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突然の湿疹は「ストレス」が引き起こしている!

更新日:2017.06.20
公開日:2016.04.13
ドクター画像
この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

突然おこる蕁麻疹の原因や誘因は多岐にわたりますが、ストレスとも深い関わりがあります。ストレスと蕁麻疹について、そのメカニズムをドクター監修の記事で解説します。

湿疹にはさまざまな種類がありますが、ある日、突然に起こることがあります。その症状としては、かゆみ、炎症、赤いポツポツやブツブツに至るまでさまざまです。これらの原因もいくつかありますが、ストレスとも深い関わりがあります。

ストレスによる前ぶれのない湿疹、前ぶれのない赤み&かゆみ

赤くブツブツとした湿疹が起こる原因には、摩擦や貴金属によるアレルギー、化学成分、植物によるかぶれなどがあります。また、似たような症状の蕁麻疹(じんましん)は、虫刺され、発汗、食物アレルギーなどが原因となり、紅斑(こうはん)という赤い斑点や皮膚がもり上がる膨疹(ぼうしん)が生じます。どちらもかゆみを発生させるため、かいてしまうことで悪化することがあります。

湿疹とストレス、蕁麻疹とストレスとの関係は?

湿疹

アレルギーが原因となる湿疹(内因性湿疹)の原因は複雑で、遺伝による体質やアレルギーも関係しています。子供に多いのは食べ物によるアレルギーで、大人ではカビやダニ、ホコリなどのハウスダストによる発症が多いといわれていますが、ストレスによる影響も大きいと考えられています。また、内因性湿疹にアトピー性皮膚炎が含まれるように、ストレスによる免疫力の低下や皮膚の水分量低下によって、発症と再発を繰り返してしまうことがあります。

蕁麻疹

蕁麻疹の原因は、食物、薬物、温度変化、日光、疲労などのさまざまなものがあり、一つに特定することはできないとされています。そのメカニズムとして、なんらかの刺激と皮膚に存在する肥満細胞、血管から分泌されるヒスタミンなどの化学伝達物質が関わっていることがわかっています。ヒスタミンが放出されると、血管が開いて赤く見え、血液の中の血漿(けっしょう)成分が血管の外にむくみを作ります。同時に、ヒスタミンが痛みやかゆみを知覚する知覚神経に作用し、その刺激がかゆみとして感じられるのです。ストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れは、ヒスタミンを過剰に分泌させるため、ストレスも蕁麻疹の原因のひとつだと考えられています。

湿疹、蕁麻疹が起こったときの対処

特に明確な原因がない場合や頻発する場合は、ストレスによる影響が大きいと考えられます。新しい環境や緊張を感じるだけでも皮膚に異変として現れることもよくあります。

もし、湿疹や蕁麻疹と思われる症状が起こった場合、まずは皮膚への刺激となっている原因を避ける必要があります。皮膚にかゆみを感じても掻かないように注意しましょう。患部を冷やす事もかゆみをやわらげる手段のひとつです。

詳しくは、『蕁麻疹の治療について』の記事も参考にしてください。

病院では症状によって抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、ステロイド薬などが処方されますが、根本的な原因がストレスにある場合は、なるべくストレスを溜めこまないように過ごすことが必要です。

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