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コットンパックの方法と化粧水の選び方
手軽に、しっかりと保湿ケアができることで人気のコットンパックですが、やり方を間違うとかえって肌に負担をかける可能性があります。ドクター監修のもと、コットンパックを行う際に知っておくべき注意点について解説します。
コットンパックは、正しい方法を知っておくことが重要です。実施する際は、「パック時間」、「化粧水の成分」、「仕上げの保湿」の3つを意識するとよいでしょう。
コットンパックとは
普段のお手入れに使っているコットンと化粧水を使用するコットンパック。わざわざ専用のシートパックを購入する必要もなく、乾燥が気になるときなど、いつでも手軽に効果的な保湿ケアが行えます。基本のやり方は、以下の通りです。
- コットンに水を含ませ、あらかじめ湿らせておきます
- コットンの水分を軽く絞ってから、化粧水をひたひたになるほど含ませます
- 化粧水を含ませたコットンを2~5層に裂き、おでこや両ほほ、目元や口元、あごなどに貼り付けていきます
- 3~10分経ったらコットンをはがし、乳液やクリームで保湿します
化粧水は普段使っているもので十分です。事前に水で湿らせることにより、化粧水の量を節約することができます。水はできるだけ精製水や湯冷ましを使ってください。ただ、薄まってしまいますので、経済的なことを無視できるのであれば、化粧水をそのまま使ったほうが効果的です。化粧水を含ませたコットンは薄い層にはがしてから、肌にしっかり密着させましょう。
コットンパックのやり方について詳しくは、『コットンパックのやり方と頻度・タイミング』をご覧ください。
コットンパックの頻度とタイミング
コットンパックを行うタイミングは、クレンジングや洗顔のすぐ後です。洗顔後は肌が乾燥しやすくなっているため、コットンパックでたっぷりとうるおいを与えてあげましょう。また、以下のようなときにもおすすめです。
- 特に乾燥が気になる季節の保湿ケアに
- 朝、化粧乗りをよくするためのひと手間として
- 日焼けしてしまったときのクールダウンやアフターケアに
コットンパックは毎日でも気軽にできるスペシャルケアです。ただし、肌荒れなどのトラブルがあるときは、肌の負担になることがありますので回数を調整しましょう。また、日焼けして肌にまだ炎症が残っているときは、刺激の少ない化粧水を選びましょう。
長時間のコットンパックは乾燥の原因に
パック時間をより長くした方が効果的と思われがちですが、それは間違いです。長時間コットンを貼ったままにすると、コットン自体が乾き、今度は肌本来が持つ水分を奪っていきます。つまり、せっかくのパックが肌を乾燥させる要因となってしまうのです。
コットンの種類や化粧水の種類によって異なりますが、パック時間は3~5分程度が目安と考えておくとよいでしょう[1]。肌がひんやりとしたら水分補給ができたと考えて、時間を調節します。時間に余裕があるときには5分ほど、逆に余裕がないときには3分ほどという分け方でも構いません。
化粧水タイプに合わせたパック時間の目安
パック時間調整の目安として、コットンに染み込ませる化粧水のタイプから考えることもできます。ただし、パック中のコットンが乾きだす前にはがすように注意してください。
- さらっとしたタイプの化粧水:1〜2分程度
- しっとり系の化粧水:5分まで
コットンパックに向かない化粧水
コットンパックに使用する化粧水は、普段使っているもののほか、惜しみなく使えるドラッグストアのプチプラ化粧水などでも構いません。ただし、化粧水の成分に「アルコール」や「エタノール」が含まれているものは、コットンパックには向きません。これらの成分は水分の蒸発を早め、パックに使用すると肌の乾燥を招く要因となります。コットンパックをする前は、必ず化粧水の成分を確認しましょう。
また、初めて使う化粧水をいきなりパックに使用するのもよくありません。コットンパックは、化粧水を肌にしっかりと染み込ませるものです。合わない化粧水でパックを行った場合、肌荒れなどにつながる可能性が高くなります。
パック後は必ず乳液・クリームを
コットンパックの直後は、肌が柔らかくうるおい、美容液や乳液などの美容成分が浸透しやすい状態になっています。パックを終えたら美容液や乳液、クリームなどでお手入れを行い、必要な美容成分や油分をしっかり肌に届けましょう。化粧水はあくまで保水を目的としています。保水だけでのスキンケアは乾燥の元です。最後は必ず油分を補い、肌にうるおいを閉じ込めましょう。
コストパフォーマンスがよく、手軽さが魅力のコットンパックですが、誤ったやり方では効果が出るどころか肌荒れや乾燥の要因となることもあります。正しい方法で、うるおいのある、なめらかな肌を手に入れましょう。
まとめ
コットンパックのやり方や注意点、化粧水の選び方などをご紹介しました。日焼け後のケアや乾燥が気になる冬など、普段使っているコットンと化粧水で手軽に行えるコットンパック。行うときは、以下のポイントを意識することが大切です。
- パック時間は肌がひんやりする程度に、3~5分が目安
- 化粧水はアルコールやエタノールが使われていないものを選ぶ
- パック後は乳液やクリームで油分を補うのも忘れずに
コットンパック後の肌はふっくらとキメが整い、毛穴も目立たなくなることでしょう。毎日のちょっとしたひと手間でお化粧の乗りや美容液の浸透度もぐんと変わってきますので、ぜひお試しください。
参考文献
- [1]久留戸真奈美ほか. 化粧用コットンによるパッティングのスキンケア効果. J Soc Cosmet Chem Jpn 2001; 45(4): 329-333
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