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ブリーチで髪の毛の色が変わるのはなぜ?ヘアカラー剤が与える影響

更新日:2017.11.22
公開日:2016.03.23
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

ヘアブリーチは髪の毛の色素を脱色するものですが、髪のメラニン色素を薄くする脱色剤と、染めた染料を薄くする脱染剤があります。脱色剤・脱染剤の働きや違いについて用途を交えながら説明します。

髪の毛を脱色する脱色剤・脱染剤について説明します。

脱色剤・脱洗剤のブリーチとは

脱色剤・脱染剤はヘアブリーチともよばれ、髪の毛に含まれる色素を脱色し、色を薄くするために用いるものです。

  • 脱色剤は、もともとの髪の色を薄くする。
  • 脱染剤は、染めた髪を脱色する。

髪の毛の色を抜いて明るくする脱色剤

脱色剤は、もともとの髪の色素であるメラニンを脱色するもので、髪の毛のトーンアップのために用いられます。ヘアブリーチ、ヘアライトナーともよばれており、液、スプレー、粉末、クリームなどの幅広い製品があります。

成分はアンモニアやモノエタノールアミンなどのアルカリ剤と酸化剤の過酸化水素です。酸化作用を上げるために過硫酸塩などの酸化助剤が配合されることもあります。

脱色するには、まずアルカリ剤によって髪の毛を膨張させてキューティクルを開き、髪の内部に過酸化水素を浸透させます。そして過酸化水素はアルカリの分解作用によって酸素となり、その漂白作用により色素を脱色することが可能となります。

染めた髪の色を脱色する脱染剤

脱染剤は、染毛された髪の毛の色素を脱色することを目的につくられています。従来は、髪を染める酸化染料と、もともとの髪の色素であるメラニン色素の両方を分解するアルカリ性のものが多くみられましたが、最近では、酸化染料による染色のみを脱色することができる酸性の脱染剤も登場しています。

アルカリ性のものは、脱色剤と同じメカニズムで作用しますが、酸化染料まで落とすために脱色力を強化しているため髪へのダメージも大きいです。しかし、それでも酸化染毛剤などによって黒く染められた髪の色を完全に脱色することは困難といわれています。

酸性の脱染剤には、メラニン色素を破壊する働きはなく、アルカリ性の脱染剤にくらべてダメージは軽減されています。

脱色剤・脱染剤は酸化染料を使っていないのでアレルギーが起きにくいですが、酸化助剤として配合されている過硫酸塩でかぶれを起こすこともあります。もしもかぶれが起きたらすぐに使用を止め、薬剤は洗い落とすようにしてください。それでも肌に異常が見られるときは、皮膚科医を受診しましょう。

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