美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

美肌や健康の注目成分、アスタキサンチンの効果とは

更新日:2017.12.15
公開日:2015.12.15
ドクター画像
この記事の監修者
かおるクリニック 院長 佐藤薫

強い抗酸化力があるとされるアスタキサンチンは、美肌づくりや健康のために摂取したい物質のひとつです。では実際、私たちの身体にどんな効果をもたらしてくれるのか。その点を専門家の監修のもとに解説していきます。

近年のさまざまな研究によって、アスタキサンチンの多くの効果が解明されてきています。中でも心惹かれるのは、アンチエイジングでしょうか。身体によい影響をもたらしてくれるといわれるアスタキサンチンの情報をまとめてお届けします。

アスタキサンチンはアンチエイジングにおすすめ

アスタキサンチンは、老化に大きなかかわりのある活性酸素のひとつである、一重項酸素に対して顕著な抗酸化作用を示します。一重項酸素は、過剰な紫外線を浴びた皮膚の細胞に発生する活性酸素です。シミやくすみの原因となるメラニンの分泌を過剰にしたり、コラーゲンやエラスチンといった肌の張りを保つ物質に作用して肌を老化させ、シワやたるみを招いたりするといわれています。そこで、アスタキサンチンは、特に皮膚のアンチエイジングに効果があるとされているのです。

眼精疲労の回復に効果的との研究も

アスタキサンチンには眼精疲労の回復にも効果があるという研究結果が、複数報告されています。人間がものを見る際には、眼球のまわりの毛様体筋という筋肉を使って水晶体の厚みを調節し、対象にピントを合わせます。目を酷使することでこの毛様体筋が疲労し、調節機能がきちんと働かなくなった状態が眼精疲労です。アスタキサンチンには血流をよくする働きがあります。血流が改善されると、毛様体筋の疲労物質がすばやく押し流され、新鮮な酸素や栄養素が行き届き、ピント調節機能が回復するわけです。これが、アスタキサンチンが目の健康にも役立つメカニズムです。

メタボの予防・改善サポートなどでも期待

アスタキサンチンが目に効く理由は、もうひとつあります。目や脳には、血液網膜関門、血液脳関門という不要な物質を通さないフィルターのようなシステムがあるため、β-カロテンやビタミンC、ビタミンEなどの多くの抗酸化物質もはじかれて、目や脳に到達しません。ところが、アスタキサンチンはこの関門を通過できるので、目や脳に届いてダイレクトにその抗酸化作用を発揮できるのです。

また、アスタキサンチンには、筋肉の疲労や痛みを軽減する効果や、運動中の脂質利用を高める効果があると認められています。つまり疲労を軽減しながら、より効率的に脂肪を燃焼させる運動ができるのです。メタボリックシンドロームの予防や改善を目的とした運動を行う際にも、アスタキサンチンのサポートは効果的だと言えるでしょう。

オススメ記事

  • 関連するオススメ記事がありません。

スキンケア基礎講座