス、体を温めるほか保湿効果もあるといわれるジャーマンカモミール、エルダーフラワーなどがおすすめです。
保湿成分のセラミドを多く含む飲み物を摂る
肌の表面の角質層に存在する保湿成分であるセラミドは、化粧品だけでなく食品の中にも含まれています。特に、「黒い色」の食品に多く含まれているといわれ、飲み物の場合はコーヒーや紅茶、烏龍茶などが当てはまります。このほか、牛乳にも「ミルクセラミド」と呼ばれるセラミドが含まれています。
ただし、烏龍茶には脂肪を分解する効果があります。そのため、飲み過ぎると必要な脂肪まで分解されてしまう可能性があります。これにより、人によっては乾燥肌が悪化してしまうおそれもありますので、摂りすぎには注意しましょう。
ジュース類の場合は、ビタミン豊富なものを
ジュースの場合は果汁100%やフレッシュジュースを。特に、抗酸化力の高いビタミンCが豊富なレモンやグレープフルーツ、キウイがおすすめです。
抗酸化力とは、肌の老化の原因になる活性酵素を撃退する力のことです。緑茶のカテキンやワインのポリフェノールは、高い抗酸化力を持つことで有名です。なお、ポリフェノールの一種である大豆イソフラボン(黒豆茶など)は、過剰摂取すると女性ホルモンのバランスを崩してしまう可能性があるため注意が必要です。
乾燥肌によい栄養素
次は、飲み物だけでなく食べ物も含めた「乾燥肌によい栄養素」を見ていきましょう。乾燥肌にさまざまな効果をもたらす栄養素には、ビタミンA、B、C、E、セラミド、α-リノレン酸、亜鉛などがあります。普段の食事で意識して摂るとともに、食物アレルギーなどでどうしても摂取できない栄養素がある場合は、サプリメントなどで補いましょう。
- ビタミンA
- 皮膚や粘膜のうるおい保持を助け、新陳代謝を活発にする働きがあり、レバーやウナギ、アナゴ、サバ・イワシなど青魚、乳製品や卵、緑黄色野菜、緑茶、海藻などに含まれます。
- ビタミンB群
- 新陳代謝を促進するとともに、肌の炎症を抑えるなどの作用があります。豚肉やレバー、卵、大豆、納豆などに多く含まれています。
- ビタミンC
- 肌のコラーゲン生成を促すともに、高い抗酸化作用で肌老化を防ぎ、活性酸素を除去します。パプリカやレモンなどの野菜・果物に含まれています。
- ビタミンE
- 血行を促し、肌の新陳代謝を助けます。また、抗酸化作用もあります。ゴマやアーモンドなどのナッツ類、大豆食品、アボカドなどに含まれます。
- セラミド
- 角質層の細胞間脂質に存在し、水分をはさみ込んで保持するとともに肌を外的ダメージから守ります。こんにゃくやしらたき、大豆や黒豆、ひじき、ワカメなどに含まれます。
- α-リノレン酸・亜鉛
- α-リノレン酸は細胞膜やセラミドの材料として、亜鉛は細胞分裂に欠かせない酵素を働かせるために活躍します。α-リノレン酸はアマニ油やエゴマ油、青魚の油に、亜鉛は牡蠣や赤身肉、卵黄、タラバガニなどに含まれます。
乾燥肌を飲み物・食べ物で改善するポイント
には、飲み方や食べ方などにも注意が必要です。を簡単にご紹介します
栄養補給のポイント
肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を正常に保つには、さまざまな栄養素が必要です。肌の材料であり、ターンオーバーの正常化にも係わっているタンパク質を1日3食きちんと摂取するとともに、先にご紹介した栄養素をバランスよくとることが大切です。
しかし、極端なダイエットや偏食、加工食品ばかりの食生活、過剰な飲酒や喫煙などを続けていると、せっかく摂取した栄養素が体内で他のことに消費されてしまい、肌にまで行き届かないことがあります。毎日きちんと栄養を補給するとともに、生活習慣も見直しましょう。
水分補給のポイント
乾燥肌予防のためには、十分な水分補給が重要です。食事に含まれる水分を除いて、飲み物は一日に1.5~2Lを目安に摂取しましょう。
このとき、水分を一気に摂るのは厳禁です。大量の水分によって胃液が薄められると、その後の食事の際に消化不良を起こしてしまう可能性があります。コップ1杯程度を、起床時や毎食時、間食時、入浴後、就寝前などタイミングを決めて飲むようにしましょう。
肌にいい飲み物や栄養素を積極的に摂るようにしたり、飲み方・食べ方に注意したりして、日常生活から乾燥肌対策を目指していきましょう。
まとめ
乾燥肌の予防や改善につながる飲み物や食べ物についてご紹介しました。ポイントは以下の通りです。
- 体を温める飲み物や食べ物を選ぶ
- 血行促進や代謝促進、抗酸化作用のある栄養素を多く摂取する
- 保湿成分であるセラミドを摂取する
- 栄養素はバランスよく、水分はこまめに摂取する
皮脂分泌量が低下したり、角質層のセラミドやNMF(天然保湿因子)の減少によって肌の水分含有量が低下して引き起こされる乾燥肌。そのメカニズムをしっかりと理解するとともに、毎日の飲み物や食べ物で身体の内側から働きかけるような乾燥対策を行いましょう。
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