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ストレス解消に「睡眠」はとても有効

更新日:2016.12.09
公開日:2016.04.13
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この記事の監修者
吉井クリニック 院長 吉井友季子

睡眠中には、主に身体や心のメンテナンスが行われており、慢性的な睡眠不足は心身に大きな負担をかけます。ぐっすり眠るためにはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。ドクター監修の記事で解説しています。

睡眠は、私たちの生命を維持するために欠かせない活動です。睡眠中には、主に身体や心のメンテナンスが行われており、慢性的な睡眠不足は心身に大きな負担をかけます。

一晩寝たら元気になれる?睡眠が大切な理由とは

睡眠は1日働いた脳をゆっくり休ませるために必要な行為です。睡眠不足になると、脳の疲労が回復できないため、判断を誤ったり、感情コントロールができなくなったり、気力や集中力がなくなったりします。また、自律神経やホルモンバランスも乱れるため、身体全体の不調が引き起こされます。

特に、傷ついた組織を回復させたり、肌の細胞分裂を促したりする働きのある成長ホルモンは、主に寝ている間に分泌されています。そのため、睡眠不足が続くと、肌にも悪影響を与えます。

ストレスをはねかえす睡眠とは

睡眠中には、眠りの深いノンレム睡眠と眠りの浅いレム睡眠が約1時間半ごとに交互に4~5回ほど繰り返されています。眠りの総量は、眠りの深さと時間によって決まるといわれ、多少睡眠時間が短くても、ノンレム睡眠が十分にとれていて、眠りが深ければたっぷり眠ったことになります。眠り初めはノンレム睡眠から始まり、質のよい睡眠では、この1サイクル目のノンレム睡眠がもっとも深い眠りとなります。

肌や内臓の修復を行う成長ホルモンは、入眠後の初めの3時間の間に多く分泌されるので、この時間の睡眠が深くて良質なことが大切。寝る前のスマホやパソコンの光は、体が活動するときに働く交換神経を優位にし、睡眠を誘発するホルモン「メラトニン」の分泌を抑制してしまうので、眠りの質を悪くしてしまいます。

スムーズに眠りに入るためには、寝る1時間前には照明を落とし、活動する時間から身体を休める時間へと橋渡しを行うのがおすすめ。入浴後の体温が下がるときには眠りのスイッチが入りやすいときなので、睡眠の一時間前に入浴を済ませ、体温が下がるときに眠りに入ると気持ちよく眠れます。

また、デスクワークや頭脳を使う仕事で脳が疲れていても、体が疲れていない状態では、いい睡眠はとれません。日中、適度に運動して体を疲れさせることは、気持ちのいい眠りのためにも大切です。

こんな睡眠は逆効果!

寝る時間や起床時間がバラバラ・昼夜逆転

睡眠のサイクルがバラバラだと、原始の時代から人間の体に刻まれた体内時計(サーカディアンリズム)を崩してしまいます。週明けに体調不良が起きがちなのは、週末の睡眠リズムの乱れを元に戻せないまま週明けを迎えてしまうため。平日と休日の睡眠時間の差は2時間未満に留めましょう。

寝酒

アルコールを飲んで寝ると、寝つきはよくても、寝ている間にアルコールが分解され、中途覚醒とレム睡眠が増えてしまいます。また、利尿作用で、夜中にトイレに行きたくなり、質のよい睡眠をとることができません。アルコールを睡眠薬代わりに飲むのは控えた方がよいでしょう。

ぐっすりと眠る快眠習慣で、頑張った一日の疲れをその日のうちにリセットするようにしましょう。

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