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つらい生理痛は冷え性が原因?生理痛を和らげる改善方法
生理痛に悩まされているという人は、「身体の冷え」も関係しているのかもしれません。そこで今回はドクター監修のもと、冷えが生理痛を招く理由や、女性が冷えやすい原因、生理痛を改善するための冷えない工夫などをご紹介していきます。
ここでは、冷えと生理痛の関係や、生理痛を改善するための冷え対策について見ていきましょう。
つらい生理痛の原因
生理痛には個人差があり、人によって痛むところが違い、痛み方もキリキリするような痛みから鈍痛までさまざまです。また、痛みはあまりないけれど、精神的なイライラや不安感、無気力感が強いという方もいます。生理痛の原因には、以下のようなものがあげられます。
プロスタグランジンの過剰分泌
プロスタグランジンは、生理中に分泌されるホルモンの一種で、子宮を収縮させ子宮内膜がはがれるときの経血をスムーズに身体の外に押し出す働きをしています。この物質には、痛みを強める作用や血管を収縮する作用があり、キリキリとした頭痛や腰痛、肩こり、冷え、だるさ、胃腸の痛みや吐き気の原因にもなります。
子宮の未発達
若い女性の場合、まだ子宮が十分に発達しておらず、経血の出口である子宮口周辺が硬くて狭いことから子宮内腔の経血を膣内に押し出すためにプロスタグランジンが過剰分泌されることがあります。一度、妊娠・出産を経験したり、30代以降になると、この痛みは自然と弱まります。
冷えによる血行不良
冷房による冷えや長期間同じ姿勢での作業、身体を締め付ける服装などにより血行が悪くなると、おなかが張ったり、頭痛・腰痛が強まることがあります。また、喫煙も全身の血管を収縮させるため、血行不良による生理痛の原因となります。
精神的なストレス
仕事のプレッシャーや生活環境の変化など、ストレスが多い生活が続くと、ホルモンや自律神経のバランスが崩れ、生理痛の症状が強まります。
月経前症候群(PMS)
生理が始まる3~10日前に、黄体ホルモンの分泌が原因で微熱や乳房の痛み、下半身のむくみ、精神的に不安定になるなどの症状があります。
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気
子宮内膜症や子宮筋腫など、病気によって生理痛が強まっている場合があります。痛みがつらいと感じたときは、婦人科で診てもらうようにしましょう。
身体の冷えで生理痛がひどくなる
「冷えは万病の元」というように、身体にさまざまな悪影響をもたらします。生理痛も例外ではありません。身体が冷えると血行が悪くなり、骨盤内の血流も滞ります。そのことは、生理痛の痛みを悪化させる原因のひとつです。
生理痛を悪化させる女性の冷え症の原因
「冷え性の人」というと、女性に多いイメージがありますが、女性には男性と比べて、身体が冷えやすい理由があります。
筋肉量が少ない
身体の熱の多くは、筋肉が動くことによって生み出されます。女性の身体は、筋肉がつきにくく、脂肪が多いという特徴があり、男性と比べ熱を生み出す力が弱いのです。
偏食やダイエットによる栄養不足
偏食や厳しい(過度の)食事制限によるダイエットは、栄養不足や貧血、筋肉量の減少などの原因となり、身体が冷えやすくなります。
身体を締めつける服装
血液には、熱を運ぶ役割がありますが、矯正下着やスキニーパンツなど、身体を締めつけるような服装は血流を妨げ、熱が十分に運ばれなくなってしまいます。
精神的なストレスも冷える原因に
冷えには、ストレスなどによる「自律神経」のバランスの乱れも関係しています。自律神経とは、自分の意志とは関係なく身体の機能を自動的にコントロールしている神経で、血液の循環や体温も自律神経によって調節されています。
自律神経には、活動的なときに優位に働き各器官を活動モードにする「交感神経」と、リラックスしているときに優位に働き各器官を休息モードにする「副交感神経」があります。この2つの神経がシーソーのように、バランスよく切り替わることで、身体の機能を維持しています。
ところが、交感神経はストレスがあるときも優位になるので、常にストレスを抱えていると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。その結果、体温調節がうまくできなくなり、冷えを招いてしまいます。また、ストレスは女性ホルモンのバランスも乱し、これもまた冷えや生理痛につながります。
生理痛を和らげる改善方法
冷えを改善するためには、生理中はもちろん、日頃から以下のことを心がけましょう。
体温を温める服装
ゆったりした下着や服を選びましょう。薄着をやめて重ね着をすることも大切です。また、靴下の重ねばきや腹巻き、ブランケット、おなかや腰にカイロをあてるなどの方法で腰から下を温めるのもよいでしょう。靴下を重ねる際は、一番下に絹などの天然素材を選ぶことがポイントです。
栄養バランスのとれた食事
身体を冷やすような冷たいものは、なるべく控えましょう。栄養バランスのとれた食事を摂ることが大切です。また、食材には身体を冷やすものと温めるものがあります。ニンジンやカボチャ、ネギ、ニンニク、ショウガなどの野菜類、鶏肉や羊肉、鮭や鯖、小豆や黒豆、納豆など、身体を温める食材を積極的に摂りましょう。
冷えを改善する食べ物は、『食べ物で冷え性を改善!体をあたためる食事とは』をご覧ください。
筋肉をつける運動
ウォーキングなど運動をする習慣を持ち、筋肉をつけましょう。筋肉は、下半身に集中しているので、スクワットやストレッチをするのもよいでしょう。また、オフィスなどで同じ姿勢を長時間続けていると血行が悪くなるだけでなく、ストレスになります。30分に1度くらいはストレッチをしたり、軽い運動をしてリラックスしましょう。
運動するのが難しい場合は、ふくらはぎを温めたりマッサージするだけでも効果があります。
お湯につかって入浴
シャワーだけで済ませず、38~40℃のぬるめのお湯にゆっくりつかり、身体を芯から温めましょう。就寝1~2時間前の入浴でしっかりと体温を上げ、就寝時に熱を放散することで、良質な睡眠につながります。忙しいときは足湯をするのもおすすめです。
規則正しい生活習慣
規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。
生理痛を改善する漢方薬の効果
「冷え」は、西洋医学では、病気ではなく「血行が悪い体質」とみなされるので、治療の対象にはなりません。一方で、漢方をはじめとする東洋医学は、「冷え」を病気に向かっていく段階の「未病(みびょう)」ととらえています。冷えによる生理痛を改善したいという人は、漢方薬を処方してもらうのもよいかもしれません。
生理痛と密接な関係にある「冷え」。規則正しい生活や運動、身体を芯から温める食生活や生活習慣を心がけることで冷えを改善し、生理中のつらさを和らげましょう。
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