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アスタキサンチンの副作用の危険性とサプリメントの適切な摂取量

更新日:2018.01.19
公開日:2015.12.17
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この記事の監修者
かおるクリニック 院長 佐藤薫

サプリメントを利用するとき、気になるのは副作用や適切な摂取量です。アスタキサンチンの場合、それらの点はどうなのでしょうか。専門家の監修のもとに解説します。

美容や健康のために有効な成分でも、適切な摂取量や摂り方には気をつかうところです。アスタキサンチンでは、どうなのでしょうか。

アスタキサンチンに何らかの副作用はある?

アスタキサンチンは、もともと食品に含まれる物質です。また、サプリメントも食品であって医薬品とは違います。副作用は「医薬品の使用に伴って生じた治療目的に沿わない作用」を指しますから、医薬品ではないアスタキサンチンやそのサプリメントには、副作用の概念自体が存在しません。

とはいえ、副作用の概念がないことは、望ましくない作用が現れる可能性がゼロとイコールではありません。サプリメントの利用には十分な注意が必要です。ただ、アスタキサンチンに関してはこれまで、そうした報告はほとんどないようです。動物による毒性実験の結果にも目立った危険情報はなく、安全性は高いとされています。

むしろ気をつけたいのは、食事から摂る場合です。アスタキサンチンを多く含む食品のうち、エビやカニなどの甲殻類に対するアレルギーのある方は要注意です。そうした方にはアレルギーを起こさない食品を選ぶか、サプリメントでのアスタキサンチンの摂取をおすすめします。

アスタキサンチンは過剰摂取しても大丈夫?

アスタキサンチンの適切な摂取量は、1日に2〜6mgとされています。食事だけからこの量を満たすことは難しく、過剰摂取の心配は、ほぼありません。また、不足分を補うつもりでサプリメントを利用し、結果的に過剰摂取となった場合も、大きなトラブルは起こらないとされています。

通常、脂溶性の物質は体内に蓄積されるため、過剰摂取には注意を要するのですが、アスタキサンチンでは、大量に蓄積される可能性もほとんど否定されています。もちろん、そうはいっても適量を摂取するよう心がけるべきでしょう。

他のサプリメントとの併用は効果・効能が期待できないことも

アスタキサンチンと医薬品の飲み合わせによる弊害については、まだ明らかでない部分もありますが、基本的に問題はないと考えてよいようです。

ただ、他のサプリメントとの併用については注意点があります。アスタキサンチンは、カロテノイドと呼ばれる天然色素の1種ですが、アスタキサンチン以外のカロテノイドと同時に摂取すると、消化管で互いに競合し、それぞれの吸収率を低下させる可能性があります。その結果、期待どおりの効果が発揮されないかもしれません。

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