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手・指のシワが老化しやすい理由と「老け手」回避のハンドケア
手や指にシワが多いと、顔以上に老けた印象を与えます。手のシワを防ぐためには、どのようなケアが効くと考えられるのでしょうか。ハンドクリームを使ったケア方法やシミとシワの原因などについて、ドクター監修のもと解説します。
気づくと刻まれているシワや、いつの間にかあらわれたシミ。このようなエイジングサインは、顔以上に手に現れやすいといわれています。その原因をおさえ、手や指のシワを早期からケアしましょう。
手が顔よりも早く老化しやすい理由
手は全身のパーツの中でも、見た目年齢に大きく影響するパーツのひとつだといわれています。それは、手がほかのパーツと比較して老化現象が現れやすいためと考えられています。手に年齢が現れやすい理由として、以下があげられます。
- ほかの部位と比較して皮膚が薄いため
- 紫外線にさらされることが多いため
- 水によるダメージを受けることが多いため
- 新陳代謝が遅く受けたダメージが元に戻りにくいため
それぞれについて詳細を解説します。
皮膚の薄さ
たとえば、顔の皮膚はおよそ2mmから3mmの厚さとされています。手の皮膚はそれよりも薄いため、肌が乾燥しやすく、肌のハリが失われやすい傾向にあります。そのため、ハンドクリームなどで日常的にケアしてあげることが大切になります。
紫外線の影響
手は、基本的には衣服などで守られず、1年中外にさらされています。そのため、日焼け止めなどを塗らないと紫外線にさらされる時間が多くなります。手の甲の皮膚に紫外線が当たると、ただでさえ薄い皮膚がより薄くなり、血管や骨がポコポコと浮き出て目立つ状態になりやすいのです。
水濡れによるダメージ
手は、さまざまなものに触れます。中でも、日常の中で手が水に触れることは多いでしょう。水などの液体が手に触れ、その状態が長く続くと、肌がダメージを受けたり、水の蒸発とともに肌の水分も奪われたりして、乾燥しやすくなります。
新陳代謝スピード
人間の身体には、一定のスピードで古い細胞から新しい細胞に入れ替わる新陳代謝という仕組みがあります。皮膚の新陳代謝をターンオーバーとも言いますが、このターンオーバーのサイクルが、手の甲の肌は他のパーツよりも遅いとされています。ターンオーバーのサイクルが長いということは、シミやシワが生じたときにも新しい細胞に生まれ変わるまでに時間がかかり、そのままの状態が続くということです。手と顔を見比べたときに、手の方にシワやシミが目立っていると気づく方は多いと思います。手は顔より「10年早く老化する」とまでいわれるのも納得できるのではないでしょうか。
手のシワの原因No.1は「紫外線」
手は、顔や首と同じように一年中外に出ているため、紫外線の影響を受けやすい部位です。紫外線を浴びると、真皮にまで到達する紫外線A波によって真皮のコラーゲンやエラスチンが壊されます。肌のハリを保つこれらの線維が壊れることで、弾力が失われ、たるみやシワを招いてしまうのです。
このような紫外線による老化を「光老化」といい、肌老化の約8割はこの光老化が原因とされています。また、手は普段からよく物に触れたり、動かしたりする部位であり、日常生活においてダメージを受けやすいことも原因のひとつと言えるでしょう。たとえば、家事などで水に触れることも多く、乾燥や手荒れを招くこともあります。顔と同様に、手でもスキンケアとして保湿や紫外線対策をするように心がけましょう。
手の指のシワができる原因
手の指は、手の中でも特によく動く場所です。そのため、シワもできやすいと考えられます。手の指のシワができる原因もさまざまです。紫外線などによる肌へのダメージや、水などの液体による肌の乾燥などが考えられます。
また、皮下脂肪の減少も手の指のシワの原因と考えられます。皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造となっており、皮下脂肪は文字通り皮膚組織の一番下にあります。この皮下脂肪が減少すると、皮膚のハリが失われ、手の指のシワにつながっていきます。
では、手の老化を防ぐためには、どのようなことが必要なのでしょうか。ここからは、手の老化を少しでも防ぐためにも、意識しておきたい習慣とスキンケアを紹介します。
手・指のシワを防ぐためのポイント
手や指のシワができる原因をもとに、シワを防ぐために日常で気をつけたいポイントについて解説します。
手や指にも紫外線対策を行う
紫外線対策には、まず日焼け止めを塗ることです。顔には一年を通して日焼け止めを塗る人が多いですが、手にも日焼け止めを塗るようにしましょう。外出時は紫外線を防ぐUVカットができる手袋の着用もおすすめです。
水に触れた後はしっかり水分を拭きとる
炊事や手洗いなど水に触れた際は、タオルやハンカチで指と指の間までしっかりと水分を拭きとることが大切です。なぜなら、手に付着した水分が乾くとともに、肌のうるおいも一緒に蒸発してしまうからです。皮膚の乾燥は極力防ぐように気をつけましょう。
なお、食器洗いなどの水仕事をするときや手を洗うときには、ぬるま湯を使用するとよいとされています。お湯の温度が高いと肌を守る役割のある皮脂や、表皮のうるおい成分も失われやすくなるのです。また、冷たい水も手の皮膚に刺激を与えてしまうため、避けたほうがよいでしょう。
洗剤を使うときはゴム手袋を着用する
合成界面活性剤が含まれている食器用洗剤は、手の水分を奪い、手荒れの原因となります。できるだけ、合成界面活性剤が使われていない洗剤を選ぶようにしましょう。もし、合成界面活性剤入りの洗剤を使用する場合は、直接手に触れないようにゴム手袋を使用しましょう。特に肌が乾燥しやすかったり、敏感な方は意識したいポイントです。もしゴム手袋を着用するとかぶれてしまう場合は、先に木綿などの手袋をはめてからゴム手袋をはめるとよいでしょう。
以上のように、紫外線と乾燥対策を意識するだけでも、手の老化防止に効果を期待できるでしょう。
ナイトグローブを装着する
ナイトグローブとは、就寝時にはめる手袋のことです。素材は、綿やシルクといった通気性のよい天然素材が一般的です。就寝前に塗ったハンドクリームの保湿効果を高めたり、クリームが寝具などにつかないようにしたりできます。また、手への刺激をできるだけ減らすという役割にも期待できます。
なお、ナイトグローブと合わせてハンドクリームを使う場合は、うるおい成分を配合したハンドクリームを選ぶとよいでしょう。
手や指のシワを防ぎ、若々しい手を保つために!ハンドクリームの使い方
乾燥対策として使っている方も多いハンドクリーム。水に触れた後や就寝前など、こまめに塗ることも大切ですが、手全体にしっかりと塗りこむことを忘れないようにしましょう。
- 真珠粒大のクリームを手のひらにのせ、片方の手のひらでもう片方の手の甲をやさしく押さえるように塗りこみます。
- 両手の指を組んで滑らせるように動かし、指の間にもクリームをしっかり塗ります。
- 指先を軽くつまむように伸ばしていくと、細部にクリームが行きわたります。
しかし、香料や着色料が配合されているハンドクリームの場合、人によってはかえって手荒れが悪化してしまうこともあります。肌が荒れやすい敏感肌の方は、香料や着色料、合成界面活性剤などが配合されていないハンドクリームを選ぶか、もしくは皮膚科で保湿剤を処方してもらってもよいでしょう。
手は意外に人の視線を集めやすい部位です。だからこそ、できるだけ美しく若さを保ちたいものです。日々の習慣や的確なケアで「老け手」の悩みを解消しましょう。
まとめ
手の肌は他の部位よりも薄く、紫外線や水といった外部からの刺激にさらされやすいことから、年齢が現れやすいパーツです。特に手の甲や指のシワは顔と比べても目立ちます。そのような、手や指のシワを極力防ぐためにも、以下のことを心がけてみましょう。
- 紫外線対策を季節に関係なく行う
- 水気はすぐにしっかりふき取る
- 手を水につけるときはできるだけぬるま湯にする
- 合成界面活性剤が配合された洗剤を使うときはゴム手袋を使用する
- ハンドクリームやナイトグローブで保湿ケアを行う
紫外線などの刺激をできるだけ避け、保湿を行うことで、すぐさま手や指のシワは改善しないかもしれません。しかし、手肌にやさしいケアを習慣づけることで、より手の美しさを保てると考えられます。いつもの習慣に少し加えてみてください。
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